2021年11月23日のじっちゃまライブです。
本記事は情報の整理を目的としており、特定の銘柄や取引を推奨する目的はございません。投資にはリスクを伴いますので、自己責任でお願いします。
かなり言葉を省略しています。細かいニュアンスは動画を確認ください。
- じっちゃま(広瀬隆雄さん)パート
- Q&A
- MQ マルケタ 逃げたほうがいい?
- ハイグロを全部売るのもいい案?VTIは持っている
- CRWD クラウドストライク
- MTL メチェル
- TRMD トーム
- アメリカ株CFD取引きの注意点
- ヨーロッパのコロナ再燃
- SLV Iシェアーズシルバートラスト
- CPIなどの指標によりインフレが懸念されるとドルの価値が下がると思うがなぜ直近ではドル高?
- アノマリー的には強気の時期だが、2018年の年末のような暴落も想定したほうがいい?
- VALE ヴァーレ 、BVN ブエナベンチュラ
- AR アンテロリソース、FANG ダイヤモンドバックエナジー、PXD パイオニアナショナルリソーセズ
- 次に目を向けるべきセクターは?
- TELL
- GLNG ゴーラーLNG
- 業績相場になるとクルーズ、航空、ホテル株は厳しい?
- FANG ダイヤモンドバックエナジー、KOS コスモス、TRMD トーム、EURN ユーロナブ、ホールドでいい?
- 今年の1月効果銘柄は?
- PLTR パランティア
- RACE フェラーリ
- AGC
- CURV トーリッド
- ECH iシェアーズMSCI チリETF
- ADSK オートデスク
- AAPL アップル
- ハイパーグロース、12月、1月は10月の調整より危機感必要?
- タンカー・エネルギー株の下げは?
- インドETF 新興国 テーパー・利上げ局面ではキツイ?
- 決算ダメで2軍落ちした銘柄は管理している?
- 金利上昇でハイパーグロースグチャグチャという予想通り?
- FND
- ホテル・クルーズ・エアラインで一番好きなのは?
- VIR ヴィア
- U ユニティ
- RBLX ロブロックス
- 決算さえ良ければストーリーにまったく魅力が無くても良い?
- RPRX ロイヤリティファーマ
- BTC ビットコイン
- アメリカの住宅価格の今後
- S&Pの出来高はどう確認している?
- DOCS ドクシミティ
- GENI ジーニアススポーツ
じっちゃま(広瀬隆雄さん)パート
昨日寄り付き前にバイデン政権がジェロームパウエルFRB議長を2回目の議長に指名する、と割と突然発表した。
今週のどこかで発表がある、と投資家は身構えていたが、昨日の寄り付きの段階というのは意外だった。
パウエル議長の再選。ハト派のパウエル再選でハイパーグロースが売られた経緯は議会での法案の票読みが終わり、インフレリスクを市場参加者が考え、2年債利回りが上昇したため。
パウエルの再選は大方の予想通りだったと思う。
発表を受け市場はまず好感した。1回バッと買われたが、そのあとちょっと待てよ、という感じで投資家のセンチメントが変わり債券が売られ、債券利回りが上昇、株式はハイパーグロースを中心に下落する展開だった。
マーケットの指数全体を見るとダメージは小さかったが、ハイパーグロースの一角はものすごく、おええー、という感じでヤバい局面があった。
なぜハト派で知られるパウエル議長、そして今回副議長に指名されたラエル・ブレイナード、彼女もパウエル議長と全く同じ考え方でハト派、ハト派の二人が揃って指名されたのに「金融引き締めが来る」と投資家が身構えた理由を説明する。
そもそもパウエル議長の再選問題が長引いた一つの理由は、大きな法案が議会の中で動いているから。つまりパウエル議長の承認・指名をめぐって、議会、とりわけ上院の中で、それを人質にとって意地悪してやる、法案を通したいならパウエルを下ろしなさい、と例えばウォーレン議員など一部の非常にリベラルな民主党上院議員がそういう駆け引きをしていた。
昨日の段階でバイデン大統領が「パウエルでいいのでは」と発表した意味は、ぶら下がっている法案の票読み、あるいは根回しがほぼ完了したのでは、と投資家は捉えた。
そうするとビルドバックベターという表題がつけられている歳出法案は1.75兆ドルの大型の法案。その中にはソーラーパネルへの大型の補助金やチャイルドケアに対する補助金とかいろんな項目が入っているが、それが可決するとまたお金がばら撒かれ、景気にとってはプラス材料。そうすると引き締めを急がないとければいけないよね、という形になる。
だからハト派であるパウエルが再指名され、なぜ引き締め、という声があったが、その最大の理由は法案と抱き合わせで、「可決の目途が立ったからパウエルでいい」という結論に至ったのではないかと市場参加者は解釈した、ということなんですよね。
昨日長期金利も上昇したが、短期金利も上昇しました。長期金利はどのような要因で動くかというと、市場参加者、とりわけ債券市場の参加者が遠い将来、例えば今から5年後のインフレ率はどうなるか、というものに敏感に動く。
もしインフレになると市場参加者が思えば、長期金利は上昇する、逆に言えば長期債の債券価格は下落する、ということ。
一方短期金利は何に左右されるかというと、政策金利がどうなる、ということに大きく左右される。その理由にアメリカの政策金利、FFレートと3か月物、1年物、2年債、3年債とかはお隣さんの関係にある。
だからパウエル議長が利上げしたら、すぐそのお隣さんである3か月物とか1年物とかの債券は利回りがFFレートとサヤ寄せしなきゃいけない。
