複数の条件を設定して合計する関数のSUMIFSが便利です。
今回はやり方の例をいくつか示します。
関数を入れるメリットは自動化することで手計算のスピードを上回ることですが、使う人にとっては圧倒的に生産性を上げる関数になりますので是非見てください。
複数条件での合計を自動計算する関数「SUMIFS」でできること
以下のような種類、日にちが複数ある表から、「りんごの1月1日の売上を足し合わせて」というときに使える関数です。
日本語でいうと、もし①○○で、かつ②××なら(複数条件)合計して
という指示を出す関数と捉えていただければいいと思います。
SUMIFSの使い方 複数条件から合計をする数式の組み方
①A1列に「種類」~以下の表をコピーして使ってみてください。
種類 | 日にち | 売上 |
りんご | 1月1日 | 100 |
みかん | 1月1日 | 200 |
バナナ | 1月1日 | 200 |
りんご | 1月1日 | 300 |
みかん | 1月1日 | 300 |
バナナ | 1月1日 | 100 |
りんご | 1月1日 | 200 |
みかん | 1月1日 | 100 |
バナナ | 1月2日 | 200 |
りんご | 1月2日 | 200 |
みかん | 1月2日 | 300 |
バナナ | 1月2日 | 300 |
りんご | 1月3日 | 200 |
みかん | 1月3日 | 100 |
②最終的にはもし「A列がバナナ」で「B列が1月1日」の場合、ぜんぶ足し合わせてください
という指示を出します。
③以下の数値を先ほど①で貼り付けた範囲以外のどこかのセルにコピペしてください。
=SUMIFS(C2:C15,A2:A15,E3,B2:B15,F3)
=SUMIFS合計してください。
(C2:C15の範囲の中で,
もしA2:A15のセルの中の文字が,E3のバナナに一致していて,
B2:B15のセルの中の文字が,F3の1月1日に一致している)
という場合を。
という意味になります。
SUMIFS 数式タブ「関数の挿入」から行う場合
※「数式」タブ➡「関数の挿入」でやる場合
合計対象範囲:C2:C15
<>条件範囲1 A2:A15
条件1 E3
条件範囲2 B2:B15
条件2 F3
例えば合計対象範囲であればC2~C15をドラッグして選択すればOKです。
SUMIFSの使い方 コピー&ペースト等で行・列を増やしていく時は「絶対参照」や「列選択」が便利。
先ほどの例で、合計対象範囲を
$C$2:$C$15
としていただくと数式をコピーした場合にも合計対象範囲がずれることを防ぎます。
C2~C15を選んだ直後に「F4」を押すことで$マークでの固定がされ、これを絶対参照といいます。
また、例の場合だと1月1日~1月3日までしかデータがありませんが、この後も1月4日、5日とデータが追加されていく場合を想定すると、
=SUMIFS(C:C,A:A,E3,B:B,F3)
というふうに
合計対象範囲C:C(C列を選択)
条件範囲1 A:A(A列を選択)
条件範囲2 B:B(B列を選択)
と選択しておくと便利です。
合計欄には「売上」のように数値でないセルも含まれますがきちんと数値だけを合計してくれます。
SUMIFS関数で3つ以上の条件設定、不等号をつけて日付範囲などの指定も可能 応用編 家計簿にもつかえる うまく行かないときのチェックポイントも。
K3セルには以下が入っています。
まずやっていることとしては
父の食費を1月1日~1月31日まででいくらなのか知りたい
です。
=SUMIFS(D:D,A:A,G3,C:C,H3, B:B,”>=”&I3,B:B,”<“&J3)
途中までは今までの説明範囲ですが、
B:B,”>=”&I3,
条件範囲3 「B列」が、
“>=” 以下の数字以上(以下の数字を含む、より大きい数の場合)
&I3 I3列の数字
という指示を加えています。
というように、不等号を使う場合は以下のチェックが必要です。
①等号・不等号が半角になっているか
②“”で括られているか
③「特定のセルより大きい」など、条件にセルを選択する場合、「&」をつけているか
というように忘れがちなポイントが増えますので気を付けてください。
もう一度式に戻ると
=SUMIFS(D:D,A:A,G3,C:C,H3, B:B,”>=”&I3,B:B,”<“&J3)
D列をA列がG3かつ、C列がH3かつ、B列がI3以上かつ、B列がJ3未満
➡父・食費・1月1日~2月1日未満(1月31日まで)を出してという意味になりました。
SUMIF関数/SUMIFS関数の使い分けは?SUMIFは不要?
SUMIFSのデメリットは「S」という文字を打つかという1点しかないです。
つまり「SUMIFは不要・SUMIFSのみを覚える」が最も効率が良いと捉えます。
関数についても完全上位互換のものや、代替可能なものがあるので、必要なものだけ覚えるというのも一つの効率化だと捉えます。
以下の記事にも上位互換、代替可能なものを紹介しています。
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