第16審は衝撃のキャラターの再登場があった。必見である。
九条の大罪 第16審 あらすじ ネタバレ注意
3800円のハンバーガーにかぶりつく菅原。山城とホテルにいるようだ
弁護士が訴えてくるが大丈夫かと山城に言う。「抜かりはない」と答える山城
「戦わず勝つことが大事、九条はすでに負けている」ようだ。
ぐちゃぐちゃな事務所。九条は烏丸と一緒だ。散乱したゴミはドーベルマンのブラックサンダーの仕業である
家守が来て事務所が汚いと罵る。動画で父が遺言書を書いている証拠があるらしい
「大変厳しい状況」と九条。
山城と輝興儀(きこうぎ)に遺言無効確認請求を、輝興儀(きこうぎ)には不当利得返還請求を併合して提起、法廷で争う姿勢だ。
ただ、動画に加え主治医もボロを出さないような布陣であるはずで、示談で収めたほうがリーズナブルと説く九条だが、
チャッチャとなんとかできないの、と家守が返すと
「裏をつく」と九条
山城が細工をする理由は法のリスクを感じているからだと。
「戦わずして勝つことが大事。恩師に教わったことです。山城先生はすでに負けている」と九条
裁判所から出てくる九条を批判するほかの弁護士。ボス弁を訴えるとは信じられないと罵られている。
さらに場面変わって若者が悪ふざけをしてタバコを大人の頭に投げている。投げた男の仲間は森田である。
それに気づき拾えと怒る鬼瓦のような男。
嵐山だ
つばを吐く森田の仲間を捉え、叱りつける。
飲酒運転でパクられたくなければ九条の話を署でしてもらうという
つづく
九条の大罪 第16審 感想
比較的強そうな久我だけでなく、宇田川良子やミヨコ(金本の同居人)とかですら再登場しかねないとおもっているのでこれからも油断はできない。と前回17話の展開を考えていたが、
何と森田、森田の仲間、嵐山が登場した。特に森田に関しては1回限りのキャラと思っていたため、わたし自身、「登場人物一覧」からも外していたが、完全に山城弁護士より先に裏を突かれた形となった。
それどころかあと何話か登場する線すら出てきた今回は4つの場面からなる非常に盛り上がる内容だったと思う。この反省を活かし、1話に登場したヤクザ「郷田」とセットで登場人物に加えておくことにする。
森田を追う嵐山。その先には九条
さて、今回は何と1話に登場した「森田」が再登場した。
1話を見ていない人は無料公開があるのでじっくり読んでいたたまれない気持ちを味わうべきである。
ウシジマくんでもそうだったが、キャラの再登場などは結構テンションが上がるのでどんな奴でも嬉しいが、ほとんどの読者にとっては胸糞悪く、一話のみの登場ながら記憶から消し去りたいようなキャラクターである森田の再登場である。
自分だけは助かって、のど元過ぎればと焼肉の話をしていた森田はもはや飲酒運転すら当たり前にしているキャラのようであり、「苦しいがなんとか自分だけは助かりたい」という気持ちについては、自分としては認めたくないものの理解できる部分があったが、今回でさらに全く反省がないことが明らかになった。
こういうじわっと人を嫌な気分にさせるリアリティが非常に心に来る。
さて、森田の仲間であるが、多分1話に登場したのと同一人物だと思われる。あっさり嵐山に確保された二人だが、おそらくこの二人が嵐山に確保されることに対して九条が何らか対策をしているとは考えづらい。
嵐山は「携帯でゲームをしてよそ見していたら人を轢いてしまいました」という供述こそ引き出せないかもしれないけれども、森田の知り得る九条についてのほとんどすべての情報をここで得るのだろうと思われる。
今のところのライバル候補、敵対サイドの強キャラナンバーワン感が凄い。
九条と山城の師弟対決 裏を突く九条の作戦は?
さて、山城は「鉄壁」であるようだ。
恐らく、普通の方法でいうと山城を法廷で裁くことはできない。今回お互いに戦わずして勝利を確信しているが、
山城=示談をイメージしているとして、九条の決着はどこなのかをまず探りたい。
依頼者ファーストの九条としては「チャッチャと」済ませて欲しいという雑な依頼に対してなるべく高い回答をすると考えるのが妥当で、当初のシナリオである「裁判が長引く」というものはすでに捨て、「チャッチャ」と片付ける方法をすでに思案済みなのかと思う。
いっぽう山城の隙として具体的に九条が言及していたのが「法に触れる」可能性があるということである。つまり九条は山城の行為の何かが法に触れているというところを突くことになり、かつ長期化はしないということも何となく匂ってきた。
そうなると今回何が法に触れるのかというと、「家守父に意思とは異なる遺言書を書かせた」ことに関することに違いない。
となると、家守父が遺言書を書かされていたということを証明しうる立場として、再登場してきそうなのは同じ介護施設の仲間である「宇田川母」あたりが本命、「胃ろうのおじさん」が対抗になるのではないだろうか。
胃ろうのおじさんについてもふざけて言っているわけでは無く、おそらく彼らは今、「望んで介護を受けている、望んで胃ろうになった」という立場であるとされているはずである。法律について私はあまりよく知らないが、彼らは意識がないというわけでは無く、物事の分別がつくものとみなされていて、実際そうでなければ輝興儀(きこうぎ)のやっていることは「意識のない老人を勝手に胃ろうにしたりする完全に悪徳な行為である」ということを証明することになってしまう。よって菅原がビジネスを守ろうとすれば遺書は無効となるのではないかと思っている。
九条の大罪 第17審 の展開は?
前回、「結構長い話になりそうである。」と書いたが、意外なスピード決着もあり得そうな展開である。
次回以降の展開は方法はどうであれ比較的アッサリと九条が遺書を無効化してしまうのではということと思っている。いっぽう単純な勧善懲悪でないパターンの結末として、輝興儀の老人たちは今回、遺言書を書かされたことは証明するものの、続けて輝興儀の悪徳ビジネスの摘発にまでは至らないのではないかと想定する。そもそも想像していた流れと今後の展開は全然違うかもしれないが、彼ら彼女らの正義の鉄槌が決して自分たち自身を解放しないような、むしろ逆にこれからも輝興儀から出られなくなるような気がしてならないと思っている。
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