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九条の大罪 第88審 あらすじ ネタバレ注意
ペンを噛み、へし折るのは子供のころの九条の癖。
幼い九条(鞍馬)。恐らく小学生ぐらいだろうか。机に向かっているが筆箱の中の鉛筆の持ち手側の端がすべて噛まれている。ノートには字の上に字が重ねて書かれている。その中に大きな「死」と言う文字もいくつか書きなぐられている。
九条の子供部屋に入ってきた父、行定はなぜ蔵人のようにできないのか、間人を攻めるが、間人は泣きながらもう勉強をしたくありません、といい鉛筆を噛む。
正座の九条の脳天に拳骨を叩き込み、行定は強い口調で反省を促す。東大法学部に入れなかったら絶縁にするらしい。
留置所でそのやり取りを思い出し、大きく笑い、冷静になる九条。黙秘は技術でできること、と思考をクリアにし、呼吸を整える。
烏丸との面会。吹っ切れた様子に安心する烏丸だが、司法試験と比べれば20日なんて余裕だ、と九条を励ます。
容疑をかけられ、自由がない九条が普段とは逆の立場から、弁護士である烏丸とのこにゅにケーションをすることで気づきを得て、弁護士にはまじめさより明るさや笑顔を期待するものですね、と口に出す。
九条を引き続き拘束するには壬生の不起訴では不十分で犬飼の証言が必要だが、犬飼は死んでいると整理する。
いよいよ出所である。スポーティなSUBARUっぽい車が高速で走っている。
高級そうなホテルの屋上のプールに、いつもの上下黒色のシャツとスウェットを来た壬生が、靴を脱ぎ足を水につけてくつろいでいる。そこに到着する九条。表情は不明である。
九条の大罪 第88審 感想
九条が弱っているのは演出なのでは?と思ったが割としっかり弱っていたようである。
今回九条は逮捕される側の気持ちを知ることになったが、弁護士としてそつなく物事を最善の方法で進めることと、いざ自分自身が逮捕され、身内の話をいやらしく掘られ揺さぶられることとでは、見える世界が違ったと見てよさそうである。
九条は実際に弱って藁をもすがる気持ちのところに現れた烏丸に救われ、自身の過去のフラッシュバックなどを乗り越えて吹っ切れることができ、笑顔のありがたさを知った、と言う風に見える。
いろいろ読み違えていたとするならば、壬生はシンプルに九条を売って、梯子を外した形にしたのだろうか。特にそうする壬生側のメリットが私には見当たらないし、フィジカル的にも強い修羅場をくぐった壬生に関しては、九条と違い嵐山につつかれて不意に口を割るとは思えない。
壬生が意図的に「九条が犬飼に逃げるよう指示をしました」と嵐山に正直に告げることが壬生の何を有利にするのかがよくわからない。そもそも警察側は現在犬飼の生死を把握していないのではないか。
九条の大罪 第89審以降の展開は?
京極の息子、猛は現在警察にとって行方不明扱いで、死んだことや犬飼らが殺したことは、まだ伝わっていないと思われる。
1年以内に白骨化や死蠟すれば、死体が猛とバレないので犬飼は仮に生きて1年後出頭していたら検察は起訴しない。よって犬飼の刑は死体遺棄はあるものの、暴行による殺人はなくなり、軽くなる、と言うことになる。と言う説明があった。
一方、京極や伏見組のメンバーは猛の死体がどこに埋められているか、おおよその位置は拷問で知っている。
猛の死体が1年経たずに発見された場合、犬飼はピンチだったとするならば、現在犬飼と関係が強いと思われる壬生にとっても何らかの面倒に巻き込まれ、都合の悪いことであるように感じる。
晴れて?壬生は海外っぽいホテルに逃げてこられたわけだが、伏見組からするとこの猛の死体だったり、あるいは捕まってしまった久我であったり、いくつか壬生が困りそうなカードを持っている。
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