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九条の大罪 第95審 あらすじ ネタバレ注意
久我が久々の登場だ。
男性の一人暮らしっぽいワンルームの部屋に住んでいる久我は、電動歯ブラシで歯を磨き、焼き酒定食のような朝食を食べている。
自炊している描写はないが、味噌汁に小鉢2品までついた朝ごはんはきれいに配膳され、箸置きも置いてある。
ローテーブルの前で頂きますと手を合わせ、食事をする。
食事を終えた久我は何やら自分に言い聞かせるように「やるぞやるぞ。」「頑張るぞ」などと言っている。
とりかかるのは伏見組のトイレ掃除だ。丁寧にトイレを磨く久我だが、雁金の部下の輩2名が嫌らしくやり直しを命ずる。
はい。と答える久我だが、反抗的な目をしたとして暴行を加える輩だが、すぐさま宇治が口で止めに入る。
鍛冶屋小鉄が宇治は気に食わねえと、いい若い輩に対し久我には壬生のガラを抑えてけじめを取らせねーと、と言っている。
久我の運転するアルファードの後部座席に座る宇治は、久我の気配りや役に立ちたいという心意気について感心していることを久我本人に伝え、その態度や心意気について、どこで覚えたかを聞く。
久我が思い出すのは雨の中壬生と死体の入った大きなクーラーボックスのような箱を壬生と運んでいた日のことである。
”今”と”いざ”を切り分けるな、と壬生が久我に教えた。
人生は今一瞬の積み重ねなので今日死んでもいいいように丁寧に生きろ。と。
久我は恩師みたいな人にいろいろと教わったという。
駐車場で待機する久我を置き、宇治は千歌のようなところからビルに入っていく。
白栖雅之が未成年のSM嬢を紹介した壬生に対し、電話で怒っている。
ホテルの広い部屋の椅子にそれぞれテーブルをはさんで座り、同じ向きを向いて壬生と宇治が座っている。
宇治は壬生が医者を嵌めたのかと聞くが、壬生はさあね、としらばっくれている。
九条の大罪 第95審 感想
久我は宇治のことをあまり知らないようである。
宇治は久我のことを知っているようで、暴力から守っている。
久我は現時点では壬生が自由に動ける状況を待っているようだが、特に久我自身からの目に見える壬生へのアシストは行われていない。
伏見組の中には鍛冶屋のように感覚や経験的に宇治や久我に対し信頼ができないという人間もいるようで、久我の動きは監視下にあると言っていい。
そんな中、壬生が有利になる直接・間接的アシスト行為は伏見組を脅かすため、当然そのようなムーブは一切許されていないし、今のところ隙はなさそうだ。
ここまでの雰囲気からして壬生は逮捕前に久我とコンタクトしていたため、何か久我に具体的な指示を授けたのかも、と思っていたが久我は自分の意思で隙を伺っている様子に見える。
壬生としては逮捕以前から宇治は知っているわけだから宇治の存在だけでも久我に伝えることはできたのだろうが、敢えてそれをしていないようだ。
九条とのやり取りもそうだが壬生は信頼している相手に対して、すべてを明かさずに守ったり助けたりする傾向がある。
伏見組内での暴行や人間関係についても、久我は単体でもそれなりに重症を負わない程度、せいぜい人間ボウリングで済む程度に済ませる力があり、ゆえに大きな問題については壬生が解決する、という構造もこれまでと似ている。
いっぽうで鍛冶屋小鉄についてはなんかイケてる奴っぽいオーラすら放ち始めている。
菅原の部下を退けたり、ヤクザの勘で宇治のことを気に食わねえ、と言っているようで単純に嫌い、というだけでなく違和感を感じ取っているようである。
京極が逮捕されている今、窮地の伏見組にあって鍛冶屋の秘かな活躍があるかもしれない。
九条の大罪 第96審以降の展開は?
ルパン三世で常に銭形警部が出てくるよう、伏見組や嵐山も物語に常にかかわってくるのだろうか。
伏見組と壬生はコンタクトしたら壬生が捉えられてしまう状況だけにニアミスこそあれど、直接話をするような機会はなさそうで、ここまで頻繁に登場すると伏見組って怖いけど結局壬生とかは平気だよね、的なハラハラ感の喪失をやや危惧している。
鍛冶屋小鉄が一番期待されている時点で伏見組はかなりの人材難っぽい。
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