2021年12月20日のじっちゃまライブです。
本記事は情報の整理を目的としており、特定の銘柄や取引を推奨する目的はございません。投資にはリスクを伴いますので、自己責任でお願いします。
かなり言葉を省略しています。細かいニュアンスは動画を確認ください。
- じっちゃま(広瀬隆雄さん)パート
- Q&A
- MQ マルケタ
- DOCS ドクシミティ
- 今妙味のある銘柄、セクターは?
- CRWD クラウドストライク 高値を回復するのはいつ頃?
- レバナス売るタイミングは
- QCLN
- OTRK オントラック
- いま現金比率はどのくらいにすればいい
- BKSY ブラックスカイ
- AMCR
- LMT ロッキードマーティン
- 10年債利回りが長期金利の代表的指数なのはなぜ?
- 長期の国債利回りと銀行の貸付利回りの相関性はわかるが、実態としては両者は別物?
- クリスマスラリーが無く年が明けた場合、1月までは強くて2-3月調整というシナリオは変わる?
- ABNB エアビー&ビー 観光銘柄だがグロースでもあり、金利上昇局面での注意点は?
- VDE
- ABNB エアビー&ビー 決算ミスったら即売り?
- ASAN アサナ
- 先日のフォロースルーデーはだましだった?
- EURN ユーロナブ
- じっちゃまが日本国籍を持ち続けると決めた理由は?
- 今後の金利上昇局面においてXLREなど不動産セクターは借り入れが難しくなり不利?
- 前回のFOMCでパウエル議長は中立金利の推定の不確実性とか、19年の量的利下げについてもやや詳細に言及していた印象。どう解釈すべき?
- 今後FRBの資産縮小の匂わせでぎくしゃくする可能性は
- SPAC上場する際、ストックオプションのフェアマーケットバリューの伸び代はある?
- TMUS Tモバイル
- アメリカの暖冬はいかが?
- RTX レイセオン
- 次の中間選挙で仮にトランプが当選する場合、その前後を含めて株価はどのような動きをすると思う?
- AR アンテロリソース
- 来年利上げが発表されたら指数が-15%とかの可能性もある?
- GAFAMそこまで割高ではないと思うがどう?
- 来年ジュニアNISAでVTI購入する
- 日本の四季報、なぜ嘔吐感を覚える?
- じっちゃまは以前塩づけ銘柄有ると言っていたが損切せず持っているのはなぜ?
- インフレ、利上げ回数の増加があっても長期金利はフラット。この場合短期金利で判断する?
- JNJジョンソン&ジョンソン、PFE ファイザー、TLT iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF、WFC ウエルスファーゴ、MS モルガンスタンレー、短期で今買う銘柄はどれ
- デッドキャットバウンスが一度もたらされた銘柄に再び効果が表れることはある?
- T AT&T
- 広瀬さんのおかげで、資産5000万突破しました。しかし、本当の下落相場(リーマン級)は経験ありません。米国市場は2007年に天井をつけて、上下しながら2009年に底を付けるまでマーケットはどのような雰囲気で下落していったのでしょうか?
- 最近のVTIブームはなぜ気を付ける必要がある?
- 今出ている売上高成長率は過去のもので既に株価に織り込まれていると思います。
- RPRX ロイヤリティファーマ はディフェンシブ株になる?
- MCK マケッセン
- 来年の6月に子供が生まれます。学資保険の返戻率も期待できないので、子供名義でVTIを積み立てるつもりでいます。なお、日本では2023年でジュニアNISAが終了しますが、米国でも同じ様な仕組みはある?
- ERUS 歳出法案がとん挫しに関係ある?
- 1月効果を狙う場合、現在まだ値段が大きく上がってない銘柄、かつショートが多い銘柄が良いという認識?たとえばCURV トーリッドなど
- BTI ブリティッシュアメリカンタバコ
- VIG, VYM
- このまま暖冬が続くと2020年の上値は重そう?
- CTLT キャタレント
- SNOW スノーフレーク
- SWX
- V ビザ MA マスターカード
- VTIブームの危うさの話があったが、iDeCoやNISAで10年以上積み立てるならVTIとSP500どっちが良い?
- AER エアキャップ
- AFG アメリカンファイナンシャルグループ
- グロースは今後も決算こけない限りホールドで良い?
- ADBEの決算に失望した。SaaS企業の今後の見通し
- トヨタの販売目標が8割増
- 自動運転の覇権はどの企業が取ると思いますか?
- NVDA エヌビディア, AAPL アップル, CRWD クラウドストライクをホールドすべき?
- WST ウェスト・ファーマシューティカル、NSC ノーフォークサザン,、SCI サービスコープ
- デッドキャットバウンス銘柄今夜からInしていい?
- 恐らく短い業績相場、銘柄選びが重要で難易度は上がっている?
- NVDA エヌビディア ARM問題
- こぞってバリュー株の日本株を買う年になる?
- PYPL ペイパル
- PINS ピンタレスト
- 最速でお金持ちになるにはハイパーグロースのようなチャラチャラした銘柄ではなく、PG プロクター・アンド・ギャンブル、KO コカ・コーラなどと長く付き合うべき?
- クリスマス商戦雲行き怪しいが、好決算のTPR タペストリーも枚数減らしていくべき?
- BKSY ブラックスカイ パイプスの増資により株価が大幅に下落
- 地銀、かなり安いと思うがKREは?
- じっちゃまは昔からLove→Money→Eatの順で考えてた?
- 台湾の地政学リスクを聞くことが増えた。半導体供給に悪影響だと考えるとハイテク全般にリスク?
- トヨタEV年間350万台世界へという記事へのコメントをお願いします。
- 2022年はエネルギーセクターおススメとのこと、個別でなくXLEでいい?
- 今日のライブで特に大事な点をまとめると?
- 全盛期のシスコ、ヤフー、QCOM クアルコムが急落した原因は?
- Martin Zweigについて知ってる?
- 2022年のためにVDE仕込んだ、売るタイミングは
- バランスシートの縮小で長短金利差が上がると見込んで金融株を買うのは?
- バランスシートの縮小が怖い、と聞いたことがあるがどういうこと?
- VTIを軸に、VTV,VIG加えたいと思うがどちらがいい?
- CCL カーニバル、DAL デルタ航空 来年も苦しい?
- このまま短期金利が上がっても長期金利が上がらずグロース株は強いというシナリオはある?
