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九条の大罪 第68審 あらすじ ネタバレ注意
犬飼が直ちに電話を切ってしまったため、壬生の電話がつながらない。
壬生は少し慌てた様子で久我に電話し、犬飼を探し拉致をした人間の身元を知りたいという。
犬飼は知り合いの輩っぽい男(以下、輩)から頼まれて、調子に乗って悪さばかりをするという男を拉致したということを話す。
ビニール袋をかぶり手を縛られた男は病院前に捨てようとしている。
輩は、拉致に手付金として数十万を犬飼に渡した。
拉致された男は、親が有名な不良のため、輩たちが逆らえないことを知って、輩たちの彼女が犯されたり、その様子を海外のエロサイトを使って金儲けに使ったりとやられ放題であることが原因で締めてほしいと言っている。
仮に殺してくれれば言い値でお金を払う、という輩だが、犬飼は金で自分を買おうというのか、それならば直接輩をぶっ殺して全財産を奪ったほうが早いと言っている。
不意打ちでビニール袋を顔にかぶせ、スタンガンで気絶させ、車に運び込んだ様子が回想される。
京極の息子、竜也を壬生がラインで検索したところ、京極そっくりの青年が見つかり、親子そろってむかつく顔をしている、という。
ビニールをかぶってイヤホンをつけていたはずの拉致された男のイヤホンジャックが外れている。
依頼者や経緯などについての会話が聞かれてしまった、と知りビニール袋を破り、出てきた顔は京極竜也である。
怯んだ様子もなく犬飼を鋭い目で見る竜也だが、犬飼は予定変更とし、山に埋めようと言い出す。
九条の元を離れようとする壬生は、京極からの依頼やら犬飼の拉致した男の確認やらでバタバタしたことを詫びている。
九条は森田の接見に行くという。
九条は依頼者のために戦ってくれる稀な弁護士です、と腕を組みながらも丁寧な口調で感謝を述べる。
接見で森田に会う九条。
森田が別の弁護士を父に勧められたので弁護士を変えてもいいかという。
やってきたのは烏丸である。
九条の大罪 第68審 感想
前回、壬生は拉致された人間のことを知っているのかと思っていたが、完全にハプニングの結果京極清志の息子、竜也が犬飼に拉致されたようだ。
なぜ知らない人間を拉致するのか、という疑問は第3者である輩からの依頼である、ということでシンプルに謎が解ける。
とにかく、偶然犬飼が拉致した人間が京極の息子であり、竜也は今山に埋められようとしている、という状況である。
壬生は落ち着いてはいるが、想定外のことのようで腹心の久我に連絡をしている。
久我の登場は壬生のピンチを意味しているとみてよさそうだ。
暴力と欲望の塊のように個人的にとらえていた犬飼だが、輩から大金をもらって殺人を請け負うなら、輩を殺せばいいだろ、という恐ろしいが正論を言っている。
殺人の重さを牢屋に入って理解した、というところもあるが、何より頭を使って、言いなりにならないということを壬生との争いを経て学び、犬飼が成長したという姿なのだろう。
もちろん壬生のように周到だったりすることは今もないのだろうが、犬飼も単独で先読みができるようになった、ということが描かれているようだ。
そして、そんな犬飼は、拉致をする際にも会話を聞こえなくするくらいの配慮はしていたもののイヤホンが外れてしまったため、すべての会話を竜也に聞かれてしまった。
そうなると竜也を生かしておけば親である京極からの報復のリスクがあるので、さっさと殺して山に埋めてしまおう、という発想に切り替えるのである。
京極竜也は、京極にそっくりだ。血のつながった息子なのだろう。年齢も20歳前後に見えるので、京極自身は若くても30代後半くらいなのだろうか。
未成年の犬飼が10年間刑務所にいたので、今20台後半、その先輩の壬生は30歳くらいで、京極はちょっと離れた上の代、というような階層になりそうだ。
竜也は拉致をされたものの怯んだ様子を見せておらず父の京極清志のような大物なのかもしれない。
ただ、輩の話と、LINEの画像を見た感じを合わせると、父の威光を借りて好き放題やっているドラ息子、という印象がある。
嵐山が弱者である森田を介して壬生や九条にゆさぶりをかける傍ら、京極にとってこの竜也がアキレス腱となっていくのだろうか。
九条の大罪 第69審以降の展開は?
森田は父の伝手で烏丸に弁護士を変えるようだ。
森田の父は建設会社の社長で、もしかしたら正統派として評判の高い弁護士事務所として流木の事務所などとの関係があり、その流れで烏丸が派遣されているのかもしれない。
今回のタイトルが至高の検事、だとするならば烏丸をもってしても森田は弁護しきれない、というような状況になってしまうのだろうか。
また、京極竜也はどうなるのだろうか。
このまま殺されてしまう場合、即時壬生に疑いがかかることは無いのかもしれない。
一方竜也が生存した場合、犬飼の顔は見られているので、京極、壬生、犬飼がうまくやっていく、ということが成り立たず、少なくとも犬飼は殺されてしまうのではないか。
京極竜也が生存した場合、話が急激に展開せざるを得ないので、竜也はあっさりと殺されてしまうのかもしれない。
ちょっと成長しているっぽい犬飼は、証拠を消す必要があるが、果たしてスマホのSIMを抜いたりという壬生の指導を覚えているのだろうか。
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