そういう感じでイールドカーブ(アメリカにはいろんな債券があるが償還期限の短いものから長いものを横に並べた利回り曲線をいうが)そのショートエンド、短期債側は政策金利・FFレートに支配されるということ。
長期の金利は債券の償還期限が5年、10年、20年という風に遠い将来になるので、今日明日のFFレートはあまり関係なく、将来のインフレ率に負けるようだとダメだよね、ということでインフレ率が長期金利を支配するということ。
昨日起こったことは長期金利も少し上昇したが、それより短期金利の上昇が顕著だった、ということ。
それはどうしてかというと、市場参加者が「いよいよ利上げだ」と織り込んだから、という説明になる。
ハイパーグロース、SNOW・CRWD・ABNBに昨日何があったか。一言でいうと2022年に3回の利上げがあることが織り込まれた、ということ。 CME Fedwatchでの利上げ予想の見方。
FFレートには先物がある。その先物の実勢取引価格から逆算して、市場参加者がどのくらいの確率で将来の連邦公開市場委員会、略してFOMC、アメリカの政策金利を決定する会合に他ならないが、その会合でどういう風に金利のデシジョンが出てくるかを、市場参加者、トレーダーたちがどう織り込んでいるかを逆算する、うかがい知る方法がある。
それをちょっと説明する。
CME fedwatchとググると、Countdown to FOMC Fedwatch Toolというサイトがある。
世界最大級のデリバティブ取引所。
そこにFFレート先物が上場されているが、
2021年12月15日のFFレートは100%0.25%(現在の政策金利から動かない)ことを予想している。
タブは今後のFOMCで利上げ確率がどう変わっていくかを時系列で示している。
2022年3月16日、だんだんグラフが右へ移動してきている。
2022年5月4日になると、「0.25%」が一番多いが、「0.50%」、1回利上げがあると考えるトレーダーが約4割、(たぶんFRBは0.25%刻みで金利を動かすとトレーダーは見ているので)。
そして50%のトレーダーが金利は5月に動かないと思うが、もっと動く(0.75%)と思っている人もいる。
昨日何が起きたかというと、このグラフが、グッと右側にシフトした、ということ。
なんで昨日ハイパーグロース株、例えばSNOW スノーフレーク、ABNB エアビー&ビー、CRWD クラウドストライクとか、急成長している高い高いバリュエーションを獲得している銘柄が、ガツンとKOパンチを何で喰らったかというとこれが動いたから。
さらに6月15日では、明らかに0.50%、1回利上げがあると見込む人が勝っている。さらに2回利上げを予期する人も増えている。
7月27日。
9月21日。9月になると2回利上げ、というのが最多。
11月2日。
12月14日には3回利上げ派が30%になり最多になっている。
要するに昨日何があったかを一言でいうと、利上げが早まります、2022年に3回の利上げがあることが織り込まれた、ということ。
Q&A
一問一答形式のQ&Aです。興味のあるものに絞っています。
MQ マルケタ 逃げたほうがいい?
うーん、もう逃げても遅すぎるかもしれない。次の決算待ったほうがいいんじゃないの?
ハイグロを全部売るのもいい案?VTIは持っている
それはあなた次第。
今年は凄くセクターローテーションが読みにくい、難しい。ちょっとでも自信が無い人は、そして99%の機関投資家はインデックスに勝つことができないと思う。
今年はものすごく難しい。
ほとんどの機関投資家もインデックスに負けている。そうなのであれば何が悲しくてみんなは自分の腕を信じて個別銘柄の一本釣りをするわけ?意味ないでしょ。
僕自体もVTIもこんもり持っている。そのそばでお遊びとして個別株をいじくる、そういううエイティングになっている。そうであれば楽勝で年初来プラスで来れている。+15~25%になっているはず。でもそういうパフォーマンスにみんなのポートフォリオがなっていないということは、魑魅魍魎たる最近IPOされた小型株とかが君らのポートフォリオにいっぱい入っているからじゃないの。
株価指数はダウ30は30銘柄しか入っていない。アメリカ全体を知るうえでダウ30は凄く、凄く不適切。なぜかと言うとアメリカには3000銘柄以上の株式が上場されている。そのうちの30銘柄だけをサンプルにとっても意味ないでしょ。しかもその30銘柄は凄くエスタブリッシュされたブルーチップ、そしてどちらかというと年寄りのよぼよぼ銘柄もたくさん含まれている、だからそんなの参考にならない。
ただ、なぜみなダウ30を使っているかというと100年以上昔からの癖で、当時は上場銘柄が少なかった。その時出来た、昔の悪い癖でみんな、ダウ30がすぐ口をついて出てくるが、機関投資家はダウ30は一切使っていない。
機関投資家が一番使っているのはMSCI(モルガンスタンレーキャピタルインターナショナル)と呼ばれるインデックス。でもそれは個人投資家にはあまり良く知られておらず、いろいろなファンドの投資目的に合わせていろいろなサブインデックスがあり、それ自体は使いにくいので、皆が一番参考にしているのはS&P500という株価指数。
S&P500は大型株中心。そして、時価総額加重平均のため大型株であればあるほど指数へのインパクトは大きいということ。例えばAAPL アップル、AMZN アマゾン、GOOG アルファベット、FB フェイスブック、MSFT マイクロソフトの値動きを反映しやすい。それは値動きはマイルドにならざるを得ない。
