【ネット開催】米国株を徹底解説!広瀬隆雄の米国株市場の相場見通しと注目銘柄アップデート!(2022年8月12日開催)の備忘メモです。ざっくりとしたメモになっています。詳しくは番組をご確認ください。
本記事は情報の整理を目的としております。
じっちゃまメモ2022年8月12日
結論:目先の米国株は年初来のダウントレンドを抜け出している局面。8月はこういった地合いでもう一段高するかも。
でも、アメリカは夏休み中なので、この時の株価はそれほど重要ではない。9月レイバーデー明け、機関投資家が相場に帰ってくるのでそれからのほうが大事だと思う。
最近、セカンダリーオファリング(株の売り出し)が散見されるようになった。ひょっとしたらレイバーデー明けに怒涛の売り出しがあるサインかも。年初からIPOは閉まっていたが、何とか開きたい意図があると思う。9月になると株式の需給が崩れるリスクがある。
先週の消費者物価指数8.5%はコンセンサスの8.7%を下回った。これで利上げをしなくてよくなる、という強気感があると思うが一筋縄でいかないと思う。
7月、全米平均レギュラーガソリン価格は都合45セントくらい下落。非常に大きい下落。それに助けられている部分が大きい。
一本調子にインフレが下がっていくとは限らない。原油、ガソリン次第。
そう考えると今年後半1回か2回はネガティブなニュースが出てくることも予期しないといけない。
株価的には10月くらいにボトムを付ける展開を予想。年末に向けて遅れを取り戻しに行く展開を予想。
米国経済の現状
まだまだ景気強い。雇用統計が特に強く賃金が+5%。物価が+8.5%だが、それのほうが高いので消費者はプレッシャーを感じてはいると思う。ブランド品ではなくPB品を買ったりする。
ガソリンは今は全然高くない。そうするとガソリン価格が下がるとたくさんドライブするアメリカ人の修正がある。消費は増えると考えるのが自然と思う。
一本調子でガソリンが下がるシナリオは想像しずらい。消費者の懐は温かい。
通常景気後退時にみられる、まず消費者の首が回らなくなり景気をスローダウンさせる、ということは今回は起きていない。
鉱工業生産は高い水準で推移。直近の数字はほんの少し減速しているが、まだ最高水準に近い。
これも景気を見るうえで重要な水準。
先日のCPI受け、9月FOMCでのFRBの利上げは現在0.5%の予想。
7月の雇用統計の数字はよかった。非農業部門雇用者数は高く、失業率は過去最低水準。平均時給も高くなり始めている。7月は+15セント、前年+5%くらい。賃金インフレは癖になりやすいのでFRBはピリピリしている。
今回のCPIでインフレは低下したが、平均時給の上昇のほうがFRBの本音としては怖い。FRBが下院から言い渡される物価目標は+2%。賃金上昇+5%は居心地悪い水準。
消費者物価指数は今ほど急に上がっているのは1947年以降、1970年代のハイパーインフレ以来2回目。
いかに異常か実感してほしい。
6月CPI+9.1%、7月+8.5%、ガソリンが今の水準なら8月も同じくらいかちょっと下がるのでは。
そうなるとピークアウト感が醸成されるかも、というところに差し掛かっているということと思う。
鉱工業生産指数はアメリカ経済が不況に陥るときに一番最初に敏感に反応するが、
ほんの少し落ちた程度で過去最高水準。まだこの程度では景気のピークアウトが決まったわけではない。この指数を今後注目してほしい。
コメント