- 来年は個別バリューに妙味がありそうとのことでしたが、SPYD、VYMみたいな高配当ETFやセクター系ETFは良いと思いますか。
じっちゃま(広瀬隆雄さん)パート
今日ちょっと世界のマーケットギクシャクしている。アメリカの大型歳出法案がとん挫したニュースも入ってきている。新型コロナのオミクロン株へのなどが不安などが原因だと思う。
マーケットの動揺は200兆円の大型歳出法案とん挫による景気の先行きに対する悲観論。今週、来週とか目先は1月効果でデッドキャットバウンスする銘柄だけを考えていればいいと僕は思う。
米国10年債利回りは1.38%くらい。S&P500先物は-1.3%くらいで推移。原油価格-3.9%、日経平均-2.13%などなど。
市場参加者の考え方は、オミクロン株がサプライチェーンの混乱を長引かせる、インフレを助長する、経済成長を押し下げる、そういう捉え方をしていると思う。
ただ、今ドル安気味に振れていて、米国10年債利回りも低下していて原油価格も下がっているわけだから、経済成長を押し下げるというシナリオは確かにその通りなんだけど、インフレを助長する、というコメントは今のマーケットのリアクションと相いれない。
むしろ今のマーケットが動揺しているのは200兆円の大型歳出法案がとん挫したことが景気の先行きに対する悲観論となっているのではという風にも考えられる。
僕の印象だと、「むしろ大型歳出法案要らないのでは」とおもう。
アメリカの足元の景気は凄く強く、ただでさえインフレが心配。これ以上バカでかい景気刺激法案なんか成立させたって意味ないと思う。
その意味では成立しなくて当然なんじゃないかと感じる。
仮に今日のマーケットのリアクションが正しいと仮定して、今後も長期金利が低下、原油価格も低下、というシナリオならば、1月効果銘柄、デッドキャットバウンスにとってはまたとない理想の展開になると思う。
なぜならばデッドキャットバウンス候補銘柄は金利低下で恩恵を被るから。
今週、来週とか目先は1月効果でデッドキャットバウンスする銘柄だけを考えていればいいと僕は思う。
オミクロンが怖いというマーケットのリアクションが正しいかどうかは「何か間違っているのでは」と疑問。クリスマス商戦へは悪影響だったが米国経済は基調としては回復途上
オミクロンが怖いというマーケットのリアクション、それが正しいかどうかは「何か間違っているのでは」と疑問に感じる。
その一つの証拠としてそもそもオミクロンが始まった南アフリカでは新規陽性者は減少に転じている。増加も早かったが、減少も凄く速いペースで起きているということ。
ピークを付けて終息しつつある。
もう一つ重要なことは入院患者数。それはそもそもほとんど増えなかった。死者数に至ってはオミクロンが吹き荒れた形跡は、全く反映されていない。
オミクロンはインフルエンザより怖いが、デルタ株より弱い、と言われている。
米国民、南アフリカや日本も同様だが、それらの国々の国民は既にベースラインイミュニティ、つまり根底にある免疫力、それが国民の80%くらいに既に備わっていると思う。
日本だってワクチン接種79%とか、アメリカだって72%くらい。
だからいわゆる集団免疫の一つの目安である75%の接種率にはアメリカではあと2~3週間で達成する。日本はすでに達成しているが、そういうところまで来ている。
確かにオミクロンはワクチンの防御を破って人々に感染を擦り付けている。しかし、要請になったからと言って病気になるのとは違う。ベースラインイミュニティが出来ているので、根底にある免疫力、ウイルスをはじき返す力が人間に備わっているので重篤にならない。
オミクロンを心配するべきか、するべきではないか聞かれたら、僕は心配するべきでないと思う。
ただ、それは化学の話で国民の感じ方、経済はまた別だと思う。
国民の感じ方は、今はクリスマスシーズンで、昨日が実は最後のクリスマスプレゼントをネット通販や店舗で仕込むピークだったが、オミクロンの話があるので、客の出足は鈍かったんじゃないかという風に言われている。
ネット通販に関して言えば、去年という年が非常にネット通販が好調だった。その反動で、今年は近年では過去はじめてネット通販が前年比割れする展開になっている。
もっと言えばアマゾンのコアのEコマースのGMVは次の決算でマイナスになるかもしれないというリスクがある。
ということで、クリスマス商戦期間はちょっと期待薄というか、オミクロンでとばっちりを受けたというのはもう防ぎようがないかもしれない。
あと海外旅行とかもチャンスを失ったという風に思う。
なので、それは仕方ないが、長期での趨勢を考えると、オミクロンのウェーブは小さい、だましに近いと僕は思う。
そして米国経済は基調としては回復途上にあって、いずれ力強く回復すると思う。ただ足元はそういったかく乱要因が出ている。
Q&A
一問一答形式のQ&Aです。
MQ マルケタ
ダラダラ安になっている。先週BNPLに関して消費者金融サービス庁が調査に乗り出すというニュースがあった。あれは気を付ける必要があるかも。
ひょっとするといまBNPLで個人が積み上げている借金をクレジットデータ、個人の信用データに反映されるべきとか、そういう立法が始まる前哨戦の可能性があり、少し悪いニュースかなと思う。
同様のことはAFRM アファームにも言える。
DOCS ドクシミティ
株価下がっているが、特にニュースない。
いまIPOされたばかりの成長株、まだ利益が出ていないアグレッシブグロース企業はほとんど全部こういうチャート。それは金利の見通しが激しく変わっているから。金利先高観が台頭している。実際、今年の9月、今から3か月前の時点で、FRBが2022年に利上げする可能性を聞かれると、ほとんどの市場参加者が「ゼロ」と認識していた。それが少なくとも政策金利の取引実勢価格から逆算された確率ではそうだった。
しかし、それが今3回の利上げを織り込んだ数字になっている。2022年末で政策金利は0.9%もしくは1%くらいになると皆は考えている。
3か月の間にそんなにドラマチックに金利のアウトルックが変わってしまった。成長株に一番ガンなのは金利の今後の展望がゴチャゴチャ変わること。それが今ゴチャゴチャ変わっている。
多くの投資家が誤解していて、プロの中でもが誤解している人がいる、それを僕は勉強不足と思うが、「金利は上昇しても株は上がっている」というコメントがある。
それはその通り。
だけれどもだから、金利が上昇しても株は上がれる、ということではない。
投資理論をMBAとかでする場合、必ずディスカウントキャッシュフローモデルとか、ディビデンドディスカウントモデルとかそういうファイナンシャルモデルを勉強するとき、金利は必ず分母に来る。
そうすると金利が大きくなると解は小さくなる。理論的には金利上昇は賭場のテラ銭が引き上げられるのと同じでリターンの期待は低くならざるを得ない。
じゃあなぜ現実問題として実際のマーケットで金利が上昇しているにもかかわらず株は上がっているのか?その答えは簡単。金利の上昇の逆風を補って余りあるほど企業業績、つまりEPSが伸びていれば株は上昇する。
そもそも金利が上昇している状態は経済が良い状態。好景気。企業が儲かっている。だから株が上がる。
金利が上昇しても株が上がるというのは原因と結果を取り違えている。
で、金利の力だけで株式市場がよいしょ、と持ち上げられるのは金融相場と呼ばれる局面。それは最近では新型コロナが登場して、みんなが怖いと思った2020年2-3月にかけて。
2月19日だったかな、アメリカのマーケットがド天井を付けて、3月24日だっけ?の大底を付けるまで、-35%という米国市場の急落があった。その時にパウエル議長が「これはあかん」とすぐに金利をゼロにして、債券買い入れプグラムを始動して、ドンドン市場から債券を買い込むと引き換えにキャッシュをマーケットにばらまいた。
議会も米国民一人当たり一律400ドル配る、とか国民の懐にキャッシュをねじ込むような形で経済が心臓発作を起こすのを防がないと、とキャッシュでジャブジャブにした。
そういう時こそが、「金融相場」と呼ばれる局面。
その局面では何を買っても儲かる。株式投資をするうえで一番安全な時は、印象として「ひゃあああ怖いいいい」というとき。株式市場では危険は安全、安全は危険。
今皆がどう感じているかというと、「マーケット高いよね、上がってきたよね、景気も強いよね、今行って安全だよね、レバナス行こうか」という発想になる人は下の下というか一番投資ということに明るくない初心者たち。
そういう人たちが釣り込まれてくる。マーケットに。それは、相場の天井が近い。レバナスブームとか。
現実は何が起こっているかというと、今の相場は凄い難しい。というより2021年がそもそも難しかった。だからどのセクターが勝てるか分からない。セクターローテーションが激しい、VTIでも買ってお茶を濁しておくのが良いのでは、と去年の今頃僕は言っていた。
それは何を意味するかというと、ワクチンとかが出てきて、なまじ景気が戻ってきた。どのくらいのペースで景気が再開するか分からない、どのセクターが暗転するか分からない。だからVTIでいいんじゃないのと言っていた。
その後1年経過して今どうかというとVTIとか株価指数が個別株をアウトパフォームして、「インデックスしかない」という思いを個人投資家は抱き始めている。
僕はそれは危ないんじゃない、と思う。
そう感じる一つの理由は、指数の中身はGAFAとかそういうのばっかり。今までは新型コロナが怖かったので外出できないためアマゾンが去年物凄い売上が伸びたり、家でゲームするしかないのでマイクロソフトのXBOXが売れたとか、エヌビディアのグラフィックチップが人気になったとか、アップルのiPhoneが買い替えられた、マックブックエアーが売れたとか、それらはことごとく新型コロナで恩恵を被った例。
今後、伝染病が収束していくならそういう恩恵はもう被れなくなる。それは何を意味するかというと、GAFAM、エヌビディアを含めた成長率は大幅にスローダウンするということを意味する。その一方で金利は今上がってこようとしている。だからいろんな向かい風があっちからもこっちからもふき始める。
だから来年2022年は指数を買っても儲からないかもしれない、と感じている理由はそういうこと。
今妙味のある銘柄、セクターは?
今は原油価格下がっている、旅行株も今日さがると思うので短期ではダメ、今年いっぱいは出番ないと思うが、来年の銘柄として僕が面白いんじゃないかと思っているのは例えばXOM エクソンモービル、CVX シェブロン、あるいはPBR ペトロブラスとか、いつも言っているCCL カーニバル、MAR マリオット、DAL デルタ航空、あたりの銘柄が妙味があると思う。
なぜそう感じるかというと今のそれらのおかれた境遇はまだエンジン全開できない理由がある。それがはっきりしている。それが新型コロナ。
しかしもうすでに日本でのワクチン接種率79%、アメリカ72%。国民がオミクロンに感染することはブレイクスルーであり得るが、注射の狙いはウイルスが入ってきたときに撃退する免疫力をアップすることで、水際で防ぐのは注射の狙いではない。だから撃退できている。南アフリカでも素晴らしく撃退できている。
重篤になる患者は非常に少ないということ。このままいけばある時点で、なあんだ、オミクロンってインフルエンザと変わらないじゃん、という認識がいずれ、あと3週間くらいで生まれてくる。
その後で旅行株とかは買われてくると僕は思う。
バリュー投資ってそういうこと。もともと良いビジネス、しっかりした企業、何の問題もない会社が何らかの理由、例えば伝染病とかで割安に放置されている。そういう良いビジネスを安い値段で株価がうろうろしているときに買いこむ。それがバリュー投資というもの。その定義から言えば今こそそういうリア充関連銘柄を仕入れる時じゃないですかね、と僕は思います。
CRWD クラウドストライク 高値を回復するのはいつ頃?
