整数での切り上げ、切り捨てはROUND関数が有名ですが、他にも切り上げの関数はあります。
実は切り上げ、切り捨てに関しては今回紹介するCEILING/FLOOR関数のほうがより細かい設定もできて優秀かもしれません。
「切り上げ」「切り捨て」は中途半端な数やより細かい数でも可能。CEILING・FLOOR関数の紹介 ROUND関数との違いも説明
切り上げ、切り捨てにはROUND関数を使うのが一般的ですが、
CEILING関数・FLOOR関数も人によっては便利です。違いを説明していきます。
CEILING関数、FLOOR関数できること5、50、500、5千、5万、5百万などの単位での切り上げ、切り捨てが出来る
10,100,1000単位以外での切り上げ、切り捨てが出来ることが最大の特徴です。10,100、1000などの単位でも切り上げ、切り捨ては可能です。
「切り上げ」をしたいときの関数CEILING関数。倍数で切り上げをする関数です。
=CEILING(A1,10)で
A1セルを10の倍数で切り上げて
という意味になります。
つまり、Aセルに入っている数値を10の倍数に切り上げた場合なんになりますか?
というような数式です。
「切り上げ」の関数CEILING関数。「ROUNDUP」との違いは?10の倍数以外でも可能なこと。
でもこれってマイナス方向のROUNDUPでも同じことが出来ますよね?
このように=ROUNDUP(A1,-1)をしても10ケタでの繰り上げは可能です。
このCEILING関数の特徴は、倍数での切り上げ
が可能ということで、単純な切り上げ、切り捨て、四捨五入では出せない「5の倍数」などでも設定が可能ということが特徴になります。
=CEILING(A1,5)
0.5単位での場合は
=CEILING(A1,0.5)
「切り捨て」の関数FLOOR関数。こちらも10の倍数以外での切り捨てが可能。
=FLOOR(A1, 5)
A1セルを5の倍数で切り捨てて
という意味になります。
他の使い方についても先ほどのCEILING関数と一緒なので省略しますが、こちらも0.5や50などといった単位でも切り捨てられます。
切り捨てについてもこちらの記事に記載しています。
使い分けはどうする?正の方向への切り上げ、5単位などではCEILING/FLOOR関数、0以下の数、小数点以下ではROUNDUP/DOWN関数が実用的か。
-55という同じ数値に対して
CEILING(A1,10)としたC1セルは、-50に
ROUNDUP(A2,-1)としたC2セルは -60になります。
CEILINGは基準値から10の倍数に切り上げる=基準値を挟む10の倍数のうち、大きいほうになる
ROUNDUPは基準値から0を中心に、下一桁を切り上げる。
という違いになり、「マイナス」の数字に対する処理と結果が違うので全く同じものではないです。
マイナス方向でROUNDと同じ結果を出したい場合FLOORを使う必要がありますが、少しわかりづらいと思います。
これらの使い分けについては欲しい結果に合わせればいいですが、一般的なROUND関数をメインにつかい、「5」や「50」ごとと言ったROUNDで拾いきれない単位で整理する場合に特にCEILING・FLOOR関数は効果を発揮しそうです。
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