ブルマーケット(強気相場)/ベアマーケット(弱気相場)について定義と過去の例を記載します。
「どういった要件を満たせば強気・弱気と定義されるのか」「ブル/ベアマーケットの期間」「語源」「過去の事例」などを実際のチャートを踏まえて手短にまとめています。
何となく意味は知っているが正確に把握したい、という人や投資を始めたばかりで用語のボキャブラリーを増やしたい人向けの記事です。
大手ネット証券会社は郵送不要で自宅からでも口座開設が可能です。
- ブルマーケット/ベアマーケット 強気相場/弱気相場とは
- ブルマーケット/ベアマーケットの由来 牛と熊の攻撃方法に由来
- ブルマーケット発生の定義、 目安となる数字・期間は? ➡直近の安値から20%の上昇
- ベアマーケット発生の定義、目安となる数字・期間は?➡直近の高値から20%の下落
- ベアマーケットにつける薬はない 広瀬隆雄さん名言
- ブルマーケット/ベアマーケットの対象は
- ベアマーケット以前は「Correction(=調整)」 前回高値-10%が定義。
- ベアマーケットの例① S&P500 2000年ドットコムブームのバブル崩壊時
- ベアマーケットの例② S&P500 2008年リーマンショック時
- ベアマーケットの例③ S&P500 1998年ドットコムブーム時-20%後再び上昇トレンドになった例
- ブルマーケットの例 S&P500 2001年 ドットコムブーム後、20%反発も、大きなダウントレンドは変わっていないパターン
- まとめ
ブルマーケット/ベアマーケット 強気相場/弱気相場とは
もう少し
ブルマーケット/ベアマーケットの由来 牛と熊の攻撃方法に由来
ブル=雄牛、ベア=熊 の動物の獲物への攻撃方法とマーケットの動向を併せた言葉です。
ブル(牛)は攻撃時、下から上に角を突き上げます。この動きを下から上昇するマーケットの動きに見立て、「ブル(マーケット)」といい、上昇の続く強気相場のことを示します。
一方ベア(熊)は爪で上からひっかきます。この動きを上から下に下落するマーケットの動きに見立て、「ベア(マーケット)と言い、下落の続く弱気相場のことを示します。
もう少し細かく定義と傾向について整理してみます。
ブルマーケット発生の定義、 目安となる数字・期間は? ➡直近の安値から20%の上昇
直近の安値から20%以上の上昇をした段階を「ブルマーケット」と定義づけています。
強気相場は数カ月から数年続く傾向があるようです。
参考:Bull Market Definition: Characteristics & Examples (investopedia.com)
ベアマーケット発生の定義、目安となる数字・期間は?➡直近の高値から20%の下落
直近の高値から20%以上の下落をした段階を「ベアマーケット」と定義づけています。
弱気相場は、周期的なものと長期的なものがある。前者は数週間から数カ月、後者は数年から数十年続くこともある。
参考:Bear Market Definition: Phases & Examples (investopedia.com)
ベアマーケットにつける薬はない 広瀬隆雄さん名言
「じっちゃま」広瀬隆雄さんは、ベアマーケットにつける薬はない、ということを繰り返し繰り返し仰っています。
対象となる市場やストーリーが終わっているときに、そこでジタバタしてもうまく行かないので、そもそもそんなところには居てはならない、という意味と捉えています。
MRNA モデルナ、BNTX バイオンテックについての質問
売りだと思う。これ以上のワクチンは必要ないから。アメリカではブースターショット、第3番目の注射を承認するか議論されたが、65歳以上のハイリスクの人に関してはOKしよう。だけれどもそれ以外の人には必要ない。となった。今後変わるかもしれないが、今の段階では僕もブースターショットがウケられないことが明らかになった。
一歩下がって考えるとワクチンの相場は去年から話し始めて、開けても暮れてもワクチンと言って1年来た。その夢が現実となり、ワクチンは幅広く行き渡っている。ということは、相場は知ったら終い、既知の事実には投資家はびた一文払わない。だからバイオンテック、モデルナは売られている。ベアマーケットに入っている。ベアマーケットにつける薬はない。あなたがどんなにバイオンテックやモデルナが好きで、来年もワクチンが必要だと力んだところで、それはもうオールドニュース。投資家に目嗚呼らしさ、発見はない。メルクの経口薬は効くことが先週分かったばかりだから、新鮮味がある。モデルナやバイオンテックは新鮮味はない。そんなもの持っていたらダメ。
売ってください、打ってくださいと何回も言っているでしょ。
株価が上がっているときに売ってくださと言い続けていた。なんで売らないわけ?
