「北野誠のトコトン投資やりまっせ。」8月31日での広瀬隆雄さん登場シーンの備忘メモです。ざっくりとしたメモになっています。詳しくは番組をご確認ください。
本記事は情報の整理を目的としております。
じっちゃまメモ2022年8月31日
-ジャクソンホールを受けてどうでしたか?
パウエル議長はインフレ退治のため政策金利を高いまま維持するとコメントした。
コメントの意味は米国経済のソフトランディングする可能性はゼロ、という意味。だから発表後連日米株は下げた。
経済成長をしつつ、インフレを抑えるのがソフトランディング。成功例は少ない。1990年代半ばにグリーンスパン議長が1回成功しただけであとは全部失敗。
今回はインフレ率8.5%と極めて高くソフトランディング成功は0%だろうなと覚悟している。
-パウエルは抑え込みをする?
はい、お前ら死んどけ、というだけのコメント。
来年利下げかも、という楽観ムードを打ち消した。
実はそのムードを醸し出した本人はパウエル。前回FOMCで「トレンドとしてインフレが鎮静化したら金利の手綱さばきを考える」と言っていた。
緩和の期待が出たのはその答弁が原因。
自分で言ったことを否定した。だから投資家としては立つ瀬がない。
なんでソフトランディング失敗、つまりリセッション=景気後退に投資家がびくびくしているか。
1970年代以降過去6回のリセッションの平均下げ幅は-39%。
もう一つ重要なポイントは発生する順番として、リセッションより株安が先に来る。
本人が気づいていないうちに株安で殺されるリスクがある。だからリセッションの声をちょっとでも聴いたら急いで株を処分しなければならない理由がそこにある。
-39%を今回に当てはめるとS&P500は2939.35がターゲット。今から1,000ポイント以上差がある。
面白おかしく誇張して話しているが、今話しているのはデータ。
―慌てて買うことは無い?
そうですね、季節的に9月は鬼門でレイバーデー明けの相場が変わることがままある。
あれよあれよという間に景色が変わることをたびたび経験している。
リーマンショックもそう。あの時の9月は心臓が縮み上がるような恐ろしい9月。
今年そうなるか分からないが9月はややこしい月であまり能天気な強気になるときではない。
-米株やりたい人は今はやらないほうがいい?
やらないほうがいいですね。
みんながぎゃああああああああーと絶叫するタイミングですっと買いに入りたい。
今はまだ下げとすらいえない。
年初来の下げ幅と期間。感覚的にリーマンショックの年前半のだらだら安と似ている。
だがリーマンショックは9月からが本当の地獄だった。いま米国市場はそれに似ている。
金利もぎゅうぎゅう上げていき、何があっても緩めないと言っている。企業業績もよくない。EPS成長率も+6%くらい。当分は株式は買いに行けないと思う。
-特に9月5日レイバーデー明けは警戒?
そうですね。しばらくは休むも相場ということですね。
-買えるシグナルは?
センチメントですね。プットコールレシオ、VIX見ても全然ダメ。VIXで40くらいになったら買うことも考える。せかせかトレードしたい人が多いが恐怖が全然足りない。
その時は戦闘意欲も完全に失い、お金もなくなり、指くわえてマーケット眺めるしかない、ぺんぺん草も生えない状況になったら株は買い。でも今じゃない。
-キャッシュ比率を高めていくべき?
そうです。
-利下げに転ずるのは?
そうとは限らない。いまはトークの力でマーケット参加者の期待を一転にアンカーする。
パウエル議長やウイリアムズNY連銀総裁が2023年は一切利下げしない、というと、市場参加者はシューンとする、そういう意見形成する。
来年は利上げなしだ、と期待が決定されればそこで仕事は終わる。
蕎麦屋の出前と一緒で「今向かってます」と言えば怒りは消える。
実際にアメリカが不景気になったら前言を翻し、利下げをする。
今我々は人々の期待にトークの力でどう働きかけるか、というゲームをしている。
マインドが思い切り下がるように脅している。
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