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九条の大罪 第103審 あらすじ ネタバレ注意
委任状をもとにそこにいることの正当性を伝える九条だが、鞍馬蔵人は取り合わない
一方九条もそこから帰ろうとしない
関係資料を根こそぎ持ち帰るぞ、と捜査員に号令をかける鞍馬蔵人だが、その様子を九条はスマホで撮影している
撮影するなという鞍馬蔵人だが、九条は国家権力の横行を抑制する業務、といってやめる様子はない
場面が拘置所に代わり、池尾秘書が慌てている
不正受給について罪をかぶれという趣旨のことを相楽に言われて怯んでいるようだが、相楽は池尾には金銭的見返りがあることを告げ、解決を図っている
場面が変わり宇治の宿泊している高級ホテルのようなところに久我が呼ばれている
誕生日プレゼントに自分のドンピシャの趣味の時計をもらい子供のように喜んでいるが、なぜ宇治がこんなに的確に自分の欲しいものを知っているのか疑問で驚いている
いつ反社になったかと久我が宇治に聞き、宇治は15歳と答える
それまで父親からの虐待があり、殺すか殺されるかの状況で家を出たらしい
また、中学時代は病弱、チビ、ガリ、気弱でひどいいじめにあっていたが、一人の転校生にあったのが転機でその転校生は誰にも触れられないオーラがあったという
背を向け家に帰る宇治に、盗まれた靴を投げ、
お前今のままでいいのか? 一回嚙みつけよ。一瞬で変わるから。
九条の大罪 小学館
という声だけをかける
その言葉が響き、宇治は翌日一番いじめてきたやつを殺す気で暴行したところ、翌日から誰からもいじめられなくなったという
その転校生って今でも付き合いがあるんですか、というと
まーな、といい腐れ縁で一生付き合うんだろうな、という宇治
久我の時計を選んだ男だと明かすと、久我は涙と鼻水を流し、壬生さん、と震えて安心する
有馬は武闘派の部下数名を連れ山に穴を掘っている
その写真を射場に送って精神的に追い詰めようと画策している
九条の大罪 第103審 感想
場面が目まぐるしく変わる会だった
まず、鞍馬蔵人に関して今のところやや切れ味がないと感じた
捜査は行われるわけで、九条がそこにちょっと残っていようが多少の嫌がらせ程度であり、大きな流れは変わらない、ということなのかもしれないが、今のところ九条のほうが自分のやりたいことをできているように感じる
鞍馬蔵人は捜査の邪魔を出来の悪い弟がしている、としかとらえていないのかもしれず奥にある壬生の病院買収の目論見については何も気づいていないのかもしれないし、そう考えるのが自然だろう
しかし、鞍馬蔵人は仮に壬生の思い通りのシナリオになってしまったら非常に不快な気分になるであろうし、すべてが見えた状態ならば買収を阻止する別のうち手もありそうであるが、そもそも買収云々は鞍馬蔵人の仕事範囲ではないのでどうでもいいのかもしれない
池尾と相楽のやり取りは予定通りの感じである
宇治の過去が明かされた
中学時代に暴力をきっかけに人生を変えた、そしてそのきっかけには転校生がいた、という始まりのエピソードはウシジマくんの柄崎と丑嶋社長の関係に似ているが、違う点をいくつか挙げるなら、
柄崎は生意気な転校生である丑嶋に暴力をふるってやり返されたが、触れられない転校生である壬生は宇治に対し、一言以外は特に何もしていない点
柄崎は最初からヤンチャであり、ヤンチャ物の中でより強い鰐戸三兄弟からいびられていたのに対し、宇治はシンプルにいじめられっ子であった点
現在では柄崎は丑嶋社長の部下であり、丑嶋リスペクトの姿勢なのに対し、宇治と壬生は対等に近い関係になっている点
などがあるかと思った
いずれにしてもすごく良く似たシーンであり、壬生がいじめに加担しなかったエピソードは丑嶋への集団暴行・いじめなどに関わらなかった竹本と同じである
壬生は丑嶋っぽいと思っていたが、もう一つ竹本の要素も考慮していいのかもしれない
丑嶋はおそらく死亡、竹本も死亡もしくは廃人もしくは一生強制労働のような人生を送っていることを思うと、壬生の最期はもしかすると暗いものになるのかもしれない
また、丑嶋は最終的には債務者菊池文香をかばい、死んだ(と思われる)のと、竹本もほかの誠愛の家メンバー甲本をかばって強制労働にいったっぽいことを考えると、単純に伏見組に殺されるとかではなく、なにか弱い他人に巻き込まれる形で死んだりすることがあるのかもしれない
九条の大罪 第104審以降の展開は?
有馬が粘り強い
しかし、やっていることはどこかほかで起こっている心理戦・情報戦から一歩遅れて古典的な脅しにように感じる
いっぽうで有馬は九条を攻撃しても知識的にも肉体的にも精神的にも隙が無いことを悟り、今度は弱そうなところから落としにかかっているようだ
だからややわかりやすい有馬の脅しについても射場がどう感じるのかはわからず、射場を九条が守れるのか、というのがポイントになりそうだ
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