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九条の大罪 第27審 あらすじ ネタバレ注意
飲み屋(キャバクラ?スナック?)のキャッチに恭しく挨拶される京極。
普段からお金を使っているから、と続ける。
壬生が側にいる。
ところで、と話題を変えて九条をなぜすぐに紹介しなかったのか問いかける。
あんな動きの良い弁護士を独り占めしやがって、という京極。九条のことを買っているようだ。
既に伏見組と付き合いのある弁護士がいるにもかかわらず九条を勧めるのも差し出がましいと思って、という壬生。
伏見組の弁護士が接見室で携帯を貸してくれたが、むしろ貸してくれなかった九条の言い分を認め、20日でパイになるという分析を含めた手際の良さを京極は評価しているようだ。
相手が急に示談に応じてきたので20日も経たなかったという京極に、おめでとうございますという壬生。
京極は街で襲われたことがなく、誰かが嵌めようとしているのでは、と壬生に告げる。
お前か?
という京極に反応はしているが、言葉を発さない壬生に対し、
あの日のこと忘れてねーよな?と確認する京極。
あの日、とは過去に壬生が京極が面倒を見ている賭場を荒らし、売上金を盗んだことが発覚した日である。
半グレの部下経由で謳われた壬生は車の塗装を乾燥させるヒーターで拷問を受け、死ぬか、京極への服従か選ばされ、自ら勘弁してください、と服従を選ぶ。
忠誠を試すべく、愛犬のおもちを殺せ、と命じられ、意を決した後涙をこらえつつ、おもちを金属バットを構えおもちに向き合う壬生。
お前が選択して殺した、俺の命令ならば俺を恨むからな、という京極。
活きる罪を一生背負え、という京極。
壬生の背中にはおもちのタトゥーが刻まれている。
つづく
九条の大罪 第27審 感想
ついに愛犬おもちの全貌が明らかになった。そしておもちの死の真相も明らかになった。
京極と壬生とおもち
もともと壬生はやんちゃな人間だったようで、京極の賭場を襲うほど狂った人間のようであった。
そして部下経由でその一部始終が露呈し、京極につかまり、自分の存命と引き換えにおもちの命を自ら奪った、というのがおもちの死の真相のようだ。
悲しい。
文字通り、背中の入れ墨はまさに己の業と、おもちの死を背負い生きていく壬生の覚悟を示すようだ。
曽我部父子のうんこタトゥーとは違い自ら入れた入れ墨のように思える。
壬生の京極に対する少しそっけない態度や、追い詰められて助けを乞う姿は最終巻のウシジマくんと重複する面がある。
あの時も上からくる脅威である、業務用の機械があり、今回は上から照らされる自動車塗装の乾燥機である。そして、ウシジマくん編でウサギをウシジマが殺そうとするシーンがあり、そこでは部下の高田がカバーしたが、今回の壬生に関して言えばそこまで身を挺して自分を守る部下もおらず、そもそも部下もダウンしていて、自ら殺そうとしたウシジマとは対照的に、殺す以外の選択肢を絶たれた壬生の、当時の時点での相対的な弱さを感じるシーンであった。
無言のシーンが示すように、今回の裏で絵を描いている人物が壬生かどうかは分からないものの、結構高い確率で絵を描いているであろうし、過去のトラウマ、失敗を繰り返さないであろう壬生は新たに久我のような信頼のおける部下を携えている。
壬生か京極の両方が笑顔で覇権を握っているようなシーンは想像できない。
過去に嵐山が言っていたように知恵をつけた壬生が、宿敵ともいうべき京極に直接、間接的にどう復習していくのかは気になる。
一方、京極の強キャラ感は一切揺るがず、常に冷静で、壬生が敵意を持っていることもすべてお見通しのようである。
今のところ京極に大きな隙は見えないが、果たしてより強力に、慎重になった壬生とどのような関係性となるのかも気になる。
ここまで明確な関係ではなかったものの、ウシジマくんでいえば目の上のたんこぶ、熊倉との付き合いは非常に長かった。
京極も今シリーズ限りではない登場になるのかもしれない。
九条の大罪 第28審以降の展開は
九条に目を付けた京極、という話でもあったので、今後壬生と京極と九条というのはより深い関係性を持っていきそうだ。
これで終わりと言っても強者の道理は一応成り立ちそうだが、序盤にして相当な大物キャラの登場がどうなるのか楽しみだ。
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