しかし、そのS&P500が割とアメリカの株式市場をバサッと代表していますよ、というものの、それはたった500種類以上の銘柄に過ぎない。そして、3000銘柄以上の銘柄が上場されているわけだから、500のサンプルもまだ小さい。それ以外のその他大勢の銘柄もたくさん、たくさんある。
そして最近過去2-3年間でIPOされた銘柄のほとんどはS&P500にも採用されていない。そういった小型、ハイパーグロースがグワングワンに動いている、船酔い状態は株価指数を見ただけでは感じられない。
VTIはVanguard Total Stock Market Index Fund ETF。3000銘柄全部を指数化して、これがアメリカマーケットだ、という形で提示している株価指数でありETF。
アメリカを丸ごと買うのであればVTIを買うということになる。
なぜVTIの値動きがマイルドかというと、いろいろな違った性格を帯びた企業ハイパーグロースや低成長のバリュー株、石油株、薬品株、食品株、日用品とか、性格が点でバラバラな銘柄が収録されているから、一つのグループが死んでも他のグループが活きているわけでしょ。
なぜかと言うと機関投資家のビヘイビアは売ったら何か別の物を買わないといけない。
オールキャッシュにしていたら最終受益者から、「あなたのファンドを私が買った理由は株式にしてほしいからで、中身が全部キャッシュなの、それ仕事してないよね?」と詰められる。
それは何を意味するかというと株式のファンドマネージャーは常に株式に投資をしているバイアスがかかりやすいという話をしている。
そうすると、「あれ、ひょっとしてマーケット下がるかな、ヤバいよね」と感じた時に個人は株式市場から足を洗うことを考えるが、機関はそう考えない。
「ハイパーグロースやられそうだな、じゃあマイルドな銘柄に逃げたほうがいいかな、じゃあシリアルのケロッグ買おうかな、とかトイレットペーパーのPG プロクター・アンド・ギャンブルだったら不況でもケツはふくだろ」というノリでマイルドな方マイルドな方にシフトする。
それがセクターローテーションという観点からするとハイパーグロースが沈んだら、それとシーソーのような感じでトイレットペーパーの株が上がるとか、食パンの株がバーッと上がるとか、いろんなセクターがもぐらたたきのようにイタチごっこする。
それが全体を見た場合、バランスがとれて、だから市場丸ごと買っているVTIは、まるでエンタープライズ級航空母艦に乗っているように荒波にもびくともしない。だからVTIが良いという話を僕はしている。
逆の言い方をするとVTIはエンタープライズ級航空母艦だからスピードボートのようにサーッと早く走ることはできない。だからハイパーグロースがうわーっとバブルになっているときはVTIは当然劣後する。大きな船だから早く走れない。
皆様がやらなければならないのはそういうキビを見極めて自分のリスク許容度に胸に手を当て、「俺は株式で人生一発逆転だ!」と思っている人ほど全損、樹海行きになる。
そういう人ほど危ない。レバナス命~とか、そういう人が一番危ない。
リスクに対して消極的な人、損したくないな、自分は投資上手くないかもしれない、それだったら安全なものの方がいいよね、という人が例えばVTIを買うとか、そういうのが結果として一番儲かっているという風になるのはそういう理由。
それともう一つ重要な、重要なことがあって、それはアメリカの株式市場に流入してきている資金の大きな部分はロビンフッダーみたいな個別株のストックオプションで儲けぞ、これで人生逆転だ、という人たちではない。
そうではない、普通に会社に勤めていて、転職して新しい会社に行ったとき、人事にあなた、401Kやっているんですか?やっているなら口座番号教えて、給料天引きで何%かの積立を自動的に401K口座に振り込みますので、というような会話がある。
だから大きな株式市場への資金流入は強制貯蓄の金。
日本でいえばiDeCoが老後の蓄えのための強制貯蓄。引き出せない代わりに国が無税にするとかそういう特典がある。
日本のiDeCoは普及していなくて、馬鹿げているが、一番いい商品が一番人気が無いが僕だったらiDeCo一番有利だから当然やる。
でもアメリカでは401Kは常識でみなやっている。そういう消極的な、強制貯蓄的な金がオートパイロットになっていて、個人は自分がつみたてていることも忘れている。そういうお金が毎月、ズン、ズン、ズン、と入ってきていて、その大部分はVTIみたいな投資先に行っている。
であれば何が悲しくて君は個別株で滑った転んだ、とやっているの、という議論になる。
今は踊り場、過渡期、難しい局面。
一つのところから別のところにジャンプしなきゃいけない。
それはこれまでの金融相場と呼ばれるマーケットの環境から業績相場と呼ばれるマーケットの環境に、えい、と飛ばなければならない難しい局面。
じゃあなんで金融相場が終わったと言えるのか。それは言える。今月からFRBはテーパーリングを始めると発表している。絞り込み完了次第利上げが始まるということは金融相場は終りかかっている。
業績相場に移行しなきゃいけない。金融相場が終わったからと言ってマーケット自体が終わるということではない。そもそも金融相場が終わるということは景気がいいということを意味している。
つまり子供が自転車に乗るときに、最初は補助輪を付けて練習をする。債券買い入れプログラムは補助輪。○○ちゃん上手になったね、補助輪外してみようか、行ってごらん、といったらストンとこけて子供が補助輪外したからだ、と怒ったりするが、今の株式市場が置かれている環境はまさしくそれ。
だから補助輪を外すのはいけないことなの?
俺はいけないことだとは一切思わないよ。ようやく株式市場が独りで走れるようになる。
でもリスクはあると思う?