わかりません。CRWD クラウドストライクは一回もまだ決算で土がついていない、非常に立派な会社と思う。
ただ金利の先行きがものすごくふらついているのでバリュエーション、妥当PERは緊縮すると思う。
ひょっとしたら過去の高値は業績が良くても当分取れないかも。それを心配しています。
レバナス売るタイミングは
1月末くらいまでは相場は高いと思うので逃げるチャンスはそれまでにはあると思う。だけれども2月以降に関しては本当に楽観視していないというか、どんな酷いことが起こっても不思議でないと思う。
一昨日かな、ウォールストリートジャーナルのFEDウォッチャーのニック・ティミラウスと、サンフランシスコ連銀のメアリー・デイリー総裁が長尺のインタビューをしていた。
その中でドットプロットとかに対してニックがいろいろ質問していたが、メアリーはドットプロットはあれをパブリッシュした日、1日だけしか賞味期間ないから、パブリッシュされたらすぐ陳腐化される、と言っていた。
今はそのくらい中央銀行のメンバーですら将来の金利が読めない局面。
現状では3月までに量的緩和政策をテキパキ手じまって、そこからすぐに利上げに転じて、2022年のうちに3回利上げをする、というスケジュールになっている。
だけれども3回利上げしたところで、今現行のアメリカの政策金利は0~0.25%
3回利上げしたら、毎回の利上げの刻みが+0.25%だから1%にしかならない。
そうすると足元のインフレ率が6.8%なのに政策金利が1年後でも1%しかないということは、中央銀行の手綱さばきが絶望的に遅れているということを意味する。
そうすると例えば2022年のどこかで、2月か3月か知らないが、メンバーのなかで「0.25%刻みで利上げではなく、0.5%、1%利上げしては?」という意見が出る可能性がある。
いまは金科玉条のごとく今0.25%刻みであることを神様が決めた原則のごとくありがたく拝聴している投資家がほとんどだが、僕がアメリカに来た時は政策金利は0.5%動かすもの、という考え方はあった。
0.5%では足らないのでは?1%くらい動かしてもいいのでは、というノリだった。
今の小刻みな動かし方が永遠に続くと考えない方がいいと思うよ。
実際1970年代後半にインフレが荒れ狂ったとき、当時のポール・ボルカ―議長はぬるくなかった。いきなり政策金利がバーンと2ケタとか。経済を殺すような荒治療をやっていた。そういう時代もあったということ。
話が長くなったが、レバナスを売るタイミングに戻ると1月末ぐらいじゃない、僕だったら。
QCLN
グリーン関連のETFかな。
ごく直近のニュースでいうと、今週末に出てきた200兆円の大型歳出法案がとん挫したニュースは、こういうグリーン関連銘柄にはマイナスでは。
ソーラーパネルやEVに対する補助金という項目が法案に盛り込まれていたのでネガティブだと思う。
OTRK オントラック
デッドキャットバウンス、1月効果銘柄。レラティブストレング値1。
アメリカに上場されている銘柄でこれほどパフォーマンス悪かった銘柄はない、ひどいパフォーマンス。
先週金曜日のトレードいていたらちょっとデッドキャットバウンス狙い、ショート筋を担ごうとする動きが大引け前に見えていた気がする。
1分足で見るとピクピクッと動いていた。
いま現金比率はどのくらいにすればいい
僕ならフルインベストメント。クリスマスから新年までは普通相場が高い時期なので今の段階で弱気になる筋はないと思う。
とりわけ過去24時間くらいで長期金利が低下した。それは株にとってプラス。今は買いにくい場面だkが強気の姿勢を崩すべきではないと思う。
BKSY ブラックスカイ
ひどく下げているが、同じ。金利の見通しが定まらない中ではこの手の利益の出ていない銘柄はボコボコになる。それは今日突然僕が言い始めたのではなく、前から何回も何回も言っている。
金利上昇はグロースに癌です、 金利上昇はグロースに癌です、 金利上昇はグロースに癌です、 と何回も繰り返している。
いい加減聞く耳を持ってください。
AMCR
パッケージングの会社かな。面白いかも。あまり知らないが。
地味そうなストーリーだけどいいんじゃない。
LMT ロッキードマーティン
最近業績悪い、少し気を付ける必要がある。LMT ロッキードマーティンの契約は防衛関連に典型的でF-35の供給契約とかは超長期のロングサイクルの契約。
それの採算性がおかしくなり始めたら問題の解決にものすごく長い時間を要するかも。
なぜ決算がきちんと出せないかは僕はよく研究していないので今何とも言えないが、このところ釈然としない決算ばかり。甘く見ない方がいいと思う。
10年債利回りが長期金利の代表的指数なのはなぜ?
別に10年でなくてもいいが、30年とかは出さない機関もあるので、一番継続性という意味では10年くらいで見るのが便利。
他の国々との比較もしやすい。超長期の国債を出していない国もある。
そういうことから習慣として10年債で見ることが定着していると思う。
長期の国債利回りと銀行の貸付利回りの相関性はわかるが、実態としては両者は別物?
はい、別の物。日本は間接金融がかなり盛ん。アメリカは直接金融が盛ん。
銀行からお金を借りる、銀行という存在が1枚噛んで、資金調達を考えるのが間接金融。
直接金融は発行体、事業会社が株式を売り出す、社債を売り出す、という形で直接市場から資金を調達する。
質問者さんの質問は直接金融と間接金融は別物では、という質問だが別物です。
金利、あるいは貸付条件は貸付形態、融資なのか社債なのかによって若干条件が変わってくると考えるとは当然だと思います。
クリスマスラリーが無く年が明けた場合、1月までは強くて2-3月調整というシナリオは変わる?
シナリオは常にマンガなので、変わらざるを得ないと思う。
クリスマスラリーが全然ない年もあるし。
僕が説明していること、例えば12-1月あたりは相場強いですよ、と言っているのは過去の事例を見るとだいたいそうだった、という説明sをしている。なぜそうかというとボーナスで株を買うか、という資金のシーズナリティが関係していると思う。
ボーナス出さないなら株にもお金来ないと思うが、でも普通日本の場合ボーナスは6月とか12月に来るんでね?という社会の慣習になっているので、そういうシーズナリティが今年は来ない、と断言できないでしょ。
ABNB エアビー&ビー 観光銘柄だがグロースでもあり、金利上昇局面での注意点は?
仰る通りABNB エアビー&ビーはグロース株なので金利上昇局面ではネガティブ。
VDE
それでもいいのでは、問題ないと思う。
ABNB エアビー&ビー 決算ミスったら即売り?
ひょっとしたらオミクロンのくだりで今度の決算ペケかも。だから覚悟する必要はあると思う。伝染病という特殊事情があるので大目に見る必要があるのかもしれないが、ビジネス自体がおかしいとかそういうことではない。
ASAN アサナ
随分下がったね。ひょっとしたら1月効果でちょっとリバウンドするかも。
先日のフォロースルーデーはだましだった?
それは今日分かるんじゃない?
オニールのマーケットスミスによると、今はアップトレンドアンダープレッシャー。上昇トレンドがプレッシャーを受けているがアップトレンドには違いない。
これは僕の判定ではなくIBDの判定。
EURN ユーロナブ
鳴かず飛ばずだよね。今原油価格とかも下がっているしタンカー市況も良くないし、しばらくは何もないのでは。でも安いか高いかでいえば安い。
じっちゃまが日本国籍を持ち続けると決めた理由は?
理由なんかない。税金はしっかり取られている。アメリカでは納税者かどうかの方が国籍保有より重要。というと誰かに怒られそうだが笑
タックスペイヤー=有権者ではないから。
でも、社会で活動するときの、もろもろな利便性、例えばソーシャルセキュリティーナンバーが無ければ銀行口座とか開けないと思うが、そういったものは納税によって決まってくる。
それさえあればほとんどの不都合はない。いずれにしても税金はがっぽり取られる。
本当に出来ないことは投票できないだけだと思う。
ただ、死ぬと話は別で、死んだら非アメリカ人の相続の扱いはあまり条件良くないと思う。だから死ぬ前にアメリカ国籍にチェンジしておいた方が税金対策の安全性という面からは保守的なやり方かな、と思う。
特に質問者さんのお子さんがアメリカ国籍ですか?奥さんとかご主人とか伴侶、お子さんとか財産を渡す人、受け手がアメリカ国籍でなければものすごく税金を持っていかれる。
自分がアメリカ国籍になることも重要だが、もっと重要なのは遺産を受け取る人にアメリカ国籍を与えてあげてください。そうでないと全部アメリカ政府に召し上げられるから。
今後の金利上昇局面においてXLREなど不動産セクターは借り入れが難しくなり不利?
