テクニカル分析を使用した、フォロースルーデイ(Follow through day)の見方・定義について説明します。
本記事では情報の整理を行っております。具体的な投資に対するアドバイスや勧誘等は行っておりません。
フォロースルーデイとは? 下げ相場から出直る日を指す。
マーケットが下げの局面から出直る日のことを言います。
下げが続く、不安な状況ではなかなか買いに行きづらく、特に下げの中で上昇に転じたかと思い、買い向かったもののマーケットが下がったらどうしよう。という状況に対して、一つのテクニカルでの参考指標です。
もちろんフォロースルーデイと見なされたからと言っても必ず強気だ、ということではないと思いますがテクニカル分析の一つの参考指標として覚えておいて損はないのではと思います。
以下参考
Follow-Through Day Tutorial with Examples – PlayTheTrade.com
米国株式市場に「青信号」 フォロースルー・デーは上昇相場の再開をシグナル – Market Hack
フォロースルーデイの定義・考え方について具体的なチャートで確認
一表にまとめると上のような表現になります。
4日目以降に登場する日を出直りの確認ができた日としてフォロースルーデイと言います。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中2020年2-3月は相場が大きく下落しました。
当時株式を持っていた人は結構焦ったと思います。
同時に下げた株価はいつ回復するのか、いつから回復局面に入るのかが気になる場面です。
2021年3月のNASDAQ100のチャートを「フォロースルーデイ」の概念で振り返っていきます。
フォロースルーデイの確認 1日目:前日より終値が上昇するか、わずかに下落しても日中の値幅の上50%以内で収まる
この例だと、前日3月22日の終値6927.4を、3月23日の終値6987.8が上回りました。
あるいは、前日より下落したとしても日中の下落と上昇の幅の半分より上で終わる、ということをもってフォロースルーデイの1日目の定義が満たされます。
ポイントとしては下がりっぱなしの状況で自己判断するのではなく、前日、あるいは当日の中で明らかに反発した、ということをまず確認するということと考えます。
フォロースルーデイの確認 2日目、3日目:1日目の安値を下回ってはいけない
フォルースルーデイ1日目につけた髭の中に納まっているか。という言い方でもいいと思います。
フォロースルーデイ=4日目以降 +1.25%以上の上昇と前日より大きな出来高の確認
Trading Viewの定義では4日目以降に、+1.25%の上昇を示した場合で、かつ前日より出来高が大きい必要がある、と言っています。
まず相場を毎日観察していると、指数そのものが1日で1%以上動くことは決して多くありません。よって+1.25%ということ自体が頻繁に起こることではなく、調整局面での反発など、強い伸びを示す数字と言っていいと思います。
加えてその日の出来高が前日より大きい場合を示します。
フォロースルーデイの注意点。個別株ではなくあくまでインデックス、マーケットに適用される
注意すべき点としてこれまでの定義はあくまでマーケットの方向性を知る為に用いるテクニカルのようです。
つまり値動きの荒い個別株や、範囲の小さいETFなどではうまく機能しない可能性が高いと思います。
S&P500やNASDAQ100、ナスダック総合などある程度の規模と範囲を持つ市場に対して有効そうな確認のツールと捉えています。
テクニカルについては何か1冊基本を学んでおくと内容がスッと入ってきます。
私のおススメとしてはジョンマーフィーのマーケットのテクニカル分析で、特に前半部分に基本のチャートの読み方が詰まっています。
その他の便利ツール↓
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