ブルマーケット/ベアマーケット 強気相場/弱気相場とは

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ブルマーケット(強気相場)/ベアマーケット(弱気相場)について定義と過去の例を記載します。

「どういった要件を満たせば強気・弱気と定義されるのか」「ブル/ベアマーケットの期間」「語源」「過去の事例」などを実際のチャートを踏まえて手短にまとめています。

何となく意味は知っているが正確に把握したい、という人や投資を始めたばかりで用語のボキャブラリーを増やしたい人向けの記事です。

※注意

本記事は情報の整理を目的としており、投資・その他の行動を勧誘する目的で作成したものではございません。投資の判断はご自身の意思と決定でお願いします。

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ブルマーケット/ベアマーケット 強気相場/弱気相場とは

本記事のまとめ
  • ブルマーケット・・・強気相場を示す。直近の安値から20%以上指数が上昇した場合を指す
  • ベアマーケット・・・弱気相場を示す。直近の高値から20%以上指数が下落した場合を指す
  • 期間は数年以上にわたることもある

もう少し

ブルマーケット/ベアマーケットの由来 牛と熊の攻撃方法に由来

black water buffalo on brown grass field

ブル=雄牛、ベア=熊 の動物の獲物への攻撃方法とマーケットの動向を併せた言葉です。

ブル(牛)は攻撃時、下から上に角を突き上げます。この動きを下から上昇するマーケットの動きに見立て、「ブル(マーケット)」といい、上昇の続く強気相場のことを示します。

一方ベア(熊)は爪で上からひっかきます。この動きを上から下に下落するマーケットの動きに見立て、「ベア(マーケット)と言い、下落の続く弱気相場のことを示します。

もう少し細かく定義と傾向について整理してみます。

ブルマーケット発生の定義、 目安となる数字・期間は? ➡直近の安値から20%の上昇

直近の安値から20%以上の上昇をした段階を「ブルマーケット」と定義づけています。

強気相場は数カ月から数年続く傾向があるようです。

参考:Bull Market Definition: Characteristics & Examples (investopedia.com)

ベアマーケット発生の定義、目安となる数字・期間は?➡直近の高値から20%の下落

直近の高値から20%以上の下落をした段階を「ベアマーケット」と定義づけています。

弱気相場は、周期的なものと長期的なものがある。前者は数週間から数カ月、後者は数年から数十年続くこともある。

参考:Bear Market Definition: Phases & Examples (investopedia.com)

ベアマーケットにつける薬はない 広瀬隆雄さん名言

「じっちゃま」広瀬隆雄さんは、ベアマーケットにつける薬はない、ということを繰り返し繰り返し仰っています。

対象となる市場やストーリーが終わっているときに、そこでジタバタしてもうまく行かないので、そもそもそんなところには居てはならない、という意味と捉えています。

MRNA モデルナ、BNTX バイオンテックについての質問

売りだと思う。これ以上のワクチンは必要ないから。アメリカではブースターショット、第3番目の注射を承認するか議論されたが、65歳以上のハイリスクの人に関してはOKしよう。だけれどもそれ以外の人には必要ない。となった。今後変わるかもしれないが、今の段階では僕もブースターショットがウケられないことが明らかになった。

一歩下がって考えるとワクチンの相場は去年から話し始めて、開けても暮れてもワクチンと言って1年来た。その夢が現実となり、ワクチンは幅広く行き渡っている。ということは、相場は知ったら終い、既知の事実には投資家はびた一文払わない。だからバイオンテック、モデルナは売られている。ベアマーケットに入っている。ベアマーケットにつける薬はない。あなたがどんなにバイオンテックやモデルナが好きで、来年もワクチンが必要だと力んだところで、それはもうオールドニュース。投資家に目嗚呼らしさ、発見はない。メルクの経口薬は効くことが先週分かったばかりだから、新鮮味がある。モデルナやバイオンテックは新鮮味はない。そんなもの持っていたらダメ。

売ってください、打ってくださいと何回も言っているでしょ。

株価が上がっているときに売ってくださと言い続けていた。なんで売らないわけ?

