マッチングアプリのBMBL バンブルのIPO売り出し目論見書S-1についてまとめました。
基本的にはS-1のまとめを記載しますが、日本でもダウンロードできるので後輩にダウンロードさせた結果のレビュー・感想についてもついでに記載します。
- BMBL バンブル IPO 売り出し目論見書まとめ 2021年IPO銘柄
- 上場予定日はいつ?株価 バンブルのIPO公募価格、上場初値は?(43ドル) 上場市場:NASDAQ 上場日:2月11日
- 日本での取り扱い証券会社:SBI証券・楽天証券・マネックス証券
- 幹事企業:ゴールドマンサックス、シティグループ、モルガンスタンレー、JPモルガン
- 経営者 ホイットニー・ウルフ・ハード はティンダーの共同設立者
- アプリ:bumbleとbudoo オンラインデートモバイルアプリ
- バンブルの収益化:サブスクリプション
- バンブルの競争力・強み
- ターゲット市場:世界のシングル市場。女性市場。30兆ドル以上。
- ターゲット市場:オンラインで出会うカップルは米国の40%。オンラインのマッチング市場は年率
- オンラインのマッチング市場:2025年まで年率11%成長、99億ドル、フリーミアム市場:全世界で2025年まで年率18%成長、77億ドルを推計。
- 売上・利益など
- リスクファクター
- 番外:バンブル 使わせてみた 後輩インタビュー
BMBL バンブル IPO 売り出し目論見書まとめ 2021年IPO銘柄
マッチングアプリのbumbleのIPO売り出し目論見書S-1についてまとめています。
上場予定日はいつ?株価 バンブルのIPO公募価格、上場初値は?(43ドル) 上場市場:NASDAQ 上場日:2月11日
確認中です。
2月11日追記
IPO売出し株数3450万株→4500万株、価格設定$28~30→$37~39→$43
日本での取り扱い証券会社:SBI証券・楽天証券・マネックス証券
IPO初日に買いたい人は証券口座を複数開くことをお勧めします。(買えない状態を避けるため)
だいたい数日前に取り扱いを発表するケースが多く、待っていても一向に取り扱わないというリスクがあります。
楽天証券DMM 株 (DMMドットコム証券)(不明)
幹事企業:ゴールドマンサックス、シティグループ、モルガンスタンレー、JPモルガン
経営者 ホイットニー・ウルフ・ハード はティンダーの共同設立者
ホイットニー・ウルフ・ハード
創業者であり、2020年1月から最高経営責任者(CEO)と取締役会のメンバー
2014年にバンブルを設立する前は、出会い系アプリケーションTinderの共同創設者。2012年5月から2014年4月までマーケティング担当副社長を務める。
世界一のマッチングアプリ企業であるTinderで活躍された方です。セクハラ問題で退社されましたがマッチングアプリについて明るい人物であると言えます。
アプリ:bumbleとbudoo オンラインデートモバイルアプリ
BumbleとBadooの2つのアプリを運営しており、毎月4,000万人以上のユーザーがいます。
過去10年間でますます人気が高まり、急速に成長しているオンラインデートスペースのリーダーであり、現在、米国科学アカデミー紀要(「PNAS」)が発表した研究によると、新しいカップルが米国で会うための最も一般的な方法です。
2020年9月30日までの9ヶ月間に毎日送信されるメッセージは平均して1億5,000万通以上です。
バンブル30か国、Badoo89か国でiOSライフスタイルアプリのトップ5にランク。
バンブル:
- 2014年開始。
- 月間アクティブユーザー1230万人、世界2位のマッチングアプリ。
- 2019 年 1月1日~3月30日➡ 2020年7月1日~2020年9月30日比較で、女性が送信したメッセージ数、約 30% 増。
- 出会い系アプリの中でユーザーに支払う女性の割合が最も高いと考えています。
- 北米ではバンブルを使用しているマッチングアプリの女性会員は他サービスと比べ30%女性比率が高い。(女性/男性をした場合の男性一人当たりの割合)
Badoo:
- 2006年発売。
- ウェブとモバイルの無料の出会い系製品のパイオニアの一つ。