リスクはありますよ。セーフティネットを取り除いて一人で走りなさいと言っているんだから当然リスクはあるわけでしょ。
補助輪が外されているな、リスクはあるな、でも景気は強いな、一人で行けば、と言われているんだよね、ということで全売り、もうダメだ、アメリカ経済終わったとか、なんでそういう議論が出てくるわけ?そうじゃないでしょ。
ただ、難易度高いか、安直な相場かと言えば、高いですよ。メチャクチャ高いですよ。リスクは高いですよ。補助輪外した瞬間にステーンと転んですりむいたり、というりすくはメチャクチャ高いと思いますよ。今皆さんに起こっていることは突き詰めて言えばそういうこと。
CRWD クラウドストライク
下げたが、長期で見れば成長の余地があるか?という質問。
どうでもいいと思う、そういうことは。
クラウドストライク近々決算発表ある。12月1日。
なぜどうでもいいかというといま説明したように株式市場の物色の向かう先が激変している。みなが「この会社いい会社で長期で見れば必ず成長」という屁理屈を株式市場は一切気にしていない。
株式市場が気にしているのは①金利。
なぜかと言うと金利は株式市場を賭博場とするならテラ銭、プレイコストになる。それが上がったらあなたが勝つ確率は下がる。胴元がたくさん取るわけだから。金利というのはそういう風に理解してください。
もう一つ言いたかったのはあなたがどんなに「クラウドストライクいい会社だ」と言っても、もし次の決算が悪かったら機関投資家は説明責任を負っている。なんで決算の悪かった銘柄を持っていたんですか、と最終受益者に詰められる。そうするとファンドマネージャーは説明に苦慮する。彼らはパフォーマンスが良くったってボーナスなんかでない。だけれども大きな年金基金を失ったとなると、左遷されたりする。
ダウンサイドは有ってもアップサイドはないのが大部分の世界の機関投資家のマネー。ファンドマネージャーは別だが、機関投資家はいかにミスしないかが大事。
その時に決算ミスの銘柄を抱えていたら説明ができないので、鼻くそピーンで売る。
あなたが、ある投資ストーリーにエキサイトしていい会社だ、というのはてめーが勝手にぬか喜びでそう思っているに過ぎないので、クソどうでもいい、そういうことは。
だから、銘柄のストーリーに惚れないでください。
銘柄のストーリーは僕みたいなイヤな連中、老獪な連中が「AIという言葉を入れると投資家が乗ってくるから使ってみろよ、機械学習とか響きがいいよね」と鉛筆舐め舐め、捏造する。
会社側が作ってきたコーポレートプレゼンテーションのスライドを僕らみたいな投資銀行の人間が表現を変えたら、、、と漫画を描く。そういう風に豚に口紅を塗るようにして売り飛ばす。
その結果としてIPOの投資ストーリーはほとんどそういう形で捏造される。というと言葉が悪いが、工夫して皆が乗せられている。
だけれども、どんなエキサイティングなストーリーも終わりが来る、どんなに精密に組み立てられたインベストメントストーリーも破綻がある。
そういった破綻、あるいはちょっと話が違うぞ、という異変を最初に感じることができるのは決算発表。
決算で「あれ、前期に財務部長が言っていたことと今回の内容違うじゃん、売上高ガイダンスにショートしてるじゃん、なぜ未達なの?」という検証が非常に重要。
人の言っていることを信じるのではなく、やっていること、達成していることを検証することがより重要。決算発表中心に物事を考えてそれ以外は全部嘘八百、でたらめ、放言、暴言、虚言に過ぎない。
決算を中心に物事を考えてください。
そして、米国証券取引委員会、つまりSEC、アメリカの監督当局は決算情報の周辺における企業のウソ、虚偽の報告に関してものすごくシビアに追及される。もっと言えば四半期の決算がこうでした、というのを投資家に発表するのは決算リリースだが、それとは別にSECに10-Qと呼ばれる書式の書類を提出する。10-Qで嘘をついたらものすごく絞られる。
究極的には10-Qを見ながら投資するのが一番いい。プロはそうしている。10-Qは決算発表当日にすぐに出ずに、一呼吸おいてちょっと後に出る。僕なんかはニュースリリースで記事書いたりしている。10-Qを必ずしも全部読んでいるわけではない、ほとんど内容一緒なので。
でも何が言いたいかというと、決算周りの会社が発信する情報に対する監視の目、締め付けは一層厳しい。そういったものを信じて投資したほうがいい。
会社のパワーポイントのプレゼンテーションは適当に作ってあったりする。ノリで美辞麗句、というか受けそうなキャッチフレーズ、日本の会社のプレゼンに非常に多く読んでいて、俺なんかほっこりするが、本当に日本の投資家はムードで株を売り買いするよね。でも投資ストーリー、テーマがいかにチャラついたもので、マーケット、金利がほんの少し動いただけで、昨日なんかは墜落だった。次々にハイパーグロースが墜落した。そういう風になる。
そんな時にストーリーが、と言っているのは下の下。だから決算、決算、決算なんだよ。
MTL メチェル
ちょっと良くないと思うよ。どうしてかというと、中国経済がスローダウンしている。
中国今かなりおかしくなっていると思うが、鉄鉱石とかそういうのの消費がかげりが見え、バラ積み船の傭船料に陰りが見えて、そういう状況。
ひょっとしたら中国はスローダウンしているのかもしれない、そう言うときに鉄鋼なんか良くないんじゃないの?