まだあわよくば、という淡い期待はどこから出てくるわけ?甘くない?相場に対する向き合い方が甘っちょろいぜ。そういう態度は改めてください。

参考回:https://www.funandintense.com/jicchama20211003/

ブルマーケット/ベアマーケットの対象は

「株式市場全体」を指す場合に使われることが多いですが、「債券」「不動産」「通貨」「商品」など、取引をされるものすべてに適用することができます。

つまり、個別株やETFにおいてもブルマーケット/ベアマーケットの概念が通じる、ということになります。

ブル/ベアが示すこととして一方向へのトレンドを指しますので、対象が市場全体に限らない、ということもポイントと捉えます。

「トレンド」に関しては以下の本が分かりやすいです。

ベアマーケット以前は「Correction(=調整)」 前回高値-10%が定義。

ちょっとした下げは「ベアマーケット」とは言いません。そして、ベアマーケット以前の下落の定義としてCorrection=調整というものがあります。

投資において、証券価格が直近のピークから10%以上下落することを「調整」といいます。調整は、個々の株式や債券などの個別資産、または資産のグループを測定する指数に起こる可能性があります。

Correction Definition (investopedia.com)

ベアマーケットの例① S&P500 2000年ドットコムブームのバブル崩壊時

ドットコムブーム、インターネットバブル時のS&P500月足チャート
S&P500月足チャート trading view よりチャート使用

2000年3月までS&P500は上昇トレンドが続いていましたが、2001年2月(11か月後)時点で20%の下落をしています。

その後、マーケットは大きく崩れ、2001年2月から更に20か月後、最終的には指数は768.63(2000年3月の高値1552.87から▲50.5%)となりました。

ベアマーケットの例② S&P500 2008年リーマンショック時

S&P500月足チャート trading view よりチャート使用

2007年10月11日までS&P500は上昇トレンドが続いていましたが、2008年3月17日(5か月後)時点で20%の下落をしています。

その後、マーケットは大きく崩れ、2008年3月から更に12か月後、2009年3月6日に最終的には指数は666.79(2000年3月の高値1576.09から▲57.7%)となりました。

ベアマーケットの例③ S&P500 1998年ドットコムブーム時-20%後再び上昇トレンドになった例

S&P500週足チャート trading view よりチャート使用

-20%になったからと言って必ずその後も長期にわたり下落する、ということが約束されているわけではないです(当たり前ですよね。。)

1998年の7月10日週にS&P500は1190.58の高値を付けましたが、その後8月31日週には939.98(-21.0%)となりました。

しかしその後もう一度、上下を繰り返し、ダブルボトムを描いて上昇しています。

ブルマーケットの例 S&P500 2001年 ドットコムブーム後、20%反発も、大きなダウントレンドは変わっていないパターン

S&P500週足チャート trading view よりチャート使用

こちらも2001年9月17日週の安値944.75が、2か月後の11月5日時点で+20%以上の1135.75となり、ブルマーケットの定義を満たしますが、それまでのダウントレンドが継続し、結局長期の低迷期間の一部であった、という例です。

20%の上下は相場の転換を意味するか??

すべての事例を確認したわけではないですが、ここに上げただけでも複数の例外がある為、20%上下したからと言って、その後もブル/ベア局面が続くと決め切ることは全然できないと捉えます。

まとめ

  • ブルマーケット・・・強気相場を示す。直近の安値から20%以上指数が上昇した場合を指す
  • ベアマーケット・・・弱気相場を示す。直近の高値から20%以上指数が下落した場合を指す
  • 対象は「市場」が多いが、個別の債券や不動産にも当てはまる
  • 期間は数年以上にわたることもある
  • 過去のチャートで検証してみると、目安ではあっても、-20%の上下がその後のトレンドを決定する、という確実性は乏しいと感じる。

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