- 2020年9月30日現在で2,840万MAUs(月間アクティブユーザー)、売上世界4位のアプリ。
- 2020年1月1日~9月30日約130万人のBadooアプリとその他の有料ユーザー
バンブルの収益化:サブスクリプション
お金を払えばより有利にコミュニケーションが取れるという内容です。
逆にお金を払わないと実質的には何もできない状態です。これについては最後に少し記載します。
バンブル:~2020年9月30日の9ヶ月間の有料ユーザーの89.6%がサブスクリプションプラン加入
Badooとその他:〃84.3%
たとえば、バンブルだと「バンブルブースト」→「バンブルプレミアム」への加入により、ユーザーがコミュニケーションしやすくなるより高価格なプランが用意されています。
地域拡大含むユーザーの増加と、平均収益の増加により売り上げ拡大が狙えます。
バンブルの競争力・強み
- ユーザーの心に深く響く使命感のあるブランド。Bumbleは、時代遅れのジェンダー規範やインターネット上での優しさや説明責任の欠如に対処するために設立された、世界的な女性向けブランドを構築しています
- 機械学習を通じた写真認証や卑猥な写真の自動モザイク化
- マッチングアプリやテクノロジー、消費者向けビジネスで実績のある経営メンバー
などが挙げられます。
ターゲット市場:世界のシングル市場。女性市場。30兆ドル以上。
世界では約38億人の女性が存在、うち約11億人が独身で、18億人が働いています。
最終的に家計の意思決定を行うことの多い女性による購買のマーケット規模は30兆ドル以上に及ぶと考えています。
ターゲット市場:オンラインで出会うカップルは米国の40%。オンラインのマッチング市場は年率
また、2017年現在、米国で新しいカップルの約40%がオンラインで出会い、バー、レストラン、友人を上回っています。携帯の普及なども合わさり、この傾向はさらに加速すると思われます。
米国+カナダと定義される北米は、2020年時点で約20億ドルのオンラインデート市場を代表するオンラインデートの月間アクティブユーザー数が約4,400万人。最大のオンライン出会い系市場と推定しています。
OC&Cは、中国を除くと定義されたグローバルベースで、2020年時点で約53億ドルの世界のオンライン出会い系市場を代表するオンラインデートの月間アクティブユーザー数が約1億9000万人いると推定しています。
オンラインのマッチング市場:2025年まで年率11%成長、99億ドル、フリーミアム市場:全世界で2025年まで年率18%成長、77億ドルを推計。
- 北米:2020年 約20億ドル➡2025年 約34億ドル 年間約11%成長
- 世界市場:2020年 約53億ドル➡2025年 約99億ドル 年間約13%成長
を見込んでいます。
フリーミアム(一部に課金を行う)層は、
- 北米:2020年約13億ドル➡2025年約27億ドルに年間約16%の成長
- 世界の合計:2020年の約33億ドル➡2025年には約77億ドルに年間約18%の成長
を見込んでいます。
市場成長の主な要因・・・
- シングル人口の増加
- オンラインデートのさらなる浸透、収益化の増加
- はるかに困難なジェンダーダイナミクスを持ついくつかの国を含む新興市場での機会
売上・利益など
2018年12月31日と2019年12月31日に終了した年度の比較は以下です。
- 売上高:3億6,010万ドル➡4億8,890万ドル +35.8%
- バンブルアプリ売上:1億6,240万ドル➡2億7,550万ドル +69.7%
- Badooアプリ売上:1億9,770万ドル➡2億1,340万ドル +7.9%
- 営業キャッシュ・フロー:7,180万ドル➡1億1,140万ドル +41.2%
2019年9月30日と2020年9月30日に終了した9か月間の比較
- 売上高:3億6,260万ドル➡3億7,660万ドル +3.9%
- バンブルアプリ売上:2億3,340万ドル➡2億3,150万ドル ▲0.8%
- Badooアプリ売上:1億9,770万ドル➡2億1,340万ドル +8.9%
- 営業キャッシュ・フロー:7,060万ドル➡100万ドル ▲98.6%