TRMD トーム
プロダクトタンカーと呼ばれるもの。
例えばジェット燃料とかガソリン、精製品を輸送しているタンカー。この辺の銘柄、石油株にも言えるがパフォーマンスが良くなかった理由は暖冬。
暖冬はヤバいです。
冬場に暖冬が来るということは天然ガス、石油、石炭の消費が少なくなる。
フロリダも今日凄く寒くて今年一番寒いが、今日が初めて。普通の冬みたいに感じたのは。
今までずっと暖冬で来た累積があるので石油とかプロダクトとか余っちゃっている。でももしこれから寒くなるならそこら辺の需給関係のピクチャーはガラッと変わるかも。
たとえば、昨日パウエル議長が再指名、とかドタバタやっているときに、空を見上げてみれば、昨日のアメリカの空の旅行は空前のブームだったみたい。今日も記録破りの人たちが空を飛んでいると思う。
今週は感謝祭の週だから、アメリカはクリスマスより感謝祭に帰省する人が多い。だから今週が今年のアメリカの旅行のピーク。だいたいいい感じで人は旅行に行っているという感触を得ていて、旅行関係、航空、ホテルが下がらなかったのはそういう理由だと思う。
旅行株とかが来るのはようやくこれから。タイミングがちょっと違うと思う。
アメリカ株CFD取引きの注意点
最近レバナス積み立てとかが日本で流行っているらしいね。邪道だよね。なんでそういう欠陥商品を平気な顔をして消費者に売りつけるのか、僕はそういうのを見るにつけ、はらわた煮えくり返るほど怒るんだけれども、本当に親切じゃない。
レバナスはF-1レーシングみたいなレースカーみたいな商品。アクセル踏んだとたんに「バーン」と飛び出すような商品をおじいちゃん、おばあちゃんや投資を始めたばかりの1年坊や、大学生とかそういう人たちに、そういう商品をしかもつみたてでやらせるって、どういう神経なの?わかる?
それってメチャクチャ不親切だと思うよ。証券会社、自分のことだけしか考えていないと思うよ。
CFDはちょっと違うんだよ。なぜかと言うとCFDにはストップロスとか、いろんなセイフティーメカニズムが組み込まれている。はなっからトレーディング対象としてのプラットフォームということでその設計哲学がトレーディング向けに造っている。だからちゃんとシートベルト(ストップロス)をしている。
レバナス積み立てはストップロスが無く、それがでんぐり返ったらひどいことになるわけですよね。
そういう意味において、あなたがもしCFDでトレードしたいのであれば、それは商品の設計哲学とあなたのトレード目的がきっちりマッチしているという意味で、特に目くじら立てることはない。
僕が嫌いなことはおじいちゃん、おばあちゃんにF-1レーサーを売りつけるようなアコギな商売が嫌だと言っている。
ヨーロッパのコロナ再燃
オーストリアでロックダウンが発表され、ドイツでもひょっとしたらロックダウンでは、と言われている。
僕はヨーロッパ中には広がらないと思う。ドイツを見ると旧東ドイツがひどいが、旧西ドイツはそんなにひどくない、地域性がある。
アメリカでも南部ではワクチンの接種が遅いなどがある。
ドイツもそういう地域差があり、東ドイツで新型コロナのデルタ株が今パーっと来ているから、ヨーロッパ全土が伝染するかというとそうじゃないのではと思っている。
もっと言えば今の段階ではあまり心配していないということ。
SLV Iシェアーズシルバートラスト
シルバーのETF。
いまは若干コモディティは物色、人気の圏外。その意味では短期ではトレードしにくいと思う。同様にゴールドも少しトレードしにくい局面かと思う。だけれども中期で見た場合、またインフレが再燃する可能性はあると思う。そうであればSLVを買わなければいけない時は来るかもしれないと考える。
CPIなどの指標によりインフレが懸念されるとドルの価値が下がると思うがなぜ直近ではドル高?
今アメリカで議論されていることはこれまでゆるゆるだった金利政策をもう少し固め、タイトにしようとしている。それは金融引き締めであって、それはドル高要因、それでドルがしっかりしていると思う。
アノマリー的には強気の時期だが、2018年の年末のような暴落も想定したほうがいい?
まだわかりません。
VALE ヴァーレ 、BVN ブエナベンチュラ
同じ金属、コモディティの銘柄だが、需要の内容というか仕事の内容はかなり違う。
もっと言えば鉄鉱石は見て気持ちのいいものではなく、鉄鋼の原料でH形鋼とか、鉄筋とか、自動車のボディとか鉄の製品になる。
それは景気にものすごく左右される。しかも、中国の景気に左右される。そしていま中国の景気は悪い。そして中国という国が向かっている方向は凄く悪い。
VALE ヴァーレみたいな銘柄は気を付ける必要があると思う。
BVN ブエナベンチュラは基本的にはゴールド関連だと思われている。しかしこの前のクォーターで売上高の占める比率が高いのは銅。銅も建設現場で使われる。例えば水道の上水道の水道管は銅。あるいは電気、電線に銅は使われる。これも建設に敏感。だから普通のゴールド株よりBVN ブエナベンチュラが売られているのはそういうことだと思う。
AR アンテロリソース、FANG ダイヤモンドバックエナジー、PXD パイオニアナショナルリソーセズ
少し性格が違う。
AR アンテロリソースは天然ガスの会社。そして暖冬の悪影響を最も受けやすい銘柄。ここ1か月、1か月半くらいは暖冬の影響をもろに受けて、アゲインストの風ということ。全体的な需給関係自体はそれほど悪くないが、天候が悪すぎるということだと思う。今後寒くなってきたら株価は盛り返すと思う。
FANG ダイヤモンドバックエナジーは主に石油を作っている。テキサス州の西、パーミヤンと呼ばれる地層で主にシェールで石油を取っている。よく経営されている企業と思う。だけれどもこちらは原油価格に敏感。今原油価格は各国の政府が備蓄を放逐するとか言っているので力任せに原油を買いあがりにくい状態になっている。需給関係はそれほどひどくはないが、少し陰りが見えているような状況。
何とも言えないがストーリーとして終わっているとは全然考えていない。
PXD パイオニアナショナルリソーセズはシェールの石油の探索生産会社。FANG ダイヤモンドバックエナジーよりスケールが大きく、とりわけ優良な油田だけに集中投資する方針を打ち出している。さっきのストーリーと全く同じで、これから冬が寒くなればこの銘柄も盛り返すと思う。
次に目を向けるべきセクターは?