ハイパーインフレのシナリオでは不動産株がアンダーパフォームした経緯は過去にはあったと思う。
101years on wall streetという本に過去100年以上のウォール街の歴史を年別に資料にしている文献がある。ハイパーインフレだった1904年にはREITがブームだったが、REITの凄いベアマーケットが着て、Chase Manhattan Mortgage & Realtyという銘柄が70ドルから4ドルまで下がったと書いてある。
このエピソード、僕が当時勤めていた証券会社H&Qがチェースに買われた時、チェースの人からこのエピソードを聞いて、「REITというのは2回絶滅しているんだよ」と聞いて、「絶滅って言葉が激しくない?」と僕が聞いたら「いや、絶滅したんだよ」と言われて。
調べてみたら本当にREITの上場銘柄とか全部なくなっちゃっていて、1986年に僕はアメリカに来たけれど、その時点で上場されているREITはトライコンチネンタル1社だけだった。でも過去においては何十銘柄もREIT銘柄はあった。それが全部倒産とか上場廃止になって1社だけになった経緯がある。
だからREITとかは気を付けたほうがいいかもしれない。
なぜREITを気を付けないといけないかというと、REITという仕組みは家賃収入があったらそれを右から左に全部株主に配当として払い出しなさい、つまり内部留保という形の雨の日のための蓄え、クッションを社内に滞留させておいてはいけない、それをしないことと引き換えに税制面での優遇措置を与えます、そういう器。
だからその税制面での優遇を利用したスキーム、空箱。それがREITと呼ばれるもの。
だから金利が大幅に上昇した局面で突然不景気が襲ったりして家賃収入が計画を下回ったとか、そういうことで借金が返せないとかそういう事態になったとき、頼れる内部留保のクッションが全然ないので、チーン・・という感じですぐ倒産というパターン。
チェースマンハッタンモーゲージが潰れた話をチェースの人から聞いて「へええ、怖あああ」と思った。
だから僕は高利回りとかインカム収入狙いの銘柄を考えるにあたって、今魅力ある銘柄を聞かれたら、XOM エクソンモービル、CVX シェブロンというと、「何だ石油株か、原油株に振り回されるだけで、妙味ないじゃん、それよかREITの方が確実じゃん?」とみんな思うかもしれないけれども、そういう側面はある。家賃は原油価格みたいに乱高下しない。その点では値動きはREITの方がマイルドだと思うが、突発的な市中金利の変化によって倒産するリスクはREITの方が高いと思う。僕は。
だから、少々扱いにくくてもオイルメジャーの方がいいかな、と考えるのは、そういう用心深い配慮がある。それでそういう言い方をしている。
前回のFOMCでパウエル議長は中立金利の推定の不確実性とか、19年の量的利下げについてもやや詳細に言及していた印象。どう解釈すべき?
ニュートラルレートに関しては2%、2.5%、そのくらい?という認識じゃないかな。
僕もその記者会見全部聞いたが、中立金利に関してしゃべっているとき注意深く聞いていなかったのでどういう言い回しかあまり覚えていないんだけど。
今回のパウエルのFOMCで僕「ああーーー!」と思ったことがあって、ニューヨークタイムスのジーナンが「何でパウエルさんピボットしたの?」と聞いたときに「I」という主語をパウエルは使った。
それを聞いて僕は「えええええええええ」と凄い驚いた。
僕の師匠は元ニューヨーク連銀の総裁のトニーソロモンという方で1988年に彼のカバン持ちをしたが、トニーが言っていた言葉は、「中央銀行家は『I』という言い方をしてはいけない。絶対『We』つまり我々、FRBは という言い方をしなさい」と教わった。
パウエル議長が議長になってから毎回記者会見を聞いているが、今までに「I」という言い方をしたことは1回もない。ところが、先日のFOMCでは「I」とはっきり言っていた。
そして、刷り込むかの如く同じ記者会見でこれ見よがしにもう1回「I」という言葉を使っている。これは注目に値する。
皆がFEDウォッチング面白いな、注意して記者会見見てみようか、と向学心があるなら僕の言っている箇所を必ず見て欲しい。
パウエル議長が「We」から「I」に主語を置き換えた意図は、強調するために、皆が耳をそばだてるような表現を敢えて使っている。あれは意図的にやっている。
じゃあパウエル議長がどういう説明をしたか。
雇用コスト指数が発表された10月29日にものすごくジャンプしていた。賃金インフレが来ているというデータが入ってきた。その後で、雇用統計が発表されて黒人とか中卒とかそういう普段であれば社会的な弱者、一番雇用市場で隅っこに追いやられる人たちの雇用がものすごく改善していた。
それをみてさらにその次の週に消費者物価指数が6.8%。かれこれ今年の5月からインフレ率は5%を超える状況。なおかつ、今インフレは加速するような兆しを見せている。過去においてインフレ率が5%以上でそこから加速したケースは何回かあるが、その後は必ずリーマンショックとか、ドットコムバブル崩壊とか1990年の湾岸戦争のリセッションとか、景気後退してきた。
あまりにもインフレが加速しすぎて、企業が意欲を失うとかそういうことが起こって景気後退につながる例が多い。
なんでFRBは利上げするんだよ、それ迷惑じゃん?と我々は感じるが、あえてFRBが意地悪をするというか、これは100年くらい前にイングランド銀行の総裁、モンタギュー・ノーマンという名中央銀行家が言っていたことだが、「中央銀行家の仕事はパーティが最高潮に盛り上がってきて、みんながへべれけに酔い始めた時、お酒を飲めないようにすっとパンチボウルを下げるのが中央化の仕事なんだ」
そうするとパーティの客は「酒を出せ」と抗議するがイヤな役を中央銀行家はしなければいけない。それはなぜかと言うとパーティがグチャグチャにあれて醜悪な光景が展開しないで、皆が和やかに家に帰れるようにするために、パンチボウルを下げる。
利上げというのはそういうこと。つまり好景気がなるべく長持ちするためには少しブレーキを踏んで絞り込んで、なるべく遠くへ遠くへ飛べるようにする、それが中央銀行家の手綱さばきの基本である、と考えられている。
いまは物価は+6.9%で上昇している。その一方で政策金利はゼロ。そうすると、物価が+6.9%なのに政策金利が0%ってあべこべというか、後手に回っているというか、おかしい。だから慌てて利上げすることになっている。
パウエル議長が「I」という言葉を使った話を進めると、たとえば企業の求人を見ると今すごい。空前の求人ブーム。ドットコムブームのころまでさかのぼっても今ほど求人広告が出ていることは一度もなかった。そのくらい今仕事を見つけやすい、採用されやすい。だから機能のウォールストリートジャーナルにカリフォルニア州のポモナ、サンディエゴのちょっと北だと思うが、その辺に住んでいるメキシコ人、しかも不法滞在しているメキシコ人が今すごく職にありつけて良い思いしているという記事が出ていたが、時給25ドル。
カリフォルニアでは時給4300円とか普通。お店の人とかはそういう人を採用しても利益が出ないので不法滞在しているメキシコ人に商品の発送とか家の壁の塗り替えとかそういうのをやってもらっている。
それが時給2700円とか、2800円とかそういう水準。アメリカはいまそういう状況になっておるということ。
さらに、Quits=自主的に会社を辞める人も空前の水準。それは転職したほうが給料が上がるので、転職者がものすごくふてている。今年のアメリカの流行語でthe great resignationつまり、「大いなる退職」という流行語が出ている。皆が大挙して会社を辞めている状況がアメリカで起こっている。
さらに問題だと思うのは、労働生産性。いま労働生産性は低い。新型コロナでウエイター、ウエイトレスを雇ってもお客さんが来ないとか特殊事情があると思うので一過性かもしれないが、過去最低くらい。今くらい労働生産性が低かったのは1981年までさかのぼらないと、こんな低い数字はない。
アメリカでは労働生産性が低いにもかかわらず、賃金上昇プレッシャーがメチャクチャ来ている状況。それは何を意味するかというと、賃金物価スパイラルと呼ばれる悪循環。つまり賃上げしてほしい。賃上げが実現した。だから物を買いに行った、だけれどのスーパーで売られているものは値上がりしちゃっている。その悪循環でモノが買えないからもっと値上げしてください、という形で悪性インフレでドンドンインフレ悪化する兆候がもうすでに生産性の低さを見ると、見えている。
アメリカの中央銀行家の一番いやなことの話をしているとき、トニーソロモンは「原油価格は市況に合わせ上下するので焦らないが、賃金が上がったら慌てるぜ」と言っていた。
さっきの話題に戻ると、今回ルール破りでパウエル議長が「I」俺が、という言葉をFOMCの記者会見で使った。「俺がピボットすると決めた、断固としてピボットすると決めた」と強調した。それを聞いて記者団は引いた。なぜ引いたかというと賃金物価スパイラルはそのくらい恐ろしい事なんですよ。
だから今断固として闘う姿勢をパウエル議長がアピールしないとインフレがとんでもない法王に行くリスクがある。だから「I」という禁句をわざと2回も使って強調した理由はそこにある。
そういう光景を見るにつけ、僕が考えたことは「レバナスが、ハイパーグロースが」ということを憂慮して頭を抱えた。なぜかと言うと、NASDAQはそういう形での利上げに一番弱いから。だからハイパーグロース株のチャート見てくださいよ。もうぐっちゃぐちゃでしょ?AI シースリーエーアイとかいいとこなしだよね、全然ペケだよね。あるいはLZ リーガルズームとか、LAW CSディスコとか、FROG ジェイフロッグとか。こんな右肩下がりダダ下がりのオンパレード。
もっと言うと90%くらいの銘柄はこういう右肩下がりのチャートをしている。だから金利上昇局面でもグロース株は買えるというストラテジーは全然間違えていた。100%間違えていた。これからも100%間違えると思う。だから金利、金利、金利、金利、金利、と僕は言っているんですよ。
今後FRBの資産縮小の匂わせでぎくしゃくする可能性は
あると思います。次の2月FOMCが心配です。
ひょっとしたらスタグフレーションになるかもしれない。
今日のマーケットアクション、世界的に株が安くてグズグズした展開だが、それを見ているとスタグフレーションになるのかな、ということをちょっと感じさせる展開。
長期金利が低いことに関して、ウォールストリートジャーナルのニック・ティミラウスとメアリー・デイリーの対談で、メアリーが言っていたことは「長期金利が低いというのはアメリカの成長ポテンシャルが低いということを言っているんじゃないの」ということ。
メアリーっていやなこと言うよね、という昔から非常にクールなところがある人だが、今は皆はアメリカの景気は良くなると信じているが、長期金利を見るとそうでもないんじゃないの。
長期金利が低いということは①市場参加者のインフレ期待が低い②経済のポテンシャルとしてそもそもそんなに成長できない。
いい例が日本。日本の金利がなぜこんなに低いか。計税の成長ポテンシャルが無いから長期金利が低い。そういうことに関する釘をさすコメントが彼女から出て五tがそういうことだと思う。
もし足元のインフレが荒れ狂って収まらないなら、長期での成長ポテンシャルが低いにもかかわらず、政策金利を引っ張り上げないといけないかもしれない。それって、わざわざスタグフレーションから景気のとん挫を演出するような展開にならざるを得ないかもしれない、っていうこと。
そのシナリオになったら株は上がらないと思うね。
SPAC上場する際、ストックオプションのフェアマーケットバリューの伸び代はある?
