テクニカル分析 トップリバーサルデイ バイイングクライマックスとは

トップリバーサルデイバイイングクライマックスとはテクニカル分析 資産形成

チャートを手掛かりにした分析手法、テクニカル分析にて、下落のサインとなるチャートについて紹介します。難しい言葉を除いてカンタンに説明していますので、興味のある人は是非ご覧ください。

投資は自己責任でお願いします

チャートパターンやテクニカル分析はあくまで投資における分析手法の一つです。投資そのものにはリスクを伴います。自らのご判断と責任でお願いいたします。

テクニカル分析 トップリバーサルデイ バイイングクライマックスとは

株価の天井、危ないというラインはどこなのか誰もが知りたいと思います。チャートを学ぶことでヒントを得ることができます。

リバーサルデイ(トップリバーサルデイ、バイイングクライマックス)とは、新高値を付けたもの、その日のうちに前日の終値より安くなり、引けることで示される天井のシグナルを言います。これだけだと伝わりづらいので、中身について説明します。

※ジョン・J・マーフィーのテクニカル分析に沿った説明になります。詳しくはこちらの本で勉強できます。

テクニカル分析 トップリバーサルデイ バイイングクライマックスとは

まず、上のような値動きをした場合が、リバーサルデイを指します。

ひとつずつ値動きについて説明します。

①10月1日、株価が6ドル➡7ドルに上昇。

②10月2日、株価が7ドル➡8ドルに上昇

③10月3日、株価が8ドル➡9ドルに上昇。

④10月4日、株価が9ドルから、一時11ドルに上昇したが、下落し、終値8ドルで引ける

⑤10月5日、株価が8度ドル➡7ドルに下落。

このようなチャートでは、その後下落トレンドに入って行く可能性があります。

チャートの天井を知るうえで特に重要な手掛かりが、以下です。

④10月4日、株価が9ドルから、一時11ドルに上昇したが、下落し、終値8ドルで引ける

この部分の意味を詳しく説明します。

①前日の高値を超え、新高値を付ける。

「一時11ドルに上昇」

まず、これは前日の終値で直近の高値である「9ドル」を一時的に超えたという意味です。

最もよくある形としてはこのように「上ひげ」を付ける場合です。

この場合、前日10月3日まで上昇トレンドにより株価が上昇して、9ドルをつけていた。なおも10月4日は好調で一時11ドルまで上昇・・・というところが大事です。

②下落し、前日の終値を下回る

「下落し、終値8ドル」で引ける

の部分は「前日の終値である9ドル」を「下回った終値をつけた」というところが大事です。

一時は①の新高値を付けたものの、それが維持されず、さらに前日より株価が下がってしまった。ということを意味します。

「新高値を付けたものの、下がった」というだけでなく、さらに前日の終値を下回るということがセットになっていることが大事です。

新高値だから利確、という人が居るのは普通のことですが、前日の値段であっても利確しても良いと考えている人も多く、売りに転じたということが言えると思います。

③値幅が広く(棒が長く)出来高が多いほうが良い

付け加えるのであれば、値幅が広く、出来高が多い方が良い、ということになります。

値幅が広い=下げ幅が多い=満足したラインをすでに大幅に超えている

出来高が多い=意思変更する人間が多いという

実際のチャートの例

メイシーズのチャートです。2015年後半から下落トレンドに入っています。

この「山」の頂点を細かく見ると、

トップリバーサルデイの条件①・②を満たしています。

①2015年7月17日、新高値73.61ドルをつけたが、②終値が72.31ドルと下落。前日の終値72.80ドルを下回った。

という条件を満たしています。

ちなみに73.61ドルを上回る株価は2021年1月28日現在つけていません。(1月28日終値17.61ドル)

チャートパターンの信ぴょう性

このパターンについてゼロベースで調べるため、株価の下落局面をまず探し、その後「リバーサルデイ」の要件を満たしているかチェックしていたところ、該当でないケースが多く、結構時間がかかりました。

つまり、「リバーサルデイ」のサイン➡警戒は必要であっても、頂点が訪れるタイミング=「リバーサルデイのシグナル」は絶対ではないということです。

新高値を付けた日に前日の終値を割ってしまったときは警戒を強めるというくらいの意識でいいかもしれません。

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