まだあわよくば、という淡い期待はどこから出てくるわけ?甘くない?相場に対する向き合い方が甘っちょろいぜ。そういう態度は改めてください。
参考回:https://www.funandintense.com/jicchama20211003/
ブルマーケット/ベアマーケットの対象は
「株式市場全体」を指す場合に使われることが多いですが、「債券」「不動産」「通貨」「商品」など、取引をされるものすべてに適用することができます。
つまり、個別株やETFにおいてもブルマーケット/ベアマーケットの概念が通じる、ということになります。
ブル/ベアが示すこととして一方向へのトレンドを指しますので、対象が市場全体に限らない、ということもポイントと捉えます。
「トレンド」に関しては以下の本が分かりやすいです。
ベアマーケット以前は「Correction(=調整)」 前回高値-10%が定義。
ちょっとした下げは「ベアマーケット」とは言いません。そして、ベアマーケット以前の下落の定義としてCorrection=調整というものがあります。
投資において、証券価格が直近のピークから10%以上下落することを「調整」といいます。調整は、個々の株式や債券などの個別資産、または資産のグループを測定する指数に起こる可能性があります。
Correction Definition (investopedia.com)
ベアマーケットの例① S&P500 2000年ドットコムブームのバブル崩壊時
2000年3月までS&P500は上昇トレンドが続いていましたが、2001年2月(11か月後)時点で20%の下落をしています。
その後、マーケットは大きく崩れ、2001年2月から更に20か月後、最終的には指数は768.63(2000年3月の高値1552.87から▲50.5%)となりました。
ベアマーケットの例② S&P500 2008年リーマンショック時
2007年10月11日までS&P500は上昇トレンドが続いていましたが、2008年3月17日(5か月後)時点で20%の下落をしています。
その後、マーケットは大きく崩れ、2008年3月から更に12か月後、2009年3月6日に最終的には指数は666.79(2000年3月の高値1576.09から▲57.7%)となりました。
ベアマーケットの例③ S&P500 1998年ドットコムブーム時-20%後再び上昇トレンドになった例
-20%になったからと言って必ずその後も長期にわたり下落する、ということが約束されているわけではないです(当たり前ですよね。。)
1998年の7月10日週にS&P500は1190.58の高値を付けましたが、その後8月31日週には939.98(-21.0%)となりました。
しかしその後もう一度、上下を繰り返し、ダブルボトムを描いて上昇しています。
ブルマーケットの例 S&P500 2001年 ドットコムブーム後、20%反発も、大きなダウントレンドは変わっていないパターン
こちらも2001年9月17日週の安値944.75が、2か月後の11月5日時点で+20%以上の1135.75となり、ブルマーケットの定義を満たしますが、それまでのダウントレンドが継続し、結局長期の低迷期間の一部であった、という例です。
まとめ
- ブルマーケット・・・強気相場を示す。直近の安値から20%以上指数が上昇した場合を指す
- ベアマーケット・・・弱気相場を示す。直近の高値から20%以上指数が下落した場合を指す
- 対象は「市場」が多いが、個別の債券や不動産にも当てはまる
- 期間は数年以上にわたることもある
- 過去のチャートで検証してみると、目安ではあっても、-20%の上下がその後のトレンドを決定する、という確実性は乏しいと感じる。
資産と家計の管理は無料アプリのマネーフォワードがおススメです。
当ブログでは主に米国株について、その他の便利ツール、サイト、アプリや本をまとめています。↓
コメント