ワラントの話?ワラントじゃない?なんでSPACでストックオプションが問題になる?
SPACのサブスクリプションに色を付けるためのワラントが付与される。それの話では。ワラントは必ずオリジナルインベスターに有利なように色を付けて条件設定される。
だからSPACという仕組み自体がものすごく不公平というか、最初の投資家を優遇するような仕組みになっています。
TMUS Tモバイル
3大通信会社の中では一番良いと思うが、足元のポストペイドのサブスクライバーはAT&にマーケットシェアを持っていかれているのでは。ちょっとTモバイルらしくないマーケットシェアの低下を見ていると思う。だからあまり良くないと思う。
アメリカの暖冬はいかが?
基本暖冬ですよね。
RTX レイセオン
悪くないと思うが可もなく不可もなくと思う。
次の中間選挙で仮にトランプが当選する場合、その前後を含めて株価はどのような動きをすると思う?
中間選挙は2022年実施されるが改選の対象は下院のすべての議席と上院の1/3の議席。32議席とか33議席が選挙の対象になる。大統領は関係ない。
AR アンテロリソース
ちょっと天然ガスの価格が下がってきている。ノードストリーム2開通の話はまだゴチャゴチャやっている。今年の冬のシーズンは間に合わないと思う。でも僕が思っていたよりはヨーロッパの気温も低くないのでその意味ではアップサイドも限られているかと思う。
来年利上げが発表されたら指数が-15%とかの可能性もある?
その可能性も覚悟している。
GAFAMそこまで割高ではないと思うがどう?
メチャクチャ割高ではないと思うが、安くもない。アメリカのマーケット全体のPERは21倍とかそのくらいと思う。それは歴史的な水準からみると割高。
特に今みたいに金利のアウトルックがギクシャクしているときにPERで21倍というのは割高と思う。
もっと言えばGAFAくらいのPERの銘柄はゴロゴロある。GAFAよりももっと成長できる株は掃いて捨てるほどある。
例えば、FB メタはGAFAの中で一番PER低く、24倍。売上高成長率は+35%だが、例えばシェールのPXD パイオニアナショナルリソーセズはPER19倍、メタよりも安い。売上高成長率は+158%、その前は300%。去年が新型コロナだったので比較が簡単だということだが。
でも新型コロナはFBもPXDも経験して、どの企業でも一緒。でもかたや100%売上成長している企業がPER19倍で取引されていて、何が悲しくてFBを買わなければいけないわけ?
あるいはAMZN アマゾン。PER66倍。これ安いと思う?成長率+15%だよ。でもこの売上高成長率は来期には限りなくゼロになるかも。そういう時に何が悲しくて66倍のPER買っているわけ?
そういうとき、FANG ダイヤモンドバックエナジー買えばPER12倍。売上高成長率は+165%。
だから僕が言っているのはGAFAがダメと言っているのではなく、もっと視野を広く見たら、と言っている。安い株なんてゴロゴロしているという話をしている。
たとえばPBR ペトロブラスなんてキャッシュフローの塊だぜ。PER3倍。売上高成長率は+77%。
キャッシュフローほぼ1ドルくらい出ているからキャッシュフローマルチプル10倍くらい。これなんてすごい安いと思う。僕なんかにしてみればGAFAなんかよりこの銘柄なんかはるかに魅力あるな。
来年ジュニアNISAでVTI購入する
いわゆるドルコスト平均法で機械的にお金が入ったたびに買い付けるのが良いと思う。
日本の四季報、なぜ嘔吐感を覚える?
数字が余りにも醜い。売上高が恐ろしいほど伸びていない、むしろ減っている企業もたくさん。利益率が恐ろしいほど低い、薄利多売をやっている。それが背筋が寒くなる。
じっちゃまは以前塩づけ銘柄有ると言っていたが損切せず持っているのはなぜ?
良い決算を出し続けていれば持ちます。
インフレ、利上げ回数の増加があっても長期金利はフラット。この場合短期金利で判断する?
短期金利も重要。長期金利は単に債券市場のトレーダーたちの長期でのインフレ率がどうなるかについての先入観を表したものに過ぎない。
短期金利はFRBの政策金利に非常に左右される。
同時に「あの人は現金だ」という言い回しがあるが、せこい、金に汚い、銭の亡者的発想をすれば、「今日お金ください。Show me the money」という生活態度というか姿勢なら、いまより10年先の金利などクソどうでもいいでしょ。
それよか今日お金くれるかを問題にしないといけない。短期金利ってそういうこと。
短期金利は重要か重要でないかでいうと重要。なぜかと言うと今日のビジネス界、今日の社会を支配している金利が短期金利だから。
そして長期金利は重要ですよ。重要だけれども主に何に重要かというと、テスラが新しいギガファクトリーをある国に2年後に建設する、それをすべきか、思いとどまるべきか、というときには3年物の金利を見るべき。
あるいはサウジアラムコが石油プラントを10年後に建設するかどうかの判断については10年債の利回りを気にしないといけないと思う。
そういうようにプロジェクトには「今日アンパン欲しい」というのは今日のニーズ。「今日おぎゃーと生まれた子が大学に入るのに考える」のは18年後の資金繰りの話。
そういう風にあるイベントが、今起こるのか将来起こるのか、その期間の長さに合わせて参考にする金利も変わってくるべき。それがALM(Asset Liability Management)という概念。
自分が将来起こる出費のスケジュールと自分の借金あるいは資金計画を一致させる必要がある、そういう概念。今すごく抽象的な話だが、長期金利、短期金利とかの考え方の整理がつかない人が多そうなのでそういう説明の仕方をした。
そしてもっと踏み込んで言えば例えばMQ マルケタをみると、2019年~2022年予想まで赤字。あるいはリチウムバッテリーの会社、QS クアンタムスケープ。2019年~2022年予想まで赤字。黒字の目途が立っていない。あるいはEVのLCID ルーシッド2020年~2022年予想まで赤字。
こういう風に急成長企業で今は利益を犠牲にして成長を取りに行っている企業のIPOが後を絶たないが、これらの企業はデュレーションという話をすれば、たとえば2年債、10年債、30年債のうちどれが一番親戚かというと、デュレーションはロング、ものすごくロング。
なぜかと言うと、利益が出るのは遠い、遠い、遠い将来だから。そして、債券のトレーディングの基礎の話を以前にしたことがあると思うが、金利が上昇すると思うなら長期債を売って短期債に乗り換えなさい。なぜならばキャピタルゲイン、キャピタルロスのトレーディングからくる「やられ」の程度が短期債の方が少ないから、という説明をしましたよね。
今それとのアナロジー、連想でハイパーグロース株、たとえばLCID ルーシッドみたいなハイパーグロースを言えば100年債を持っているのと同じ状況。デュレーションはものすごく長い。未来永劫に渡って黒字が出ない。そういう企業。そういう会社ほど目先の金利の見通しが金利上昇となればこっぴどくバーンと売られる。だから金利が大事という話をしている。
わかる?この部分。この議論が分からなければ皆はグロース株投資をする資格はない。算数が出来ないことを意味するんだから。
なのでこのところをよく肝に銘じてください。それをせずに僕が「テーマなんて関係ないよ、ストーリーなんかに気を取られちゃダメだ」投資銀行が豚に口紅を塗りたくって売り飛ばすような、あとは野となれ山となれだ、と無責任極まりまい姿勢でにIPOを売っていくわけでしょ。そういう風にして売られたIPOが2021年は399件あった。僕も昔その仕事をしていたが自分の手を見たら血みどろ。血まるけ。
自分がこの手であがめた投資家たくさんの人を殺してしまった、懺悔、ということが起こっている。それがビジネスというもの。だから僕もそういた形でたくさんの投資家をあがめてきた。
だからその罪滅ぼしとして、「危ないよ、危ないよ」と皆に教えているわけでしょ。自分で自分の身を護りなさいと。
そういうときに、レバナスが、とか全然何も考えていない輩がそういった商品につられ、株式市場にドカドカ土足で参入してくる。だからレバナスブームとかを見ると、本当、俺心が曇るね。
そして業界の中にも、ネット証券の中にもそういう状況を苦々しく思っている人はいます。それ、はっきり言っておくよ。
それで僕に電話してきて「何か、すごい状況になってます」と打ち明けてくれる人もいる。内部者で。
そういう話を聞いて、ひどいね、たまんないね、という話をしている。我々は。
わかる?そういうこと。
JNJジョンソン&ジョンソン、PFE ファイザー、TLT iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF、WFC ウエルスファーゴ、MS モルガンスタンレー、短期で今買う銘柄はどれ
僕ならMSは買わない。
株の王者、エクイティのモルガンスタンレーと言われているが、2021年を通じてわかったことはモルガンスタンレーのエクイティのフランチャイズはかなり朽ちてきている。なまくらな証券会社になり下がっている。
昔僕が現役のときはモルガンスタンレーはものすごく手ごわい、雲の上の存在だった。
いまはモルガンスタンレーはずいぶんパワーダウンして、JPモルガンが背中をツン、と押したら、モルガンスタンレーは倒れるくらいパワーダウンしている。
後2・3年したら、ECM(Equity Capital Markets)のランキングも逆転してJPモルガンが抜くのでは、それは我々業界内部からするとものすごい下克上。
王様が落ちぶれる瞬間。昔は他の証券会社を寄せつけもしなかった。今はどうだろうねー、M&Aのアドバイザリーのビジネスは大したことないし、債券のトレーディングなんかないに等しいし、株だけじゃん?IPOだけじゃん?
