個人投資の目標設定について。年率何%くらいで伸ばせばいいのか。

12 / 9 資産形成

個人投資家や機関投資家より伝統的なインデックスに投資した際のリターンの方が高いというようなことを耳にします。

投資にはそれぞれスタイルがあると思いますが、銘柄を選ぶ個人投資家であればどのくらいのリターンなら良い、どのくらいのリターンなら悪い、どのくらいのリターンなら普通・許せるのかを勉強・考察してみます。

最低4%、目標8%以上というのが自分なりの結論です。

投資にはリスクが伴いますので自己判断・自己責任にてお願いいたします。

個人投資家が目指すべきリターンは?インデックス系のリターンを確認。仮に今キャッシュが大量にあるなら年率8~10%くらい増やしたい。

投資は個人の自由ですので、何%でなければならない、何%以下だとダメだ。ということではなく、あくまで自分が目指すなら。という前提で考えてみました。

2018年のトウシル内記事では以下のような内容が書かれています。

赤い丸で囲っているところが、過去10年間の投資家が株式ファンドで得た平均リターンが4.23%に対して、S&P500は7.31%となり、約3%の年間リターンの差が出ております。その一段上の20年間のリターンで見ると約3.5%も年間リターンでビハインドしていることになります。3.5%の差と言ってもそれほどピンとこないかもしれませんが、20年でみると結構な差になります。例えば10万ドルを20年間4.67%で運用した場合はインフレ調整前で約25万ドルになりますが、これをS&P500の8.19%で運用すれば48万ドルになります。

インデックス投資を行うことで例えばこの記事が書かれた段階の2018年時点では年率7.31%の成長になると書かれています。

例えば、既にアーリーリタイアなどしていて、大きな資金があり、収入はない・少ないという人が投資をする場合、このくらいの成長率(年7%程度)を目指すというのも一つかと思っています。

ここで書かれている例えば「10万ドルを20年間運用」という例についても、手元に10万ドル≒1,000万円くらいがあり、それをもとに運用した場合。ということを言っています。

2020年12月17日時点でのS&P500の指数は3,722.48です。この10年前、2010年12月20日(18日・19日が土日)の指数は1247.08です。これは、以下の計算をすると年率11.56%となります。

現在S&P500指数は最高値を更新し続けており、2019年12月18日の3191.14➡3722.48の直近1年間で116.6%伸長しています。

特に2020年はCOVID-19影響で、3月は2,304.92ドル(一時2295.56ドル)まで指数が落ち込みました。

このタイミングをドンピシャで狙い打った場合1年間で161.5%のリターンとなります。

投資をしている人であればこれがかなり難しいことは理解できるかと思いますが、2020年のマーケットを見ると理論上はそういう数字もあるということです。

投資には様々な戦略・リスク許容度とライフプランのかけ合わせがあり何をもって良い悪いというのは本人次第ですが、これらのデータを総合すると、

  • 年率8~10%くらいであれば許容できるレベル(普通)
  • 年率10%を超えたら優秀レベル
  • 年率4~5%とかなら平凡。でもキャッシュ放置よりはマシ

というのが自分なりの感覚です。ただし、これは入金を前提としていないスコアです。

収入を追加していくサラリーマンが目指すべき年間リターンは?インデックスへの長期分散投資との比較。

入金を前提としている場合は少し計算が異なってくると思います。

  • 毎月1万円を月初に積立設定している
  • S&P500指数と連動したファンドを購入している

という前提で計算してみました。

  • VOOの積み立て
  • 月間333,333円を上限に、買える株数まで積み立てる※積立NISA上限の10倍イメージ
  • 信託報酬・手数料・為替コスト等は無視。
  • 配当も無視。
  • 保有を前提、売却時の税金も無視。

入金3,376万円➡最終7,748万円、年率7.1%相当

例えば2020年に積み立てたお金は10年間周っていないですので表現としてはおかしいですが、実際サラリーマンなど収入が比較的安定している人の場合、自分としては大雑把に考えても「投資金額×投資年数×1.07くらいは最低でも目指すべき」という結論です。

ケタが大きい場合は1/10にすると積立NISAでS&P500に連動する投資信託などを買ったときのイメージに近くなります。

※実際は配当を再投資されるケースであれば手数料を鑑みてもこの数字より少し良いパフォーマンスになります。

再投資についてもですが、インデックスに負けるようでは正直時間の無駄感もあるので、やっぱり年率8%くらいはめざしたいという結論になります。

年率8%を目標(基準、予算、合格・・・)とみなした場合

例えば年間で+5%の銘柄は目標▲3%ということになりますし、年間で▲2%であれば目標▲10%ということになり、結構シビアな内容なのかと思っています。

こういった投資成果が出せていない場合は諦めてインデックスを中心にするかもしれません。

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