リスクファクター
リスクとなる要因について記載があります。
スイッチングコストが低く、新製品や参入が激しいリスク
出会い系業界では、消費者が製品を切り替えるコストが低く、消費者は人とつながるための新しいアプローチを試み、複数のデートを使用する傾向があります。
フェイスブックやアップルなどの第3者プラットフォームの影響リスク
フェイスブックやアップルなどのプラットフォームを使ってログインをしたり、広告をだしたりしていますが、これら第3者によるマーケティングの条件や規則の変更があった場合業績に影響がある可能性があります。
好ましくないメディア報道によるビジネスリスク、ブランド価値低下リスク
Bumble アプリに関連する特定の脆弱性を特定するサードパーティのレポートが 2020 年秋に公開されました。こういった報道がユーザー数やユーザー満足度に影響を与える可能性があります。
番外:バンブル 使わせてみた 後輩インタビュー
わたし自身もこの銘柄を知ってからダウンロードしてみましたがマッチングアプリを使ったことが無かったので、評価・比較のしようがありませんでした。
マッチングアプリをこよなく愛する20代後輩の感想を執拗に聞いたので限られた情報ですが全然知らない人にとっては何かのプラスになればと思います。
持つべきものは従順で何でも言うことを聞くかわいい後輩ですね!
サービスの特徴:女性からのアクションを待つ
ちょっと特徴的だと思います。
彼曰く「珍しい」と。
売り出し目論見書の中にも今までの既存のジェンダーに対する考え方を変える的な記述がありましたが、こういった具体的なところが使ってみての気づきです。
今使うとしたら、どのマッチングアプリを使いたい?(地方在住の後輩20代の場合)
既存の各種マッチングアプリと比べてどうなの?
という質問に対してゼロベースでの回答です。
バンブルについては、ちょっと厳しい評価です。
後で書きますが、日本の地方都市ではまだ過疎気味であり、それであれば特に既存のサービスを上回る魅力が無いというコメントでした。
比較的日本人の恋人探しにとって謎の質問などもあります。
※バンブルは恋人・友達・仕事の3つのつながりから選べるため、込み入った聞き取り方もあると思いますが、こういった質問の感覚は日本人的なカスタムではなく、これから改善されていくのかな、と思いました。
マッチングアプリの乗り換えについて
期待していないと言いつつしっかり使っている彼ですが、なぜか先ほどのインタビューで「使いたい度No1」だったはずの「ウィズ」をサクッとアンインストールしています。
たとえばAmazonPrimeのようなサブスクリプションのように簡単に辞めづらいものではなく、サブスクリプションと言えどやる、やめるを繰り返すことに抵抗が無いようです。
どんな女性が登録している?
英語でプロフィールを書いている人が多かったです。
年齢層が割と高め。
あと単純に日本では知名度が低いのか、あまり利用している人が居ない、これが最大の利用ネックだったようです。
人が人を呼び人気が出る構造なので、知名度の低いうちはサービスの魅力が高まりづらいかと思います。すべてのSNSなどと一緒ですね。
ちなみに使用を続け、マッチングするとこういう画面で支払いはクレカ・Google Wallet PayPalなど。
Boost「一生分」とかもあります。実際は少額から試すのがメインかと思いますが課金をしないと無理ゲー感があるようです。
※これも後輩にインタビューしましたが、基本的にマッチングアプリで無課金=ユニフォームを着ずに試合に出るようなものです、という熱いコメントをもらいました。
マッチングアプリでお金を払って出会いの場を作る…というのは若い人にとっては当たり前の時代になりつつあるという実感が伝わりました。
使用感について
特に使いづらい点はないですが、私の場合ただ画面をスワイプしていただけで出会っていないのでこれはよくわかりません。
好みの女性は右、興味ない場合左とスワイプしていく方式はTinderと一緒のようです。
とりあえず初期の登録段階でのストレスはあまりないと思います。
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