それも、IPOもマイケルグライムスみたいなバカタレのバンカーが、「ダイレクトリスティングがいい」とか、そういうアホなことを抜かし始めて、あの時に僕は「モルガンスタンレーというビジネスは朽ち始めている、敵として怖くない」と感じたがその通りのことが起こっている。
だからモルスタは僕は買わない。
デッドキャットバウンスが一度もたらされた銘柄に再び効果が表れることはある?
ありません。ほとんど一過性の3日天下。きょう7%、あした15%、あさって20%みたいにポーン、ポーン、ポーンと跳ねあがったら鼻くそピーンと売ってください。そして二度とその銘柄には戻らないで。
例えば、去年の今頃全く同じ話をした。
去年いいかもしれないと言った銘柄がROOT ルート。自動車保険。去年の12月21日、13ドルくらいのときに紹介して19ドルくらいになった、その後上がったりもしたが、その後に圧倒的に起こったことは昔通りのズルズル安。今レラティブストレングスで1。上場銘柄で一番低いパフォーマンス。
こういうことがまた起こると思う。ほとんどのデッドきゃとバウンス銘柄、99%がこうなる。長居は無用ですよ。
T AT&T
僕も見ています。ひょっとしたら面白いかも。PER7倍で安い、そしてリストラクチャリングするときに減配もするかもと言った。それを投資家は咎めてAT&Tを売りたたいたと思う。
彼らのキャッシュフローを稼ぐ力は今後徐々に回復されていくと思う。
なぜかと言うと、ワーナーブラザーズと呼ばれる映画会社をディスカバリーに売却することを発表した。今ストリーミングの世界で起こっていることはNFLX ネットフリックスに代表されるが、サブスクライバーをつなぎとめるため、大作ドラマとかをどんどん出さなければいけない。その制作費がかさんでいる。
AT&Tは数年前にワーナーを買ったばかりだが、買ってみたら先行投資負担が重く、おいしくないビジネスだとわかり、手のひらを翻し、今回ワーナー売却の決断に至った。その決断は僕は正しいと思う。
そして5Gに対する設備投資も申し訳程度に抑えておくべきと思う。
AT&Tがしなきゃいけないことは将来の成長、未来のために投資するということではなく、静かに自分自身を解体、解散させていく。つまり全部株にしに帰してビジネスを小さくしていくべき局面と思う。
なぜかと言うと、インターネットはもう成長しない。アメリカでの普及率100%に近い。それは成長ではなく成熟産業。そうなのであればなんで追加投資をドンドンするわけ?そうじゃなくてキャッシュフローを投資家に還元しろよ、ということ。もしAT&Tがそういうマインドセットになれるなら、そして僕はもう、かなりそうなっていると思うが、AT&Tはキャッシュフローを生み出す力があるので良い投資対象になると思う。
広瀬さんのおかげで、資産5000万突破しました。しかし、本当の下落相場(リーマン級)は経験ありません。米国市場は2007年に天井をつけて、上下しながら2009年に底を付けるまでマーケットはどのような雰囲気で下落していったのでしょうか?
つまりリーマンショック前夜の説明をしろということですよね。二つエピソードあります。一つはゴールデンウエストファイナンシャル、というS&L、信用金庫みたいな会社がある。
それはサンフランシスコからベイブリッジを渡った対岸のオークランドに本社があり、サンドラファミリーと呼ばれる夫婦で経営していた。彼らがサブプライムローンのものすごい出し手だった。僕は良く証券マン時代に日本から来た機関投資家を連れて、サンドラに会いに行っていた。
地下駐車場に車を停めて、お客さんと一緒に最上階の役員会議室に行く。ミーティング終わり車に戻ってきたら小銭が全部盗られている。駐車場のカギを預ける兄ちゃんが小銭を全部頂きしていた。
それが1回じゃなく、毎回会社訪問のたびに。
同行する日本の投資家さんに社内に金目のものは一切残さないでください、とアドバイスしたことがある。
あまりにひどいのでゴールデンウエストのIRの人に「会社訪問するんだけれど、小銭とか盗られるんだよね」とこぼしたことがあるが、「それがうちの社風です」と言われた笑
つまり顧客のケツの毛まで毟る銀行がゴールデンウエスト。
そのゴールデンウエストがワーコビアだったかどこかの銀行にリーマンショックの前にポーン、と身売りした。非常に老獪で非常に厳しいビジネスマンであるサンドラ夫婦が一切住宅ビジネスから手を引いた。そのM&Aをみて、「ああ!」と僕は絶叫した。
つまりこの住宅ローンの商売で一番アコギな、一番くすどい、本尊がシャッと逃げている。これは大変なことが起こるぞ、と僕は思った。それが第一点。
二つ目のエピソードは同じころ2006年か2007年頃、電話が鳴ったので出たら女性の声で「お宅のイザベルに住宅ローンが下りました!」という電話がかかってきた。
それで僕は「イザベルってうちの猫なんですけど」と言った。そしたら相手がガチャッと電話を切った。つまり住宅ローンのセールスは全然審査していない。猫にローンが下りるくらいだから。
そのくらい酷かった。だからリーマンショックというのはそういう無節操な融資を背景として起きた大事故。
で、そういう無節操なことが今起きているかというと起きている。
たとえば、SPAC、特別買収目的会社を介在した株式上場なんて、本当に成功例ひとつもないでしょ。そして何百という企業が裏口上場で株式を公開したがほとんど全部が失敗している。
たとえば、NKLA ニコラとかひどいよね。昔100ドル近くしていたのが今9ドルになっている。こんなかんじでSPACブームもひどかったし、今年のIPOブームも箸にも棒にも掛からぬクソな銘柄がいくつもIPOされた。
例えばWISH コンテクストロジックとか、PRLD プレリュード、OTRK オントラックとかがいま二束三文でトレードされている。
だから1月効果銘柄はそういう銘柄であって本来であれば煮ても焼いても食えぬようなひどい連中。でもそういう銘柄でも1月効果では騰がるかもしれない。なぜかと言うと、売り方が余りにも売り安心になって、すでにフロートの20%くらいがショートされているにもかかわらず、それでも手を休めずに、今の安値でせっせせっせとショートしている調子に乗ったバカタレがいるからそういう連中は踏み上げるよという話をしている。
それと全く裏返しのことがレバナスなんかにも言えて、アメリカのマーケットはギクシャクした展開になっているにもかかわらず、それでも「3倍のレバレッジで長期積立だ」とか株のことをこれっぽっちも知らない人が嬉々としてレバナス投信とかを買っている。それは靴磨きの少年ではないが、赤信号が点滅しているのと同じ。
悲惨なことになると思う。気を付けてください。
最近のVTIブームはなぜ気を付ける必要がある?