理詰めで考えればこれから一番ポテンシャルがあるセクターは旅行、石油とかそこらへんだと思う。だから材抱く関連とかそういうのはオワコンだと思う。なぜかと言うと、新型コロナの官舎は千鳥足で増えたり減ったりしているが、趨勢として1年、2年先を見れば新型コロナは収れんしていくと思う。なぜかと言うと、いいワクチンがたっくさんあるわけだし、いいお薬もMRK メルクの飲み薬、PFE ファイザーの飲み薬がたくさん出始めている。
だから来年の春、5月、6月くらいには新型コロナはインフルエンザ級にダウングレードされると思う。僕が言っているのではなく、スコットゴッドリーブ元FDA長官で今回の新型コロナ騒動に際して政府にアドバイスをしたりテレビでコメントしたり、新型コロナセレブみたいな人がいるが、彼の言っていたことが一つ一つすべてズバリ当たっているが、そのゴッドリーブが来年の5月、6月に新型コロナ忘れられるよ、と言っている。
そうであればリモート関連株を買っている場合じゃない。ネット株を買っている場合じゃない、それよか旅行株とかの方がいいんじゃないかと僕は思う。
TELL
よくわからない。良い銘柄かもしれないが不勉強ですみません。
GLNG ゴーラーLNG
船の会社。LNG船。
ユーティリティ的な、公益株的な色彩があるのでは。キャッシュフローとかに関する限り、安定収入、そのかわり長期的に低成長だけれども着実に成長する、とかそういうストーリーと思う。長期契約が多いと思うので。
業績相場になるとクルーズ、航空、ホテル株は厳しい?
そんなことないと思う。クルーズ、航空、ホテルが厳しいのは新型コロナでメタメタだった、それは過去のこと。バックミラーを見ながら車を運転するようなもので、過去にこだわってもしょうがないんじゃない。
僕は業績をものすごく重視しているが、そもそもコロナでホテルが開けられないなら業績を見てもしょうがないわけでしょ。それは別のスペシャルシチュエーション。業績が良くなるのはこれからでは?そうなのであれば将来の決算を見ればいいわけでしょ、過去ではなく。過去はコロナだったんだから。
FANG ダイヤモンドバックエナジー、KOS コスモス、TRMD トーム、EURN ユーロナブ、ホールドでいい?
その辺はホールドでいいです。
今年の1月効果銘柄は?
面白い質問。ひょっとしたらハイパーグロース株にめちゃめちゃ凄い1月効果来るかもしれない。だけれどもその前にハイパーグロース株が虐殺、皆殺しにされるかもしれない。
壁の前に1列に並んで銃殺刑のような状態で、その後に死者が墓場をひっくり返して出てくるようにふらふらとオバケみたいに上昇するパターンはあるかも。
たとえば、AI シースリーエーアイとかぜんぜんいいところない。176ドルだったのが今37ドル。もっと悲惨になるかも。ここから半値になるかも。
後なんだろうね、ダメな銘柄。AMWL、43ドルが6ドルになっている。
SOFI・・はあんまり下がってないか。
SNOWもあまり下がっていない。
FVRRとかは下がっている。こんなような鳴かず飛ばずの銘柄が1月効果でデッドキャットバウンスみたいに跳ねる可能性はあるかもしれない。
今じゃないよ。まだ買わないで。いま出動したらぶっ殺されるから。
でも候補としてはそこらへんあたりかも。
なぜそう考えるかというと、昨日に限って言えばパウエル議長が再指名されたので、あ、金融引き締めだな、これからクリスマス商戦期間になるし、経済も強いだろうし、インフレもひどくなるだろうし、と昨日はそう思ったが、みんなももうよくわかっていると思うが明日は明日の風が吹くわけで、やっぱ景気悪いわ、となるかもしれない。
そのときは、利上げ?あるわけないだろ、というノリになるかもしれない。その時にハイパーグロースがふーっと上がるかもしれない。
僕のこの説明聞いていて、何言ってんだよ、全然いい加減じゃん、と思うかもしれないが、そう思うならVTI買えよ。
言ってることわかる?もし広瀬さんってコロコロ言っていること変わって、えてこまわしみたいになってるんじゃん、とみんなが思うなら、なんでVTIを買わないわけ?
VTI買ってくださいと僕がお願いしているわけでしょ。銘柄1個だけと聞かれたら必ずVTIと言っているわけでしょ。なんでそれをスルーして性悪女みたいなあばずれの方ばっかになびいて、僕もそうなんだけどさ笑、これ悪い病気だから直したほうがいいんだけど、人間の性というものは非常に悲しいよね、悪女の方、悪女の方に行っちゃう。我々は。そのたびに場シーンと横っ面をひっぱたかれ、全然学習効果が無いが、でも、そういうこと。
さっきの人の1月効果の銘柄についても火遊び。あばずれ女との火遊び以外の何物でもない。
ハイパーグロース、EV、メタバースも全部あばずれ女。
なにがまじめでコツコツした紳士淑女の世界かというと、それはVTI。
大部分の心ある投資家はVTIをやっている。
一部のヤンキーみたいな兄ちゃんだけが、ハイレバが、レバナスが、と言っている。シャコタン乗って走ろうぜ、という世界。自分のやっていることを心に手を当てて考えてみろよ、何でリスクのある方、リスクのある方に行ってるの、そういう話をしています。
PLTR パランティア
20.55ドルの下値目途の下は17.05ドルだが、このチャートを見て真っ先に目に飛び込んで来るのは凄く横ばいだということ。今のレンジにとどまると考えたほうが自然じゃない?
