ティッカーシンボル:LW ラムワトソンの2023年1月5日の決算について記載します。5月までの22年度の状況を記載したフォーム10-Kによる企業概要と直近の決算のまとめです。
2023年1月5日決算発表 EPS、売上高、ガイダンス〇
$LW Lamb Weston ラムウェストン
— 𝐓🗺投資勉強中 (@dangerousteee) January 5, 2023
食品:ポテトメーカー
Q2決算発表
⭕️EPS予想$0.74 結果$1.28
⭕️売上高予想$1.15B 結果$1.28B Y/Y+26.7%
FY23
⭕️EPS予想$2.98 新$3.75~4.00
⭕️売上高予想$4.74B新4.8~4.9B
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2022年11月27日で終わる23年Q2の売上高は12億7,650万ドルで、前年の10億660万ドルを27%上回りました。これは、30%の価格ミックスの向上と、3%の販売量の減少からなります。
セグメント別にはグローバル6.9億ドル(前年同期+34%)、フードサービス3.5億ドル(〃+14%)、リテール1.9億ドル(〃+34%)、その他0.3億ドル(〃+27%)でした。
グローバル事業の成長は、価格ミックスで31%の成長に加え、販売量が3%増加したものによります。ラムウェストンアリメントスモデルノスS.A.(LWAMSA)の完全子会社による連結もこの業績の中に含まれます。
セグメント合計の利益は3億7,500万ドルで、前年の2億50万ドルを87%上回りました。主に価格設定によるものです。
ラムワトソンのビジネス フォーム10-Kより
ラム・ワトソンは冷凍ポテトを作る会社です。アイダホ州イーグルに本社を構えています。
合弁会社とともにポテトの販売を世界的に行っており、100か国以上に展開しています。
同社はコナグラブランズ(CAG)の完全子会社として、2016年設立され、2016年11月にニューヨーク証券取引所に上場しています。
ビジネスは、グローバル、フードサービス、リテール、その他の4部門にセグメントされます。
グローバル部門では北米トップ100社のレストランに加え、世界のレストランや卸売業への冷凍ポテトの販売を行っています。
フードサービス部門では卸売、トップ100社未満のレストランへの販売を行っています。冷凍ポテトや業務用食材を中心にしています。
リテール部門では、主に食料品店、量販店への販売を行います。「Grown in Idaho」、「Alexia」が主力ブランドです。
その他部門は、野菜や、乳製品、商品のヘッジ契約での未実現評価損が含まれます。
合弁会社にはヨーロッパ、中東に展開するLWM(Lamb-Weston/Meijer v.o.f),アメリカでポテトの製造を行うRDO(Lamb-Weston/RDO Frozen),南米でポテトの製造販売を粉うLWAMSA(Lamb Weston Alimentos Modernos S.A.)があります。LWASMAは2022年7月に90%の所有権を得て、連結業績に組み込むことになりました。
社内の営業セールスや、代理店を通じて、チェーンレストランや食料品店などに商品を販売します。
最大の顧客はマクドナルドで、2022年度のラムウエストンの売上の10パーセントを占めます。
マクドナルドの売上高は、グローバルセグメントに分類されます。
主な原材料は、ジャガイモ、食用油、包装材、穀物、でんぷん、エネルギーです。
じゃがいもは、ワシントン、アイダホ、オレゴンで作られています。
LWMを通じてヨーロッパの成長地域に向け提供するじゃがいもは、オランダ、オーストリア、ベルギー、ドイツ、フランス、イギリスで作られています。
カナダ、中国、オーストラリア、アルゼンチンにもポテトの栽培地域があり、これらの国の加工施設をサポートしています。
自社で18か所の生産設備を持ち、別途合弁会社が8つの生産設備を持ちます。
2022年5月時点で17か国で事業を行い、4か国に生産設備を持ちます。
北米やヨーロッパをはじめ、世界での冷凍ポテトの競争は激しい。
アグリスト、アヴィコ、キャベンディッシュファームなどの競合が多数存在する。
利益貢献率は普通、Q3に最大化し、新ジャガイモの収穫コストメリットの影響を受ける。
7~10月が収穫期(ほぼQ2)になり、生産されたばかりのジャガイモは、生産効率が高く保管コストがかからないため。Q3の利益が大きくなる。在庫は通常50~60日間で先入れ先出し方式にて消化する。
第4四半期は顧客や消費者の購買パターンを反映し、売上高およびキャッシュフローが増加する傾向がある。
2022年7月18日時点で従業員は8,000人、米国外には800人。
2022年度、2021年度、2020年度の米国外売上高は、オーストラリア、カナダ、中国、日本、韓国、メキシコ、台湾を中心に、売上高の約17%を占めています。
ラムワトソンの売上高 2022年5月29日で終わる22年度
2022年5月29日で終わる22年度の売上高は40億9,890万ドルで、前年の36億7,090万ドルを12%上回りました。これは、9%の価格ミックスの向上と、3%の販売量の増加からなります。
セグメント別にはグローバル20.6億ドル(前年同期+8%)、フードサービス13.1億ドル(〃+30%)、リテール5.9億ドル(〃-1%)、その他1.2億ドル(〃-12%)でした。
フードサービス事業の成長は、レストランおよび非商業チャネルの需要の漸進的な回復を反映していますが、サプライチェーンの制約がありすべての需要には応えられていません。
セグメント合計の利益は8億1,310万ドルで、前年の8億1,420万ドルをわずかに下回りました。
価格ミックスの上昇と販売数量が増えていますが、穀物やでんぷん、輸送費などの2桁のコスト増、21年秋のジャガイモの収穫量が少なく、品質が悪かったことに由来しコストが上昇し、相殺しています。
ヘッジの影響で950万ドルの損失がありますので、これを除けば前年を上回る粗利額でした。
営業キャッシュフローは4億1,810万ドルでした。これは前年同期の5億5,320万ドルを24.3%下回りました。運転資本の不利な変化に使用された現金1億3,040万ドルが影響しています。
営業キャッシュフローマージンは10.2%です。
ラムワトソンのリスク要因
特定の原料(ジャガイモ、でんぷん)が多いため、これらのコスト増がリスクとなります。
また、エネルギー価格の上昇などもコストの押上要因です。
農作物を扱っているため、豊作、不作などもコストの変動要素になります。
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