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九条の大罪 第54審 あらすじ ネタバレ注意
久々の京極の登場だ。
ラブホテルに九条を呼び出す京極。小山名義でホテルに宿泊していたのが詐欺にあたり、逮捕されたばかりだからラブホテル泊まりをしているようだ。
20日でパイになり助かったと言う京極だが、こんどは伏見組長が服役中に共謀罪になったと言う。若い衆がみかじめを取ったと言うことに対してである。
警察が本気で組を潰そうとしているのでは、と考える京極は伏見組長に面会に言ってくれないかと九条に頼む。
最近反社からの依頼が増える九条に、いまの状況を、反社のパシリのよう、という烏丸。烏丸は反社の人間の行動原理を自己保身のためなら簡単に証言をひっくり返す、と言い、いつか「さされる」と指摘する。
犬飼が出所したらしい。連絡をよこさない犬飼を疑問に思う壬生だが、悪い噂を耳にしたという久我。
犬飼は菅原に相談している。菅原の後輩の綾部に少年刑務所で世話になったようだ。
後ろ盾がない少年刑務所は地獄だったろう、と言う菅原だが、地獄にする側に回ったという犬飼。
壬生から3億取る、渋ったら殺すという犬飼に、菅原は一言、いいね、という。
一方、伏見組長の件から身を引かないと、烏丸は九条とは一緒にいられない、と言い渡す。
つづく。
九条の大罪 第54審 感想
京極は困ったことになっているようだ。
逮捕されたということくらいはどうってこと無さそうで、今回も20日でパイになっており、少しラブホ住まいが嫌だというだけで、それは時間が解決する問題と考えている。
しかし、最近は警察の動きが極端で、これまでで有れば何ともなかったような案件での逮捕がおこなわれている。
これが嵐山による動きなのか、そもそも反社に対する警察の当たりがきつくなっていることなのか分からないが、ちょっと不都合なことが起こっているようだ。
ここまでのところ九条は相手が京極や反社であっても依頼された案件は弁護士としてはすべて受けているように見える。
今回、伏見組長に直接会った描写は描かれていなかったが、もしかしたらすでにコンタクトを取ったということなのかもしれない。
これまで九条の行動に対して否定的なコメントをしてこなかった烏丸だが、今回は九条の否定という形ではないものの、このまま反社とのかかわりを強めるようならば、一緒にいられない、という発言をしている。
九条と一緒にいる理由を「面白いから」と言っていた烏丸だが自分自身の信念に反するのか、反社とつながりの深い弁護士となる自分の将来への不安か、それとも九条に考えを改めるきっかけとしてほしいのか。
九条のリアクションはないものの心中が気になるところだ。
犬飼勇人がついに出所した。未成年~10年がたったわけで今は20代と思われ、金髪になっている。
相談相手の菅原は、九条と壬生により介護施設での暴行が発覚しているはずなので、仮にその罪は誰かに擦り付けたとしても介護事業を続けられてはいないと思われる。
菅原が今も高級スポーツカーに乗るようなお金持ちなのかはわからないが、刑務所に菅原の後輩がいて、その後輩が犬飼の上となると、少なくとも過去の不良カーストでは上位にいたのが菅原であって、いまも犬飼が頼るくらいの人物ではあるようだ。
九条の大罪 第55審以降の展開は?
これまでの話とは打って変わって反社や不良サイド中心のストーリーで、数馬や千歌、小山といったキャラクターが全く登場しなかった。
愚者の偶像シリーズはまだ続いているので間違いなくこの犬飼との衝突で数馬が何かに使われるのだろうと思っている。
そして、犬飼は明確に壬生に殺意を抱いている。3億円というお金を壬生が作れば犬飼は壬生を許すのだろうか。そんなことは無いような気がするが、ともかく壬生は3億円相当の何かを犬飼に用意するのか、はたまた何かしらの計略で犬飼との衝突を避けるつもりなのか。
いずれにせよ数馬のこれからが心配な展開である。
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