RACE フェラーリ
面白い銘柄だよね。これ、車の銘柄と思わない方がいいよ。
フェラーリは良い車だけれども、その車のパフォーマンス、魅力の関数でこの銘柄が動いているのではなくて、裕福層のオモチャ、なわけでしょ。だから裕福層の懐具合がどうなっているかの関数。
そういった意味では今裕福層の懐具合はあったかい。そういう切り口でこの銘柄を見るようにして。
EVの発明とか一切関係ない。金持ちのオモチャなので。
AGC
SPACね。よくわかりません。
CURV トーリッド
12月2日決算発表。
決算発表を待ちたい。
ECH iシェアーズMSCI チリETF
何で上がっているわからない。
南米では比較的保守的で財政内容は良い、政治も良く収められている。
南米の優等生。経済に占める地下資源の割合は高く、中国の建設セクターなどに敏感に株価が動きやすい国。なぜ昨日こんなに跳ねたのかはよくわかりません。
ADSK オートデスク
昔でいうキャドキャム、何かのデザインソフトウェアの会社。SaaSという形でクラウドに移行してからずいぶんいい会社になった。実は僕昔カリフォルニアに住んでいた時オートデスクのすぐそばに住んでいて会社訪問にもよく行った。
昔は景気敏感というか業績の浮き沈みが激しい会社だったが、それがクラウドに移行してSaaSという形になって、昔は自動車の設計、ビルディングの設計が主流だったが、今はゲーム、メタバースとかバーチャルな世界にビジネスを広げて行っている。そういった意味において非常に面白い銘柄と思う。
そしてそういう新しいマーケットが加われば加わるほど従来この銘柄のガンだった景気敏感性、市区理科リティが少なくなっている。そういう意味ではずいぶんよくなった銘柄じゃないかと思う。
AAPL アップル
いいと思う。
※音飛んでました。
ハイパーグロース、12月、1月は10月の調整より危機感必要?
12月、1月に10月より深い下げが来るかというと、それは来ないと思う。
9月、10月は季節的に株式市場が悪い月、12月、1月は全体的にいい月。
弱気になってはいけない。今から、11月末だけど来年の1月まで強気のスタンスで臨んでください。でも今日延々と説明してきたようにハイパーグロースを中心にアグレッシブに組み立てるのがベストかというとそれはそうではないと多分思う。VTIみたいなものの方が多分いいかも。緩く力を抜いて流す、そういう冬になるかも。
タンカー・エネルギー株の下げは?
暖冬。僕が一番嫌いな投資ストラテジーは天気頼みのストラテジーは大嫌い。今後寒くなるだろうから先回りして買いだとか。
結果論、今まではメチャクチャ暖冬でタンカー・エネルギーは全部だめだった。でも今後もそうなのかというとそれはわからない。
例えば今ロシアとウクライナの国境にロシア軍が集結している。ひょっとしたらロシア軍がウクライナに攻め込むかと警告が発せられている。
それはどうしてかというと、いまロシアからドイツへ直通で天然ガスを送るノードストリーム2という天然ガスパイプラインが完成して、いよいよ天然ガスを流せるかもしれない段階にこぎつけている。しかし、それに対する反対がある。
米議会が反対している。
ドイツがノードストリーム2の天然ガスを受け容れようとすると、まず米議会の承認を得る必要がある。
みんなはそれを聞いて、なんでドイツがアメリカの議会の承認を得るの?と思うかもしれないが、そうなんです。
ドイツはNATO、北大西洋条約機構のカギを握るメンバーで、それは安全保障条約。
日米安保条約のように安全保障条約を結んでいるから、安全を脅かすマターについては条約を結んでいるパートナー国の承認が必要。
だから、ノードストリーム2は非常にストラテジックな、戦略的な、軍略的な、軍事的にも大きな重要性を持つパイプラインだから、それはNATOの安全保障に直接かかわってくる問題だから米議会の承認を必要とする。下院は通過して、上院に回されている。
だけれどもアメリカの政治では外交マターでは下院での通過はほとんど関係なく、上院が発言力を持つ。
それが、アメリカの議員が同投票するんだ、ということをめぐってプーチンが「きみらどんなふうに投票してもらっても構わないけど、もしノードストリーム2つぶすなら俺、ウクライナに攻め込むぜ」と威嚇している。駆け引きが起こっている。
それをエネルギー価格という観点から考えると、ドイツは当然お金を払って、これから多額の代金を払って天然ガス買います、と言っているから当然商品は来ると決めつけている。だが、もし何かの拍子に米議会が、ノードストリーム2、ペケ、と言ったらどうなると思う?天然ガス価格がズドーンと上がるかも。
分からないんだよ、どうなるかは。だけれども一触即発だよ。
もしそういうふうにあれよ、あれよ、とものごとがあらぬ方向に転がり始め、ロシア軍がウクライナに攻め込んだりしたら原油価格、天然ガス価格が高騰するかも。
僕はそういうこと見えているからこれはオプションとしてタンカー株とか面白いかな、と思っている。そうならないかもしれないけれども。
インドETF 新興国 テーパー・利上げ局面ではキツイ?
凄くわかっている質問。その通りです。
新興国株投資で気を付けなければいけないのは米国が利上げしているとき、ドルが強くなっているとき、そういう時に新興国からサーっとお金が引く。その引き潮が怖い。
今その引き潮で足元救われている国がトルコ。
トルコリラが下がっているのはトルコの国内事情での利下げも関係しているが、それと同じくらい重要なことはアメリカがあるいは世界の投資家が新興国からお金を引き上げる、それが怖いということ。
今はベストのタイミングじゃないかも。
たとえばINDAがあるが、下がり始めたばかり、もう少し下がってもおかしくない。今はタイミング悪いと思う。
決算ダメで2軍落ちした銘柄は管理している?