銘柄が主注しているから。ブームになればなるほど儲かることは一切ありませんよ。
満員の映画館に、満員だから入らないで、といっているのに、「立ち見だ」とかいってギュウギュウ割り込んで映画館が満杯のときに誰かが「火事だ」と叫んだら火が出ていなくても皆が非常口に殺到し、踏みにじられ圧死する。
VTIブームもはっきり言って行き過ぎと思う。指数の中身はGAFAMの割合が凄く高くなっている。そこら辺の一部に陰りが見えたらどうなります?
実際、アマゾンもアップルも前回の決算は箸にも棒にも掛からないひどい決算だったんです。
アマゾンは1月に発表される決算もまたダメかもしれない。前回に輪をかけてひどいかもしれない。そういう話をしている。
僕は30年これやっているので、いろいろなことを心配している。もっと人気になればもっと良いとか、そんなことは絶対にありません。あなたの隣人を憎んでください。心の底から。僕は憎んでいるよ。
だからレバナス民を心の底から憎まないと良い投資家にはなれないですよ。
今出ている売上高成長率は過去のもので既に株価に織り込まれていると思います。
その通りです。だけれども日ごろ我々が良い決算を判断するとき必ず、EPS・売上高・ガイダンスを見る。そのうち、EPS・売上は過去。ガイダンスは未来。未来も大事だが、過去も大事。
ガイダンスが低ければ、今回のAmazonなんかいい例だが、10月29日の決算発表ではEPS予想8.96ドル、結果6.12ドル 売上高予想1116.6億ドル、結果1108.1億ドル(+15.3%)EPS・売上高ともにショートした。第4四半期売上高予想1421.5億ドル、新ガイダンス1300-1400億ドル。ガイダンスも下回っている。両方大事。
でもそれより大事なのは売上高成長率が+15.3%になっているということ。次はもっと落ちる。
こういうことは今質問者さんが悩んでいると思うが、僕も悩んだ。1989年とか1990年くらいに「こういう見方って正しいのかな、これは過去のことじゃない、未来はちがうのでは?」ということを1990年くらいに悩んでいたが、かれこれ30年同じことをやっているが、振り返って返す返す思うのは未来も大事だが過去も大事だな、ということ。
まだ投資家としての成長過程にあるということ。そういう問題で悩むということは。
RPRX ロイヤリティファーマ はディフェンシブ株になる?
業種としては薬品会社なのでディフェンシブです。比較的若い会社なので、発行済み株式数も少ないし、通常のディエフェンシブ銘柄が具備しているものをすべて具備していません。そういう意味で危なっかしい、ギクシャクする、およよという感じで安心感はない。ただビジネスそのものの安心感は非常にある。
MCK マケッセン
薬の卸の会社。良いと思う。
来年の6月に子供が生まれます。学資保険の返戻率も期待できないので、子供名義でVTIを積み立てるつもりでいます。なお、日本では2023年でジュニアNISAが終了しますが、米国でも同じ様な仕組みはある?
はい、それでいいのでは。
ジュニアNISAにぴったり一致するような商品はないと思う。
ERUS 歳出法案がとん挫しに関係ある?
あまり関係ないと思う。ノードストリーム2に関係あるかもしれないが、基本関係ない。
1月効果を狙う場合、現在まだ値段が大きく上がってない銘柄、かつショートが多い銘柄が良いという認識?たとえばCURV トーリッドなど
多分これも行けるだろうね、OKだと思います。そのほか今年は1月効果銘柄がザクザク、ゴロゴロあるがこれもそのうちの一つと思う。
BTI ブリティッシュアメリカンタバコ
安いが、たばこビジネスは本当に終わりかかっている。出荷数量、ボリュームはものすごい細っている。その一方値上げに次ぐ値上げで売上高を粉飾している状況。
タバコを愛飲しているスモーカーから毟って、毟って、毟りまくっているビジネス。それってサスティナブルでないビジネスモデルじゃないかと思う。
バリューと言えばバリューだが、本来のバリュー投資は良いビジネスが何かの拍子で一瞬だけ安くなった時にそこめがけて買いに行くことであって、手を突っ込んで経営を大改革しなければいけないとか、業種自体が死のうとしているのは本当の意味でのバリュー投資ではないと思う。
僕だったら投資しない。
VIG, VYM
いいとおもう。この辺はOKじゃない。良い投資対象と思う。
このまま暖冬が続くと2020年の上値は重そう?
はい。当座は上値重いかも。オミクロンの話でガソリンの消費もやや陰りがあるかも。中長期的に僕が注目しているのは①シェール業者が増産するのか。いまのところ上場シェール会社は増産の兆しはない。②サウジアラビアが増産するか。今のところはあまりない。ストーリーはその意味においては崩れていないと思います。
CTLT キャタレント
良いかもしれない。地味な商売だと思う。良く見つけてきたね。よく研究しているね。良いと思いますね。
SNOW スノーフレーク
決算はきちんと出ている。手じまいするなら1月に手じまいする手もあるかも。
SWX
ユーティリティですね。可もなく不可もなくと言った感じ。
配当は3.4%、インカムゲイン狙いならいいのでは。
V ビザ MA マスターカード
随分下がった。決算クリーンではなかったがひょっとしたら来年どこかで買い場があるかも。
VTIブームの危うさの話があったが、iDeCoやNISAで10年以上積み立てるならVTIとSP500どっちが良い?
VTIの方がいいと思うがSP500でもいい。
それと今VTIをディスっているのはあくまでも向こう12か月くらい。iDeCoとかNISAとかは良い習慣に基づいた投資だから向こう1年の相場がどうであれ継続してください。
AER エアキャップ
良いと思うね。どっから見つけてくるんだよこういう銘柄。筋がいいね。良いと思うよ。
AFG アメリカンファイナンシャルグループ
これもいいかもしれない。玄人好みの銘柄をよく調べているね。これなんかもいいと思うね。
グロースは今後も決算こけない限りホールドで良い?
なにがなんでも10バガー目指したいならそういう立場もあると思う。否定しないよ。
ADBEの決算に失望した。SaaS企業の今後の見通し
良い質問。
アドビの決算には僕もショックを受けた。まず僕が昔務めていたH&Qという証券会社はAAPL アップルのIPOをした会社だが、ごくごく初期にアップルとアドビは仲が良かった。
アドビもH&Qの銘柄で、社内にアドビ億万長者がゴロゴロいた。社員もベンチャー投資できていたので。そういう関係でアドビという銘柄は長く付き合った銘柄だった。
むかしはイラストレーターとかそういうソフトウェアをシュリンクラップされた単体のソフトウェアとして販売していたが、非常に値段の張るソフトウェアだった。
クリエイターのウェブサイトをキレイにする人などが顧客だったが、ある時点から景気の変動にアドビのソフトウェアの売れ行きも左右されるようになった。あまりにも高価なソフトウェアだったので、不景気だとお金が無くてデザインショップがアドビを買えない、ということになった。
そこでアドビはリセットしようという形で、SaaSという形でウェブを通じで毎月定額支払う形でユーザーに買いやすく、使いやすくしてもらおう、と大きなリセットをした。その時アドビの株価は数年間足踏みをしたことがある。
その後でSaaSだと、毎年毎年、毎四半期チャリンチャリンという利上げがある、これは凄く安定したビジネスだよね、という認識が生まれ、長期低迷から安定成長期間となった。
しかし、いま売上高のガイダンスが悪かった。それはSaaSという形態でも売り上げが伸び悩む、NRRが伸び悩むことが心配され始めた局面と思う。
つまりSaaSのビジネスで行き詰まる最初の例にアドビがなるか、ならないか、そういう肝心な局面に差し掛かっていると思う。
もしSaaS銘柄でもそういう落胆が出るなら、他のSaaS企業、例えばVEEV ヴィーバシステムズとかにも同様の問題が起こるリスクがある。
これは注意微以下く見守る必要がある問題だと思う。
トヨタの販売目標が8割増
まあ、実現しないだろうね。
自動運転の覇権はどの企業が取ると思いますか?
部品レベルの話?オートメーカーの話?
今度インテルがレーダーの会社をIPOすると言っているが、それなんか面白いかも。
企業だったらTSLA テスラが一番近い位置につけているのでは。
NVDA エヌビディア, AAPL アップル, CRWD クラウドストライクをホールドすべき?
ホールドしていてもいいと思うが今までと同じようなリターンは期待できないと思う。
WST ウェスト・ファーマシューティカル、NSC ノーフォークサザン,、SCI サービスコープ
WST 新型コロナワクチンの瓶を作っている銘柄。相場的にはかなり終わりかかっている。
NSC 可もなく不可もなく
SCI これが一番好きだね、この3つの中だと一番いいと思う。
デッドキャットバウンス銘柄今夜からInしていい?
