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九条の大罪 第65審 あらすじ ネタバレ注意
流木の事務所にいる烏丸。
九条が壬生の恐喝の片棒担ぎで共犯に問われ懲戒請求されるリスクについて話している
九条は善か悪か、流木は問いかける。
それを見極めるために、流木のところに来たのかもしれないと烏丸はいう。
そして至高の検事がいたら九条はパクられるのでは、と言う。
宇治信直(うじのぶなお)検事部長の元で働く検事。九条の兄の鞍馬蔵人だ。
宇治は裁判に勝利したようで、検事は正義に身を捧げなければ駄目だ、という。そして、鞍馬検事に期待をしていると言う宇治。
鞍馬は弁護士が嫌いで特に悪人を守る弁護士が嫌いだ、と言う。
クラブで森田と友人が、女に手を出したとかで揉めている。
手を出されたと言っている男も強面風だが、森田たちが壬生の後輩と言うと相手も引き下がる。やりたい放題だ。薬物と思われる錠剤を飲みはしゃぐ森田。
クラブから出て泥酔し眠っている森田だが、立て看板を蹴り上げ壊し、逮捕されて薬物使用についても陽性となり、嵐山に詰められている。
森田が捕まったのを受け、壬生が再び九条に仕事を依頼する。
九条の大罪 第65審 感想
宇治信直が現れた。
「宇治」は言わずと知れた京都の地名で、以前にも書いたが最初は重要キャラのみが京都の地名なのかと思っていたが、もはや京都の地名でないキャラのほうが稀、というか居ないに等しい。
宇治市は京都市の南にあり、京都に行ったことのない人でも聞いたことのある「宇治茶」とかもあるので比較的有名な場所だと思う。
よって宇治信直もそれなりに強力な人物なのかもしれないが、壬生とか京極とか、九条とか鞍馬とか烏丸とかは京都市であり、誰もが想像する京都の中心付近に位置することを考えると、宇治信直は話の中心からは少し外れたキャラなのかもしれない。
善悪を分け、自分が善悪を判断する、という宇治の態度は九条が苦手とする検事らしい態度だが、鞍馬もそんな宇治の部下であり、まさに九条が苦手とするタイプの人間であることはこれまでで描かれてきた。
九条の大罪 第66審以降の展開は?
冒頭の烏丸の語りからすると今回は九条にピンチが訪れ、その対決は宇治、もしくは鞍馬蔵人になりそうである。
九条はこれまで優秀さを示してきたが、森田はとんでもない愚か者である。烏丸が指摘するような九条の脇の甘さというか、突けばほころびが出るような隙はいくらでもあり、例えば壬生の恐喝まがいの数馬への金銭の要求もそうだ。
しかし、問題を自分で解決し、被害者不在にする壬生とは違い森田は愚か者である。
九条が仮に「パンチがかすりもしないボクサー」だとしても、森田を抱えているということは全身が急所であるような危うさもあり、相手との圧倒的な力の差がないと難局を乗り切れないはずだ。
嵐山の事件の真相究明は進んでいるが、壬生や京極に対する復讐は済んでおらず、ついでにさらに強そうな鞍馬蔵人たちが控えている状況を九条はどう乗り切るのだろうか。
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