管理していない。書き出して壁に貼り、ふっと気が付いて株価いくらか見れるように貼り出して表にしてある。
金利上昇でハイパーグロースグチャグチャという予想通り?
予想していないんだけどね。セオリーとしてはインベストメントセオリーとなっている、と一般常識を説明しただけで、昨日何が起こったかというと、昨日僕は慌てた。
何が起こっているかわからなくて、昔のヘッジファンド仲間とかに電話して情報交換して、彼らもわかんねーよ、今忙しいんだよ、サンクスギビングの買い出しでターキーを買いに来ているけど、売り切れで奥さんに詰められてそれどころじゃないんだ、という会話を昨日していた。
分からない時は分からないよね。
今はそんな感じでウォール街の一軍はみんな仕事していない。家にいる。
トレーディングルームにいるのは2軍、若手。僕はそういう若手のお目付け役で、1日部長をやってくれ、という感じで若手を集めて今日もやろうね、とベビーシッターみたいなことをやっていたりもしたが、凄く雰囲気がいいとき。
ウォール街の若手が一番ときめくいい時期。クリスマス、感謝祭、レイバーデー前の夏休みとか。
そういう時に閑散としたトレーディングルームで一番下っ端の若手だけが出社している、これほど気分のいいときはない。
そういう時に若手は何を考えるかというと、腕まくりして、よっしゃ、今週こそが俺の出番だ、腕の見せ所だ、ここでボーナスポイントかせぐぞ、とみんな頑張る。
だから僕は閑散とした年末年始、クリスマス直後に出社するのは嫌じゃないというか楽しいときだったと思う。そういう時は会社訪問もないし、決算発表は今週いくつかあるが、決算発表シーズンも終わり暇な時。コーポレートニュースは出てこない時。
昨日なんかもハイパーグロースがグチャグチャになり、なにが起こってんの、誰か助けて、という場面で頑張った若手がいるかも。そういうノリです。
FND
絨毯とかタイルとかそういうののリテーラー。主に大工とか工務店の人が顧客だと思うが。ホームデポのような存在だが、床とかに特化している、あるいは装飾品に特化している銘柄。バフェットが買っていたんだっけ?よく経営されている会社だと思うが特にそれ以上のことは知らない。
ホテル・クルーズ・エアラインで一番好きなのは?
目先だったらエアラインかも。
VIR ヴィア
株価冴えない一つの理由は新型コロナというテーマが終わりかかっているから、ということもあると思う。
例えばメチャクチャ業績を伸ばしているBNTX バイオンテックは下がり気味、MRNA モデルナも下がり気味。
もうストーリーとしてコロナが賞味期間終わりか買っているのだからそんなところに今新規で出て行ってもしょうがないのでは。
U ユニティ
だいぶさがった。チャート的にはもうちょっと下がるかも。
163ドル近辺、あるいは152ドル近辺まで覚悟する必要があるかも
RBLX ロブロックス
100.3ドルまで覚悟する必要があるかも。
決算さえ良ければストーリーにまったく魅力が無くても良い?
どうだろうねー。ストーリーが全く重要性が無いとは言いません。だけれども重要性から言えば金利7,決算3、ストーリー0.1くらいじゃない?そういう風に考えています。
RPRX ロイヤリティファーマ
バークシャーが買ったが、という質問。
割安で買ったかというとわからない。
バークシャーには若手、と言っても若くないが、ジュニアなファンドマネージャーがいて彼らが買っているんだろうと言われている。多分バフェットではない。
BTC ビットコイン
よくわかりません。
アメリカの住宅価格の今後
もう少し下がるかも。新型コロナのころのうわーっと来た上げが1巡している。もう少しズルッと下げるかも。
S&Pの出来高はどう確認している?
いい質問。オニールのチャートサービスであるMarket Smithがあるが、オニールが昨日のマーケット良かった、悪かった、という判定に使っているのは株価指数が高かった、安かった、ということに加え、NASDAQは昨日-1.26%、これは悪い。オニール流でいえば前日の個別株あるいは指数の値動きが良かった悪かったを問題にするときには、株価に加え、出来高も前日比でどうだったか、を見る。
そうすると前日比で出来高が少なかった場合、なるほど、昨日のマーケットは悪かったが、出来高も少なかったので打撃は和らげられるよね、という風に理解する。
個別株のチャートに移ると赤、青の棒が並んでいる。ロブロックスは赤だから陰線をひいて下がっている、そして出来だがが増えているので、力いっぱい下落しているという風に理解する。
だからあなたの質問で毎日S&Pの出来高を確認している、出来高の多い少ないの兼ね合いはどうなのかというと、昨日はマーケットは下がったが、出来高は前日比ではあまり変わっていない。そんなひどい下げではないということ。
あるいはナスダックは昨日下げたが、前日より多い出来高で良くないパターン。
価格が下がって出来高も伴っているのならその傾向が強いことを意味します。だけれども株価が下がって出来高を伴っていない時はその傾向が弱い、強くないことを意味する、そういいう読み方をしてください。オニール的には。
DOCS ドクシミティ
決算EPSミス。売るべきかという質問。
はい、売るべきだと思いますね。
GENI ジーニアススポーツ
随分下がったね、この辺全部下がっているんだっけ?DKNG ドラフトキングス、GANも下がっている。人気ないね、スポーツベッティング関係、SRAD スポートレーダーも元気ない。
ちょっと気が付かなかったんだけどマリファナ関連は今すごくよくない。あれは各州におけるマリファナの承認が思ったように次々に起こっていないことを嫌気してあのセクターの人気が剥げている。
スポーツベッティングに関してはよくわからない。ひょっとしたら立法府での問題があるのかもしれない。
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