登場人物
曽我部 聡太(そがべ そうた) 配達員 壬生の後輩の下の人間らしい
九条 間人(くじょう たいざ) 弁護士
烏丸 真司(からすま しんじ)九条の事務所のイソベン(=居候弁護士。弁護士事務所に雇われている弁護士のこと)
壬生 憲剛(みぶ けんご)自動車整備会社社長・コワモテ
金本 卓(かねもと すぐる)大柄な不良 力士を目指していたらしい 父がヤクザ
あらすじ(ネタバレ注意)
曽我部は懲役5年の実刑を受けていた。恐喝や強盗、強盗致傷などの容疑で少年たちを使った犯罪をしていたとのことだが、実は首謀者は曽我部ではないようだ。
電話を受けダッシュした先はあの曽我部の家だ。大柄な男が、鬼の形相である。そして当然のように土足だ。
職務質問を受けたことと事務所にマリファナを忘れたことに怒った男、金本卓は曽我部の首を絞める。
苦しそうな曽我部は泡を吹いて倒れてしまう。
曽我部はウーバーイーツと同じ額でマリファナを運ばされていた。こうしたいじめは曽我部の金本の親同士でも存在したらしい。ルールのわからないギャンブルをさせお金を巻き上げ、払えない罰として酒を強要し脱糞したことがあると金本は説明する。
曽我部の親が額に入れ墨を入れられそうになり、曽我部がやめてくれと抵抗したところ生意気という理由で腕の「うんこ入れ墨」を入れられてしまったようだ。
九条と烏丸の会話シーンに戻る。少年たちを使った強盗もウソの供述が原因のようだ。首謀者はやはり金本らしい。5年も刑務所に入りいじめられていたようだ。その後曽我部は薬漬けになってしまったらしい。曽我部は軽度の知的障害者のようで、見た目ではわからないが勘の鋭い不良たちはそこにつけこんでいいように使っているようだ。
金本と曽我部のいる曽我部の家では曽我部が目を覚ます。
急に態度を変えて敬語で話す金本に対し、なぜか弁護士を呼んでくれたお礼をいう曽我部。
金本の提案は曽我部の部屋をコカインとマリファナの小分けをするスペースにすることだった
つづく
感想・今後の見どころ
ついに凶悪なキャラが暴力をふるいだし緊張感が高く、また「酷いいじめ」も発覚し非常にいやな気分であるがこういった誰しもが眼をそむけたくなるようなリアルが描かれている。
金本卓 はヤクザの息子で力士を目指していた
大男「金本 卓」はヤクザの息子で力士を目指していたとのことである。
凶暴性・戦闘能力・残虐性などをすべて持ち合わせたいかにも怖い男である。
彼もまた不良なのかヤクザなのかはよくわからないが、上の方がいらっしゃるらしくそういった方からのプレッシャーでコカインやマリファナを売りさばくことになっているようである。
3話(3審)目にしてパワー系のキャラクターがついに現れた。残念であるが曽我部が金本に対抗しうる手段など存在しないように思える。なんらか金本をぎゃふんと言わせるような展開になれば爽快であるのかもしれないが、今のところどういった展開があるのかは予想が難しい。
明太子を路上で食べる九条。ちょっと変わり者。
九条弁護士は明太子を路上で食べていた。ちょっと変わり者である。
ウシジマくんでいうと直接的に金融に関係のない「筋トレ」や「うさぎ」に関する描写があったが今のところ先週のハンバーグといい食事のシーンがどこか個性的である。
烏丸は曽我部を弁護できなかった。5年前の曽我部と烏丸。
5年前に烏丸は曽我部を弁護しているとは2話で自ら烏丸が語っていたことである。
「イソベン」=「居候弁護士」ということで20代くらいの年齢を想像していたけれども、「5年前に弁護していた」ということは若くても29歳以上ということなのだろうか。ちなみに知らなかったので調べたところ司法試験は10代でも受かった例があるらしい。
大学4年+法科大学院2年で6年なので、24歳くらいがほとんどの人にとっての最速ルートではあるようだ。
曽我部が実刑判決を受けているということは、「若い烏丸の弁護では曽我部を守れなかった」ということになる。烏丸はあまり感情を表に出していないように見えるが、無実の人間を刑務所に入れてしまい、かつ刑務所でのいじめなどで人生を辛い方向に進ませてしまっている。普通の人間であれば「申し訳ない」「悔しい」「不甲斐ない」などの感情に駆られそうなものであるが、このあたりについても後々何かが表面化されてくるかもしれない。
少し見えてきた今後の展開 九条が「加害者」曽我部を弁護する流れ
ここまでを普通に考えていくと、再び何らかの罪を擦り付けられる曽我部を九条弁護士が弁護するということが考えられる。
ただし、正確には描かれていない5年前において、おそらく曽我部は悪事を働いていないと思われるが、今回はウーバーイーツと同じ価格でマリファナを運ぶという犯罪を犯している。
九条は一見不利な状態を弁護で有利にしてしまう力を持っているであろうことは第1審で確認できたが、「悪事も働いている曽我部の罪をなくす、減らしたうえで金本に何らかの制裁が加わる」というような展開が普通でいうとスッキリしそうである
壬生は金本の先輩 いよいよヤバいやつであることが確定的
裏社会と通じているであろう壬生については今回で明確に金本の先輩格であると表現されていた。
警察の職務質問から曽我部を守ったのは曽我部→金本→壬生→九条という相談ラインによるものである。
先輩というのは単純に年齢が上であるということではなく何らか世話をしているというニュアンスの「先輩」のようであり、事実金本はピンチ時に壬生に相談している。何となく感じている人も多かったと思うが壬生はとんでもないヤバいやつなのかもしれない。
曽我部は軽度の知的障害 どんな内容?裁判への影響は?
軽度の知的障害については読み書きや計算・コミュニケーション難などがあるようだ。
今回描かれていた内容でいうとやはり不自然なのは気絶するほどの暴力を振るわれたにもかかわらず、金本に感謝を述べているシーンである。
怒られるのが恐ろしくて「瞬発的に感謝を演じている」という感じではなく、本当に「ありがとう」と思っているかのようであった。
また知的障害者について調べていく中で、裁判の場面で「質問の意図が理解できない」「自己暗示からやっていない罪を自白してしまう」「自分に有利は供述・不利な供述がわからない」というようなことが実際にあったようだ。もしかしたら今回の話も実際の裁判をベースに書かれているのかもしれない。
大変かわいそうな話であるが、このあたりも含めて曽我部が再び加害者となったり、留置所で質問されたりすることはほぼ確定的なのではないかと想像される。
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