テスラの2021年4月6日、ザラ場後の決算発表プレゼンテーション資料をカンタンにレビューしています。数字中心です。
TSLA テスラ2021年4月6日 1Q決算 概要まとめ
テスラの2021年1Q決算はEPS、売り上げの予想を上回りました。
備忘として決算についてカンタンに記載しておきます。
2021年1Q決算 数字について売上・粗利・EPS営業キャッシュフロー
$TSLA
— 𝐓@投資勉強中 (@dangerousteee) April 26, 2021
2021 1Q
EPS予想0.79ドル 結果0.93ドル
売上予想102.9億ドル 結果103.9億ドル
テキサスフリーモント工場フル稼働
上海、ベルリン工場順調
家庭用蓄電池Powerwall人気。エネルギーストレージの導入は、第1四半期に前年同期比で71%増加 pic.twitter.com/OvmyjdRXEF
EPS予想0.79ドルに対し、結果0.93ドル
売上予想10.2億ドルに対し、結果103.9億ドルと上回りました。
2020年度決算では創業以来初の年度黒字でしたが、引き続き2021年1Qも過去最高の利益です。
納車台数
市場予想17万7,822台を上回る18万4,877台の納車台数です。生産台数、納車台数ともに過去最高台数です。
納車台数の発表は決算の前に行われています。
Tesla Q1 2021 Vehicle Production & DeliveriesのようなテスラのIRページでの発表や日本語のニュースにもなっています。
特に納車台数は売上、業績に直結するため、この台数が予想を上回っていると決算も良い傾向にあるようです。
先ほどのニュースでは
ガーバー・カワサキのロス・ガーバー最高経営責任者(CEO)は、利益が大きい車種の販売減でテスラの第1・四半期利益率は低下するとみられるとしつつ、第2・四半期決算は堅調になるとの見通しを示した。
テスラ、第1四半期納車18.5万台で過去最高 中国など需要好調 | Reuters
という予測もあるように、納車される車の種類も考慮できるようです。
従来のモデルS(SUV)、モデルX(セダン)からモデル3(セダン),モデルY(コンパクトSUV)へのシフトをしています。
モデル3、Yは比較的大衆向けになっています。
テスラのバランスシートにはDigital assets(=暗号資産が登場)
購入したビットコインについてバランスシートに新たに記載されています。
特に数字的には総資産の2%強と決して大きくないのかなと思っていますが、バランスシート上にはこのように独立して出現するようです。知りませんでした。
non-GAAP net income/EPS(特殊要因を除いた純利益、一株利益)は右肩あがりに成長。non-GAAP利益が10億ドル突破。
四半期のnon-GAAP Net Income(=特殊要因を除いた純利益)についても過去最高を更新、10億ドルを突破しています。
1Qの自動車の販売台数は2020年4Qと比較し減少しましたが、コストが減少したため、自動車の売上総利益率は前四半期比で上昇しました。
2017年84,000ドルだった1台当たり生産コストは、2021年1Qに3万8,000ドル以下になりました。新製品と新工場の立ち上げ、モデルSとモデルXの構成比率の低下によります。
テスラの場合、正社員、契約社員、取締役、CEOであるイーロン・マスクに対してサービスの対価として株式を発行します。(上の表のStock-based compensation expense614百万ドル部分)
これらは会社側から見れば車の売り上げに関わらない特殊な費用となります。
別の言い方をすればこの費用を除いた利益/損失が本来の実力という見方でもあります。
2021年4Qでいえば614百ドル分の株式報酬を終えた後、さらに438万ドルの米国会計基準での純利益が出ている。と読み替えることが出来ます。
つまり特殊要因を除いた純利益は
438百万ドル+614百万ドル=1,052百万ドル
となります。
※Diluted-EPSはさらに転換社債の控除を含め、1,057百万ドル÷1,133百万株で計算し、0.93ドルです。
ベルリンギガファクトリー、テキサス工場も順調
新型モデルSの初出荷はまもなく開始され、モデルYの上海での生産率は急速に向上しています。
の生産率は急速に向上しています。
また、ベルリンとテキサスの2つの新工場も順調に進んでいます。
ベルリンギガファクトリー
テキサスギガファクトリーは建築中。
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