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九条の大罪 第75審 あらすじ ネタバレ注意
回想シーン?である。服装からして、九条の事務所に烏丸が採用された後のことに見える。
脱皮している蛇がなぜか写されている。
九条から烏丸に珍しい夕方からの飲みの誘いだ。
「出雲さん」という人の死刑判決が出たようだ。
他人事と割り切ろうと思ったが、簡単ではないという九条に、とことん付き合うという烏丸。
ありがとうという九条。
京極は壬生が見つかるまで事務所にいるという。ところがすぐに電話が来て、”すぐに向かう”と言う。
菅原が駐車場内で待機している。壬生の指示で20名程度の兵隊(屈強なヤンキー)を用意しているが、何のために用意したかは知らないようだ。
壬生はいつでも出勤できるよう待機を命じるが口調は丁寧だ。
ガソリンスタンドでガソリンを入れた壬生と久我だが、壬生はトイレに行ってくるという。
ついでに食料を買う壬生だが、握り飯とクリームソーダっぽい甘いやつをリクエストする久我。
ラブホテルに潜入する犬飼と仲間2名。1名は犬飼に指を切られた男っぽい。
お菓子とカップ麺や酒などを買って待機している。
犬飼は公衆電話に行き、壬生に電話を掛ける。京極の息子をやってしまい大変なことになったということを伝えると、壬生も界隈では話題であると返し、海外逃亡の手配を壬生に頼むが、壬生は犬飼に今の場所を聞く。
埼玉の端のラブホテルにいる、というが、伏見組経由で顔写真が出回っている可能性があるといい、すぐにホテルを出て位置情報を送るのでそこまで来るように伝える。
慌てて走る犬飼の横を複数台の黒のワンボックス車が走り抜け、おそらくラブホテルに急行している。
コンビニの前でクリームソーダっぽいものを飲む久我。
壬生も一緒だ。九条から壬生に電話が来る。
今すぐ会えますか?という問いかけに応じた壬生は翌朝、犬飼とともに九条に会う。
九条の大罪 第75審 感想
おそらくラブホに残ったであろう2名は伏見組に捕まってしまったかもしれない。
いっぽう犬飼は追っ手を逃れたようだ。
殺人・強姦などの常習犯であり、本来は吐き気を催すようなキャラであるはずの犬飼だが、欲望に正直でどこか人間らしさも兼ね備えているキャラクターであり、正直ここで死んでしまったら少しショックな気持ちであったので、個人的には一安心である。
覚悟を決めたであろう壬生のもとに九条が現れた。
壬生は菅原に兵隊を集めた理由を話していないようだが、間違いなく伏見組への対抗策だろう。
菅原は壬生に敗れたものの命を救われているためか、具体的な内容を言われずとも兵隊を集めるということをしている。
壬生も壬生で菅原に対し敬語や丁寧な口調は続けているが、果たしてこれほどヤバいことに対して説明なく人を集めさせるというのは、菅原に対してあまり正直ではない、と言うか極めて不親切に感じる
一方伏見組が相手といれば菅原の部下たちも慄いて動かない可能性もあり、説明を省かなければならない緊急事態である、と言うことが考えられる。
ここまでの壬生の問題解決を見ると、例えば①金本を倉庫内でスタンガンで気絶させ溺死させる②九条と組んで菅原と輝興儀の老人虐待をニュース化して徹底させる③(たぶん)植田に金を貸して、家を奪い、最終的に自殺に追い込む④菅原の仲間を寝返らせ(もともと壬生の仲間だった?)ボコボコにする。
などである。
比較的多彩な解決方法を持つが、とはいえ基本的に壬生は暴力や恐怖をベースに問題解決を図ることが多いと感じる。
一方九条は弁護士のため、準備された兵隊で物事を解決するようなことではなく、前にも言ったように京極や周りの者が手を出したくても出せない方法について説明するのではないかと思われる。
が、とにかく一瞬のスキをついて九条と壬生が会うことができたわけで、なんとなく壬生サイドには光が見えてきた感じがする。
九条の大罪 第76審以降の展開は?
京極が急いで出張るような案件は何なのかと言うと、組でより大きなトラブルが起きたか、猛関連の進展かと思われ、今回は猛関連と考えるのが自然だ。
犬飼はニアミス、仲間はアウトと考えている。
前回は市田の記事がきっかけで壬生に手出しができない状態になるのでは?と思ったが、市田は鞍馬検事よりの人間である。本人はフラットにしているが、たぶん描かれ方的には鞍馬が市田を利用している。
そして、鞍馬検事は九条を敵視しているとなると、九条の策により安全を確保できた壬生や久我、犬飼が再びピンチに追い込まれるような展開なのだろうか。久我に至っては一切何もしていないのに追い込まれており非常に不憫である。
これまでの主要キャラがほぼ全登場しているシリーズであり、話はまだ続きそうであるが、九条の大罪がまだ、「75話」にしてここまでの盛り上がりを見せているのが非常にスピーディに感じる。
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