そういうタイミングでいいと思う。
恐らく短い業績相場、銘柄選びが重要で難易度は上がっている?
その通り。2020年が一番楽勝な相場、2021年はVTI買っていないと儲からない相場。2022年はもっと、もっと、もっと、もっとずっと難しい相場になると思う。
NVDA エヌビディア ARM問題
相場に影響しないと思う。
こぞってバリュー株の日本株を買う年になる?
そうなのかもしれない。可能性0とは言えない。
PYPL ペイパル
随分下がったね。中立ですね。
PINS ピンタレスト
随分下がったね。決算悪い。僕だったらPYPL ペイパルの方がいい?
最速でお金持ちになるにはハイパーグロースのようなチャラチャラした銘柄ではなく、PG プロクター・アンド・ギャンブル、KO コカ・コーラなどと長く付き合うべき?
その考えで間違えていない。もっと言えばVTIみたいなものでいい。長期の積立でVTIを積み立てたいなら、それは全然悪くない。ただ2022年に限れば儲かりません、という話をしているわけで。
長期なんだから1年や2年は関係ないだろ?そういう態度で臨まないと投資は上手くならないと思う。
アマゾンのジェフベゾスと、ウォーレン・バフェットは友達同士でお互いに読んでいる本を勧めあっている仲。
ベゾスがバフェットに「バフェット流バリュー投資を理解できる国民はたくさんいると思うが、なぜ彼らはあなたを真似してお金持ちになっていないんですか?」という質問をしている。
「金儲けになると早く金持ちになりたい人が後を絶たないんだ。ゆっくり金持ちになりたい奇特な人は全然いない。そこが間違えている。難しいところはコツコツ行くということ。それは簡単ではない。」
とバフェットは答えていたが、それは唸らざるを得ない。
なるべく早くリッチになりたい、というのは人情。ヒューマン・ネイチャー、人間の修正に逆行するような投資スタンスがバリュー投資。だから難しいんだと思う。
クリスマス商戦雲行き怪しいが、好決算のTPR タペストリーも枚数減らしていくべき?
今日の時点で僕がどうしたものか、と考えあぐねているのは実はその問題。
オミクロンがこのタイミングでアメリカを襲ったので「ネット通販が振るわない、じゃあ実店舗は好調では」と思ったところなので、悩んでいる。
タペストリーはこの前の決算は良く、その意味では売りではない。
でも顧客のショッピングの出足に敏感な銘柄の一つはDDS ディラーズ。南部の百貨店でしばらく前にクリスマス商戦行けるぞ、とグワーと買われたが今崩れてきている。
ディラーズはすごく面白い会社で、決算発表はするがカンファレンスコールはない。会社に問い合わせの電話をすると返事が無い。ものすごく株主に対してサービスしない会社。
それどころか経営陣は株主を目の敵にしているというか、「投資家なんて目先筋で、うちの会社の株をおもちゃにしかしないから、そんな奴にサービスしなくていい」とはっきり言っている会社。
百貨店の建物とかは地味。あまり工夫が無い。宣伝もあまりしない。ウェブサイトも力を入れていない。何に力を入れているかというとマーチャンダイジングだけにすべてのリソースをぶっこむ、そういう百貨店。
うちの近所にも1件あるが、ふっと商品を手に取ると「なんでこんないい品物があるの?」と取り上げる商品全部がものすごく粒ぞろい。シャキッとした在庫。
売れ筋の商品をそろえていて、平均販売単価はだいたい1万円くらいじゃないかな。ほとんどの商品が1万円、1万5千円、2万円、そういう商品しか置いていない。
僕は日本でデパートとか何十年も行っていないのでどうなっているのか知らないが、バブルの時は高い商品が飛ぶように売れていた時期もあると思うが、今百貨店の平均販売単価は1万円とかではなくもっと安いと思う。
ディラーズはそういった形で商品の目利きだけで勝負している、すごくオールドスタイルの百貨店。それでそれなりの業績を出している。ディラーズに来る客もシアーズ、コールズ、ターゲットとかの客筋と全然違う。金持っている客筋。
そういう連中だけを相手にしている百貨店が、今株価が下がっている事実は僕にしてみれば思い事実。
今年のクリスマス商戦大丈夫かよ、という状況。
BKSY ブラックスカイ パイプスの増資により株価が大幅に下落
そういうことなのね、すごい下がっていたが。
あまり良くない。悪い増資だと思う。
地銀、かなり安いと思うがKREは?
持っててもいいかもしれない。
じっちゃまは昔からLove→Money→Eatの順で考えてた?
海外で生活したいならまず伴侶を見つけたほうが、アメリカのようなビザの厳しい国では楽。そういう質問かな?
台湾の地政学リスクを聞くことが増えた。半導体供給に悪影響だと考えるとハイテク全般にリスク?
小さい可能性としては、そういうリスクもあると思う。
トヨタEV年間350万台世界へという記事へのコメントをお願いします。
馬鹿げている。実現しないと思う。
トヨタはEV出遅れていてやっていることがムチャクチャ、というか保身に走っている。
トヨタの城下町というか、出入りの下請け業者とかファミリーのことばかり心配して、市場がどう動いているかに対する注意を払っていないと思う。
大きな自動車メーカーの中で相対的なランキングがこれから落ちてくる最大のリスクを抱えているのがトヨタだと思う。
2022年はエネルギーセクターおススメとのこと、個別でなくXLEでいい?
良いと思う。
今日のライブで特に大事な点をまとめると?
今マーケットギクシャクしているが1月効果を予期した買いは出動してかまわない。今日安いならそれは買い場です。
1月効果銘柄は儲かっても儲からなくても1月中旬には処分してください。長居は無用です。
今日マーケットギクシャクしているが中長期的に見て今のリアクションが正しいか大いに疑問。南アフリカでは新規陽性者の数が下がり始め、スパイクも急激だが、下がるのも急激。病院に担ぎ込まれる患者も少ない。オミクロンはもっと言うとインフルエンザに毛が生えた程度の変異種ということ。
でも我々がオミクロンにかかるリスクはあるかというと、それはある。でもオミクロンにかかる=死ぬ、ではない。我々はワクチンを2回注射し、免疫力が備わっているので、あとは免疫力を発揮すればいい。
ワクチンとオミクロンで勝負させれば必ずワクチンが勝つ、心配は無用。
でも今回のクリスマス商戦はど真ん中でオミクロンが来たので×かもしれない。
全盛期のシスコ、ヤフー、QCOM クアルコムが急落した原因は?
良い決算が出せなくなったから。
Martin Zweigについて知ってる?
会ったことはないが、ウォーバーグ時代の同僚のグレッグの客がズワイグだった。アバターという運用会社で、ズワイグは天才だ、といつもグレッグが言っていたが、本当に卓越した投資家だと思う。
ズワイグの愛弟子にLiz Annがいて、キレイな人だが、チャールズシュワブのストラテジストになっている。
彼女の言っていること、考え方は師匠のズワイグの精神が流れている。もしズワイグだったら今何を考えている、ということを知るならLiz Ann Sondersのツイッターとか書いている者とか、チャールズシュワブのリサーチは全部オンラインで見れるのでそれを参考にすると良いと思う。
2022年のためにVDE仕込んだ、売るタイミングは
わかりません、それは将来考えます。
バランスシートの縮小で長短金利差が上がると見込んで金融株を買うのは?
可能性として取っておくべきと思う。今回のテーパーはものすごい荒っぽいペースで急激に債券の買い入れをやめてしまう、という話。ひょっとしたら長期債の需給関係にインパクトを与えるほどの、大きな、突然な辞め方かもしれない。
ひょっとしたら長期金利がそれによって上昇するシナリオもあるかもしれない。そうなのであれば金融株を買うストラテジーが成功するかもしれない。
バランスシートの縮小が怖い、と聞いたことがあるがどういうこと?
ここでいうバランスシートとはFRBのバランスシート。
これがFRBの資産。つまりバランスシート。
そうするとこんな感じで新型コロナのときにズドーンと増えてそこからまたジワジワジワジワと買い増している。それが今度のテーパーによって、横一線に定規を引くような感じで推移するだろう。
つまり前回2013年もジワジワ増えたがテーパーで買い入れ額をゆっくり減額して最後は横ばいになった。前回は1年でやったものを3か月でやろうとしている、これが怖いということ。
VTIを軸に、VTV,VIG加えたいと思うがどちらがいい?
どっちでもいいが僕だったらVIG優先かな。
CCL カーニバル、DAL デルタ航空 来年も苦しい?
年末年始は苦しいと思う。それ以降は戻っていくと思う。だから強気です。
このまま短期金利が上がっても長期金利が上がらずグロース株は強いというシナリオはある?
ないとは言えないが、1月効果でチャラチャラしたグロース株が買われたらそれでおしまいじゃない?その後は煮ても焼いても食えない相場が来ると思う。
来年は個別バリューに妙味がありそうとのことでしたが、SPYD、VYMみたいな高配当ETFやセクター系ETFは良いと思いますか。
良いと思う。
コメント