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九条の大罪 第55審 あらすじ ネタバレ注意
1000万円を目指すのにはいままでの延長ではダメだと言う数馬。
先月100万円を稼いでいる数馬は、「朝飯を奢って」と同僚にせがまれるが、稼げない同僚を努力不足と断じる。
結局気を悪くした同僚にカレーを奢る数馬だが、同僚は朝食がカレーであることにも、数馬にも不満そうだ。
ももよは脂肪吸引と整形手術でキレイになっている。
先日の新たなお金稼ぎについて千歌に紹介を求め、千歌は了解する。
電話を切った千歌は相変わらずももよのことを「養分」と言っている。
一方、数馬は電話で1,000万円を作ることが難しいと壬生に告げる。
壬生は高く売るには車や不動産のせどりのほうが稼げ、究極的には会社の売買がよいと言うが、リスク覚悟なら別の方法もあると言う。
ももよが田舎のほうに電車で向かっている。
到着した先の田舎の廃校の校庭では、全裸でパン食い競争をさせられる女性たち。その中にももよも含まれるようだ。
馬のお面をかぶった数馬もその様子を見る側として参加している。隣の浅黒い大きな男に新入りかと聞かれ、「川原社長」の紹介で来たと言っている。
行われているのは「大人の運動会」で、最終的には大人の組体操と言う実質ちょんの間をしていて、マスクをした男たちが体操マットに座る女性たちの前に並び行為に至るようだ。
悪趣味の金持ちたちと、金が必要でなんでもする女性たちを見て下らない、と言い屋外のバスケットゴールに立小便をする。
一方九条は伏見組長の接見に行くことにしたようだ。遠い目をして横に立つ烏丸。
つづく。
九条の大罪 第55審 感想
川原社長と言う謎の人物で田舎の企画ものAVのような催しに参加している数馬。
冒頭の人物リストには一応「伏見組長」のように名前だけ出てきているキャラも加えている関係で、「川原社長」も加えたが、本名なのか偽名なのかわからない。
常連と思しき浅黒い男が「川原社長」と言ってぴんと来ていることから、過去に大人の運動会に参加していたり、したのだろうか。
少なくとも川原社長は浅黒い男が金持ちと認識していて、ネット広告をやっていると認識している、実在の人物なのではないかと思っている。
下らないと思いながら参加している数馬は、明らかに別の狙いを持って参加しているようで、これが壬生のいうリスク覚悟の金稼ぎに違いないと思われる。
壬生のいうリスクというのはギャンブルのように成功確率と失敗確率があって、成功した場合に大金を得るが、失敗した場合に借金を抱える、とかお金を失うリスクがある、というものかもしれない。
それはそれで大変なリスクだと思うが、どちらかというと、壬生という「黒い」人間が紹介するリスクというのは、
「それなりに高い確率で1,000万円をつくれるが、最悪逮捕されるリスク」
とか、命を落とすリスク、とか、そういうモラル的に避けたいようなリスクなのではないかと考えている。
九条の大罪 第56審以降の展開は?
ちょっと一歩悪の道に近づいてしまった数馬であるが、ここにいた金持ち連中を欺いてお金を取るような行為をするのではないか、と考えている。
また、この時点で壬生や数馬が把握しているか分からないが、浅黒い男は身体的にひょっとして小山社長なのでは?とみられる。
たまたま変な性癖を持つ小山のお楽しみの場に数馬が現れた、ということだけなら、おそらくは嘘であろう「川原社長の紹介の起業家」という肩書くらいしか問題にならないと思う。
ありえないとは思うが、仮面をつけた小山を知らぬままに騙してしまい、最終的に小山とつながる京極がキレる、みたいな構図があるとややこしそうだ。
九条は伏見組長の接見に行くことを決めたようだ。前回からの描写もないが、九条のことなので烏丸に対しては十分納得できるような説明をしていないのではないか。烏丸は事態の深刻さになのか、九条を説得できなかったことなのか、遠い目をしていたが、少なくとも今のところは九条の隣を離れていない。
もしかしたら遠い目は、九条と別れなければならないことに呆然としているのかもしれない。
個人的に今回の愚者の偶像シリーズもメチャクチャ面白い。九条、京極、壬生、数馬、犬飼などがそれぞれの波乱を抱えたままストーリーが進んでおり、どう収集がつくのかが、まったく未知数だ。
今シリーズで未決着のまま次シリーズに持ち越す、という「自殺の心境」の時の「服役中の犬飼の脅威」パターンも十分あり得るが、作中では何らかの結論が出ていくとはずなのでじっくり楽しみたい。
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