アドバンス/デクラインライン Advance / Decline Line (ADL)について説明をします。前日や前月と比較し、対象範囲の中での個別銘柄の勝敗によって、上昇、下落をする線グラフになります。具体的な計算式や、注目すべき点をカンタンにまとめてみました。
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アドバンス/デクライン ラインとは?株式の用語をわかりやすく解説
アドバンス・デクラインラインAdvance / Decline Line (ADL)とは
上昇した株式の数と、下落した株式の数を足し合わせたもので作られる線です。
対象範囲となる銘柄の勝敗によって上下するライン、と言えます。
計算方法含めもう少し解説します。
アドバンス/デクラインラインのカンタンな計算式
例えば、S&P500を見る場合、
前日に500銘柄中、上昇が300銘柄、下落が200銘柄とします。
そうすると、300–200で100を前日の数値に足す、ことで当日、当月などの点を決めます。
前日に500銘柄中、上昇が200銘柄、下落が300銘柄とします。
この場合、200–300=–100を 前日の数値にする、ことで当月などの点を決めます。
これらを繰り返し、点をつないで線にしたものがアドバンス/デクラインライン になります。
つまり、アドバンス/デクラインラインは前日の株価の勝敗を対象の範囲内で判定し、勝ち越しの場合は上昇、負け越しの場合は下落するということを示す線グラフを言います。
過去からの累積で線が引かれているので、絶対値よりも現時点での勝敗=上下とその大きさを見るべきと捉えます。
活用方法、使い方…指数は上昇しているがアドバンス/デクラインラインが下がっている時など、通常とは逆の動きをチェック
「指数の下落」と、「アドバンス/デクラインラインの下落」タイミングは概ね一致しているように見えます。
基本的に指数が上昇しているとき、アドバンス/デクラインラインが上昇しがち(対象の銘柄は勝ち越していることが多い)です。
逆に指数が下落しているときはアドバンス/デクラインラインが下落、負け越しがちです。
これも同じことを言っています。
いっぽう、指数が上昇しているにも関わらず、アドバンス/デクラインラインが下落している場合は注意が必要です。
これは限られた大型株などの一部の銘柄のパフォーマンスで指数を引き上げている状態を示しています。
こういった場合、指数が良くても、指数を構成する個別銘柄の多くが苦戦している、というケースになるため、注意が必要です。
アドバンス/デクラインラインが確認できるサイト NYSE全銘柄、S&P500、ダウ、ナスダック、ラッセル1000、ラッセル3000など
ニューヨーク証券取引所全銘柄のアドバンス/デクラインラインは以下サイトで、
NYSE (daily) Advance / Decline Line (ADL) (investmenttools.com)
S&P500、ダウ、ナスダックなどは以下サイトで、
Advance / Decline Line for S&P 500, Dow, Nasdaq – MarketInOut.com
それぞれ確認が出来ます。
主に米国株について、その他の便利ツール、サイト、アプリや本をまとめています。↓
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