九条の大罪　第101審　命の値段⑩ 感想 編集

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九条の大罪　第101審　あらすじ　ネタバレ注意

壬生から依頼を受けた九条は車を駐車場に置き、烏丸とともにレンタルの電動キックボードのLUUPに乗って依頼の場所に到着する。

有馬はクロッシーロードというアプリだろうか？鶏が道路を縦断するアプリで遊んでいる。全然楽しくないという有馬だが、何も考えなくていい時間は彼にとって脳の休養になると説明している。

普段は詐欺の手口を考えるのに脳が忙しいようだ。

白栖正孝は手術から回復した患者にお礼を言われるが、カルテを見ないと誰なのか思い出せないようだ。

手術前白栖正孝とセックスをしていた若い女性の看護師が有馬の部下のほぼ反社っぽいスーツの男たちを何とかしてほしいと白栖正孝に頼むが、正孝は妊娠した、と言われるかと思ったようだった。

あまり期待していなさそうに、だったらどうするんですか、と問いかける看護師に、堕胎は専門でないので他の医者に紹介状を書くと答える正孝。

病院には薬師前が森田にひき逃げされた子供、その母親を連れてきている。通院だろうか。

どうもこの親子のことは正孝は覚えている様子である。

相楽は拘置所で白栖雅之と話している。射場か、秘書の池尾に罪をかぶってもらい、不正受給の罪をかぶってもらうことを相楽は打診するが、それならば池尾秘書がいいという雅之。素行が悪く多額の借金があることで、一千万円くらいで従うというのが雅之の見通しだ。

院長室だろうか。有馬がいる。前回は立ち退いたのかと思っていたが、まだいたのかあるいは毎日のように押しかけてきているかどっちかである。

朝倉弁護士と軽めの口論をしているが、立ち退く様子はない。

その部屋に九条が現れる。射場の依頼であると言い、居座っている有馬に対し、秒で帰ることになるという。

九条の大罪　第101審　感想

有馬を排除しないことには壬生・射場が病院を乗っ取れない。

このためまずは有馬を帰らせるべくに九条が登場した。

鋭い眼光と、知性を感じさせる有馬は、朝倉弁護士からの立ち退きの依頼ではびくともしない。しかし、九条は自信満々なので立ち退かざるを得ない状況にそうそうに追い込まれそうである。

九条の仕事がこの有馬の排除のみであるとするならば「最終兵器」としては何となく物足りないような気がするが、前回壬生が語っているように病院買収はそもそも経営の立て直しのハードルが高いので、有馬のような輩しか競合しない、ということなのであれば壬生は①病院の価値を下げ、②さらにそこに目をつけるであろう有馬を排除し、③病院の再建を図る、という3つのアクションの中で②を九条にクリアさえしてもらえばあとは実行済み、あるいは計画化されている流れである。

そういう意味では九条というピースがないとこの買収は成り立たないのかもしれず、その意味では決定的な仕事を九条がするという段取りと言える。

白栖総合病院をめぐり、例えば鞍馬蔵人は白栖院長の不正を調査している。加えて東村ゆうひ事務所の相楽弁護士は、沈みゆく船である白栖総合病院の残ったお宝であるお金をむしれるだけむしろう、というスタンスである。一方壬生は沈みゆく船はとりあえず沈めておいて、何ならそれを狙っている海賊の有馬はどいてもらって船をピカピカにしたら高く売れるじゃん、ということを言っている。

明らかに壬生のやっていることが最も手が込んでおり、他のキャラクターのやっていることはどこか平面的に感じる。

九条の大罪　第102審以降の展開は？

鞍馬蔵人からすると目の前で院長の悪事を暴いていたら、目の前でもっと凶悪っぽい壬生が病院を使ってメチャクチャ金を稼ぐ、という事態となり、しかも自身のアクションにより壬生にアシストをしてしまうような状況になるのだろうか。

そうなるのであれば、鞍馬蔵人と九条は今回は因縁を深める、というような章になるのかもと思っている。