九条の大罪 第114審 最悪の駆け引き① 感想

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九条の大罪　第114審　あらすじ　ネタバレ注意

重機に捕まれた男が死んでいる。出雲は久我に元仲間のその男をごみ袋に捨てることを命じ、久我は吐き気を催している。

嫌なら重機で潰して袋詰めにしてやるぞと言う出雲の脅しに久我はおびえた表情だが、冗談だと笑う出雲。

宇治と杯を交わしたなら久我も伏見組だ、といい死体の処理を手伝わせる。

京極の家に強盗に来た実行犯は別途2人いるようで、強盗に入る前に若い衆が取り押さえたらしく、防犯カメラの存在も、京極の自宅であることも知らない素人の犯行だったようだ。

ペット火葬車から借りた火葬可能なトラックに肉袋を放り込むことを久我に命じ、そのうえで壬生と連絡を取っているかを聞く出雲。

久我の周到さを理解し、証拠はなさそうと分かっていながらもスマートフォンを借り、電話をする。

電話の相手は宇治で、宇治は久我を相手にしていると思って電話に出るが、出雲は自ら出雲だよ、と名乗り今どこにいるかを尋ねる。

西です。とぼかし商談をしているという宇治を怪しみつつも、明日東京（？）に戻り次第飯を食おうという。

九条と烏丸は東京に帰ってきている。事務所では事件資料が山済みですなぁという烏丸。

そこにタイミングよくカップ麺を差し入れる薬師前。

一方、宇治は出雲からの連絡を嫌なタイミングで連絡してくる、と壬生に言っている。

九条の大罪　第114審　感想

京極は以前も壬生の部下に襲われていたが、今回もそのような感じなんだろうか。

部下といっても信頼している久我よりも格が下で、久我とかかわりのある人間が京極の家の強盗を闇バイトのような形で依頼したようで、今は依頼した男も、実行犯も捕まって死んでしまった。

壬生周りの人間を見ていると壬生や宇治、久我は優秀だが、犬飼は頭が良くはないし、久我以下くらいになると壬生の関係の人間と言えど、例えば京極が逮捕されているのならばその家は安全に強盗が出来そうだ、とかそういう発想に至る短絡的なキャラが多いのかもしれない。

伏見組でいうと名の通ったキャラは獄中の京極、今回のメインキャラである出雲、あるいは若頭補佐で久我を捉えた雁金などだろうか。

もともとこの出雲が出所してこなければ伏見組は雁金が有力者だったはずだが、宇治は第90審で雁金をボンクラと言っているので、顔立ちが整っていて強そうな雁金は言葉通り大したことが無いのかもしれない。

壬生の部下として久我はてっきり宇治の庇護下にあるのかと思ったがたまたま宇治が壬生に会っている間に出雲に連れまわされているのだろうか。

卒が無さそうな久我が雁金に捕らえられ、出雲に連れまわされている、というところに少し違和感があるが、菅原の介護施設で働いていた過去などから、久我はこれからも常に一番ハラハラするところに突っ込まれるキャラであり、今回のおびえた表情も一部は演技なのかもしれない。

九条の大罪　第115審以降の展開は？

たぶん、出雲と久我がいるのは関東、東京らへんだと思うが、東京に出雲・宇治・九条らが揃うことになる。

出雲は実にヤクザらしく、スマホのことを携帯と言っていて何となく「おじ」感もある。金儲けはあまりうまくないが、嫌らしい脅し方もヤクザらしい。暴力についても実行犯を拷問した形跡など含め、京極を思わせる。

一方忘れていたが宇治は現代的で仮想通貨取引所関連で億単位の金を設けていたりしている。単純な金儲けの能力では宇治のほうが優れているのだろうし、宇治は強キャラに違いないが、ウシジマくんでも古典的ヤクザである豹堂一派も最も強く恐ろしい滑皮一派の腹心である梶尾を失った。

ヤクザ同士のいざこざは一筋縄ではいかないということを示しているように感じる。

いいタイミングで差し入れを持ってきてくれた薬師前と嫌なタイミングで出所、電話をしてきた出雲が対比されている。

また、差し入れのカップ麺を九条は選ぶのが面倒と言っていたが、これについても対比的に今、あるいはこれから頭を悩ませる面倒な選択に宇治や壬生が巻き込まれていることを示唆しているのかもしれない。