Klaviyo クラビヨ ティッカー:KVYO IPO目論見書 S-1まとめ

米国株IPO目論見書S-1/F-1

クラビヨは顧客が自社のデータを取得、保存、分析、予測利用できるプラットフォームを提供する会社です。IPO目論見書S-1をまとめました。

本記事は情報の整理を目的としており、投資・その他の行動を勧誘する目的で作成したものではございません。投資の判断はご自身の意思と決定でお願いします。本記事の内容は主にIPO目論見書S-1をもとに作成していますが、翻訳における誤りや、具体的解釈の内容についての保証は致しかねます。

クラビヨ ティッカー:KVYO IPO目論見書 S-1まとめ 

  • 自社のマーケティングデータを保存、利用できるプラットフォームを提供
  • ショッピファイなどのプラットフォームと統合可能で、370億ドルのKAV≒売上を顧客にもたらす
  • 企業・顧客ごとにカスタマイズされたEメールやSMS、プッシュ通知などで顧客誘導の促進も可能

KVYO リアルタイムチャート

日本での取り扱い証券会社:SBI証券、楽天証券、マネックス証券、DMM株など

SBI証券(取り扱いあり)

楽天証券(取り扱いあり)

マネックス証券(取り扱いあり)

DMM 株 (DMMドットコム証券)(取り扱いあり)

リンクから口座開設できます。

必ずしもすべての証券会社が気になる銘柄を取り扱うわけでは無いです。複数の口座を持っておくことで、心配は減ります。

大手ネット証券会社は郵送不要で自宅からでも口座開設が可能です。

上場予定日はいつ?株価は? KVYOのIPO価格:25~27ドル➡27~29ドル➡30ドル 上場初値:36.75ドル 上場市場:NASDAQ 上場日:2023年9月20日

IPO価格レンジ25~27ドル➡27~29ドル➡30ドルで値決めです。

9月20日は36.75ドルで開け、32.76ドルでクローズしました。

引受幹事企業:ゴールドマンサックス、モルガンスタンレー、シティグループ

引受幹事
  • ゴールドマンサックス
  • モルガンスタンレー
  • シティグループ

などです

経営者:アンドリュー・ビアレッキ

アンドリュー・ビアレッキ(CEO、共同創設者、取締役兼会長)

  • 2012年9月より最高経営責任者(CEO)および取締役を務める
  • Klaviyo設立以前は、2011年4月から2012年6月まで営業・マーケティングソフトウェア会社RockTechの最高技術責任者、2010年7月から2011年3月までマーケティングソフトウェア会社Performableのシニアエンジニア、2007年9月から2010年6月までビジネス分析ソフトウェア会社Applied Predictive Technologiesのリードエンジニアを務める
  • ハーバード大学で物理学、天文学、天体物理学の学士号を取得

売上・利益

売上高:2022年4億7,274万ドル、(前年+62%)、23年1月~6月で3億2,067万ドル(前年+54%)でした。

粗利:2022年3億4,472万ドル、(前年+67%)、23年1~6月で2億4,662万ドル(前年+64%)

純損失(利益):2022年-4,919万ドル、(前年-32%)、23年1~6月で1,516万ドル(前年同期-2,456万ドル)

NRR:以下にて推移

何をしている会社?

  • ソフトウェアを通じ、あらゆるスキルレベルのビジネスユーザーがデータを活用し、Eメール、SMS、プッシュ通知で適切なメッセージを適切なタイミングで送信し、パフォーマンスをより正確に測定可能になる
  • KAVと呼ばれる明確に帰属する成果を組み合わせ、顧客の投資効果を上げる
  • 2023年6月30日時点で、130,000の顧客。2022年度370億ドル以上の「KAV」を顧客に提供した
KAVとは

Klaviyo Attributed Value(KAV)…顧客がクラビヨのプラットフォームを使ってメッセージを送信した後、一定期間内に消費者から注文を受け、生み出した収益額を指します。

市場・機会

  • 現在、北米、西ヨーロッパ、ニュージーランド、オーストラリアにサービスを提供。
  • SAM(推定利用可能市場機会)は 160 億ドル以上(Analysys Mason から提供されたデータによる)
  • 最初のユースケースは小売業やeコマース業中心だったがクラビヨのプラットフォームは、教育、イベント、エンターテイメント、レストラン、旅行など幅広い業種に拡張性が高いと考える。これらすべての業種における当社プラットフォームの総アドレス可能市場機会(TAM)は、米国だけでも340億ドル、世界全体で680億ドルの市場規模と考えている。
  • 2019年には英国・ロンドン事務所を開設、2022年オーストラリア・シドニー事務所を開設。2022年12月期には米州以外の売上高が29.3%、2023年6月期には米州以外の売上高が30.7%を占める。

商品・サービス

企業が個々の顧客に向けカスタムしたメール、SMS、プッシュ通知を簡単に送ることができます

  • Amazon Buy with Prime、Shopify、BigCommerce、Centra、Magento、Nuvemshop、PrestaShop、Magento ( Adobe )、Salesforce Commerce Cloud、Square、Wix、WooCommerceなどのeコマース・プラットフォームから、ロイヤルティ、カスタマーサービス、配送ソリューションに至るまで、300を超えるサードパーティとの統合を行い、粒度の細かい消費者プロファイルを生成し、顧客情報の獲得、管理が可能。
  • レストラン注文のOlo、フィットネスのMindbody、イベントのEventbriteなど、小売/eコマース以外への拡張も行っている。
  • 2023年6月30日現在、クラビヨは69億人以上の消費者プロファイルを構築しており、2023年6月30日に終了した12ヵ月間に6950億件以上のイベントを処理し、ウェブサイトの閲覧や注文の様子をデータにしています。
  • 集めたデータを活用することにより販促効果を増すことができます。
  • プラットフォームへのサブスクリプションにより収益を得ています。サブスクリプション・プランは、プラットフォーム内のアクティブな消費者プロファイルの数と、送信されたEメールおよびSMSメッセージの数に基づいて段階的に設定されています。顧客のビジネスの拡大に伴い、プラットフォームの利用データが増え、売上増につながります。

顧客

  • 2023年6月30日時点で、130,000の顧客を持ちます。その中で、1,458のARR50,000ドル以上の顧客がいます。前年同期+94%の増です。
  • 中小企業の顧客が多いですが、中堅企業、大企業も増えつつあります。

競合:Adobe、Salesforce、Mailchimp、Brazeなど

  • Mailchimp や Braze などのマーケティング ソリューション プロバイダー
  • Adobe や Salesforce などの大規模な統合マーケティング オートメーション ソフトウェア プロバイダー
  • クラウド データ ウェアハウスや運用データベース テクノロジのプロバイダーなど、データに重点​​を置いたベンダー

リスク要因 Risk factor

リスク要因にはいろいろなことが書かれていますが、個人的に気になった点をいくつか記載します。

リスク要因①22年9月に価格引き上げを実施

2022年9月にサブスクリプションの価格引き上げを実施しているため、23年9月~値上げによる効果が一巡します。

リスク要因②特にShopifyなどのeコマースプラットフォームと正常に統合する能力に依存

ARRの約77.5%はShopifyのプラットフォームを利用したものであり、Shopifyとの統合に障害が発生した場合リスクとなります。

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