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九条の大罪 第89審 あらすじ ネタバレ注意
ホットコーヒーを九条に出す壬生。プロテイン入れるかを尋ねるが、九条は断る。
プロテインとコーヒーと言う組み合わせは市民権を得ているものなのですか?と言うお茶目なセリフとともに。
壬生に対し、なぜ自分を売ったのか問いかける九条。
壬生は九条を守るため、という。捨て駒として利用される前に京極から解放したという。
九条を追い込んだ壬生が、九条と共謀して京極を捕まえたと思わせないためのようだ。
京極は10年したら出てくるという九条。
さらに伏見組も壬生の部下も、壬生のことを自己保身に走って平気で裏切る人間と認識している状態の中、大丈夫なのかと言う九条。
壬生は
俺は負ける戦いはしない。勝つ戦いだけをする。
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と言い切る。
山城と面会する京極は組員の銀行口座が止められてしまったことを不服として、銀行を山城に訴えてくれないかと言うが、山城はそれどころじゃないでしょう、と言う。
京極は絶縁状を出されている。
それを知り立ち上がり激高する京極。
雁金が坊主、眼鏡、髭の筋肉質な男とホテルのスイートルームのようなところで話している。
坊主の男は宇治と言うらしく、金、頭脳、暴力三拍子そろった男と雁金は言い、これからはお前の時代だという。
京極は組長に可愛がられていたようだが、武器庫と個人的な復讐で組員を私物化したことで雁金が組長を説得し、絶縁に追い込んだようである。
宇治は、DEX(デックス)=仮想通貨の分散取引所 をしのぎとしていて、会社をやっているだけではなくほかのDEX業者に宇治の手のものを忍ばせ、勝手に顧客資金を引き出したり、そうして傾いた会社を買ったりしているらしい。今月も組に20億円を入れているようだ。
事業拡大にさらに荒っぽいことをする必要があるため、壬生の手下を預けてほしいという宇治。
その前に壬生を捜せという雁金。
一方壬生は九条を連れ、浜辺でコロナビールを片手に歩いている。
九条の大罪 第89審 感想
どうも壬生の梯子外しと言うのは九条にとっても完全に意表を突かれたことのようであった。私は壬生と九条はつながっている、と思っていたが、壬生側からすれば九条の安全を意図しているものの、九条には全然伝わってなかった、と言うことのようだ。
このくらいのガチっぽさがないとストーリーに絡む猛者たちの裏をかくことは難しいようだ。
今回で壬生の狙いがはっきりと分かり、京極たちから解放されることと、九条の安全を両立する狙いがあるようだ。
一方九条が指摘するように壬生にとっては①10年後の京極 ②京極を逮捕に追い込んだ伏見組 ③自己保身に走る壬生に失望した仲間 など敵が増えてしまっている状態である。
しかし、壬生は勝つ戦いだけをする、と言っているのでこれらに対する勝算がすべてあるのだろう。
なんとなく私が思うのは③の仲間、特に久我についてはすでにある程度の説明がついているか、久我自身が苦境を何とかしそう。②については京極が破門になったものの、雁金が壬生についてけじめをつけなければならないため、未解決。①についても破門にはなったものの恨みを抱えた京極が10年後出所してくるので未解決。かに思える。
しかし、壬生の部下を欲しがる有能な男、「宇治」が気になる。組に20億を献上できる宇治が久我たちを欲しがっている以上、久我を必要以上に痛めつけることはできないように思える。
そして、もし宇治が伏見組を支配するようなことになれば出所してきた10年後の京極より当然力をつけているであろうことは想像できる。
どうもこの宇治なのかその周辺に壬生の息がかかった人間がいそうな気がする。
そうでなければ壬生の勝利への確信にはつながらない。
壬生は過去、俺はいつも周到だ、と言っている。
いつか揉めると分かっている京極に対し、何かのきっかけで衝動的に機転を利かして今の状況が起こっているわけではなく、何らか壬生が書いた絵があることが自然なように思える。
壬生を殺しても伏見組が残っていれば危機は変わりない。一方伏見組をつぶすことは現時点では難しそうである。おそらく同時に無力化する策を描いていそうである。
そもそも壬生がいる場所は海外とか沖縄とかずいぶん離れたところのようで、壬生の言葉を信じるならば九条以外誰も居場所を知らないらしい。
伏見組に見つかればアウトな状態で物理的に壬生が首都圏などに戻ってくることは無いと考えると、伏見組の弱体化は壬生本人以外の人間によって主になされるとみてよさそうだ。
九条の大罪 第90審以降の展開は?
何度も書いたと思うが、問題は至高の検事と言うタイトルである。何回か鞍馬蔵人は出てきたかもしれないが、今のところ鞍馬蔵人も、鞍馬行定も話の中心では全然ないように思える。
しかし、今回はストーリーの節目であることには違いないので、次回以降副題が変わることはあり得るかもしれない。
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