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九条の大罪 第83審 あらすじ ネタバレ注意
嵐山は九条に対して20日のカンモクでパイ狙いかと言い、そうはさせないと息巻いている。
頭をよぎるのは犬飼に強姦され殺された娘の愛美のむごたらしい死である。
一方九条はそろそろ夕飯の時間ですね、と余裕がある。
京極についているのは山城弁護士だ。最低10年は持っていかれる、と言っている。
なんとかしてください、という京極は九条ならば10年以下にできたんでは、と山城を煽る。
九条が逮捕されたのかと京極は山城に聞くが、山城は知らんよと言う。
九条を封じたことを、誰かが描いた絵であると疑う京極。
壬生は独房?で「貞観政要」(じょうがんせいよう)を読んでいる。
その壬生を頭に浮かべ「壬生は許さん」と静かに口にする京極。
菅原のクラブにて輩がバットで別の輩を袋叩きにして久我と菅原を探している。
襲っているのは伏見組で、襲われているのは菅原の部下のようだ。
久我は菅原の部下の幹部に身柄をかわせ、と指示したものの、残っているメンバーに直接声をかけようとしているが、連絡つかないメンバーは手遅れだった、と菅原に伝えている。
菅原は韓国にいるようで、早く久我にも逃げてくるように航空機のチケットを手配したようだ。
だが、久我は壬生に任されているのでできる限りのことをして韓国に向かうという。
鞍馬蔵人検事と市田記者が公園のベンチに座っている。
鞍馬蔵人は市田に九条が逮捕されたと聞いたが驚く様子はなくいつかこうなると予測していたという。
ろくな弁護士がつかないだろうという鞍馬に対し、市田は烏丸が弁護人をするのでは、という。
鞍馬蔵人は烏丸とは過去に法廷で争ったことがあると言い、筋のいい弁護士で検察官にスカウトしたい人材だったという。
九条の大罪 第83審 感想
九条と嵐山のやり取りは想像されたとおりだが、京極の弁護は山城弁護士がするようだ。
まず、バッジを外す、という飲み会での出来事が本当に弁護士バッジを付けられない状況ではなく、あくまで物理的に外しただけで、キチンと弁護士を続けられている。と言うことが明確に確認できた。
おそらくは九条の師匠的な立ち位置である山城や流木は世間的にはいい弁護士、強い弁護士に相当すると思われ、九条を失っても京極は山城にたどり着いたということは、さすが伏見組であると言えそうだ。
いっぽうで京極自身も10年以下と言っているので、いくらかの懲役は覚悟しているようである。
壬生は意識高そうな本を読んでいる。
中国の帝王学の本で、国をどううまくまとめるか、と言うようなことが書かれているようだ。
どうもこの本の中では、自分で自分を律することの重要さと同時に、自分を律する部下を持つことが大事である。と書かれているらしく、他にもありがたい教えがいろいろ書いてあるようだが、ここが久我にあたるのだろうか。
久我は淡々と仕事をしている。
久我を見ていて思うのは壬生の右腕であると同時に自律した人間であり、壬生不在時の活躍が目立つ。
ウシジマくんでは柄崎などが冷や冷やさせながらもこの役割を丑嶋に対し担っていたが、柄崎が若干の頼りなさを感じるのに対し、久我は最初から逞しさや余裕を感じる、できる男感が満載である。
ここまでの描写では京極は強く描かれているものの、久我を擁し、九条を謳ったとされるが、実はしっかり予定通りっぽい壬生のほうが優位に物事を進めているように思える。
九条の大罪 第84審以降の展開は?
ついにチラッと鞍馬蔵人が登場してきた。
そして鞍馬蔵人は烏丸と法廷で争ったという。この言い方的には烏丸は法廷で鞍馬蔵人を筋がいいと感心させるほどに検討したが、烏丸の思うような弁護には至らなかったと思われ、鞍馬蔵人の強キャラ感が伝わってくる。
なるほど壬生の用意した策や、その策の外でも働ける久我は強力で、菅原も自分の判断で身を守ることのできる男だ。ましてや九条も含めて作戦を考えた壬生サイドは、兵力+山城を得た京極より一枚上のことを考えていそうである。
ただこの鞍馬蔵人の動き次第ではさらに状況は混迷するに違いない。
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