イエティはアウトドアのクーラーボックスを売る企業ですが、最近はドリンクウェア(マグカップやタンブラーなど)のウエイトが高く売り上げも伸張しています。2020年の決算プレゼンテーションを中心に商品や数字について整理をしました。
チャート、数値については2021年4月24日時点のデータを使用しています。
YETIイエティってどんな会社?決算・売り上げ推移
$YETI
— 𝐓@投資勉強中 (@dangerousteee) April 23, 2021
1⃣クーラーボックスに始まり、今はマグカップやランブラーなどの売り上げが大きい
2⃣高単価
3⃣2020年はCFPS(1株あたり)営業キャッシュフローが大きく増加
4⃣客層も拡大(ハンターや釣りのみ➡女性なども参加)
5⃣4月22日、23日と新高値更新、成長トレンド中 pic.twitter.com/9z5DWBFTgg
2021年4月~新高値の更新が続いています。
イエティって何をしている会社?アウトドア関連。
2020年4Qの決算プレゼンテーション資料の1枚目を見ると何となくこういう会社かとわかります。
アウトドア関連グッズで、ハードなクーラーボックスを作っている会社です。
以下の動画の後半で巨漢が破壊しようとするデモがあります。動画全体を見るとイエティの満たすニーズやもともとの客層が伝わってきます。
2006年時点では釣りや狩り(米国では趣味の一つとして日本よりも一般的にあり得るようです)に限定的なファンをもっていましたが、2020年はバーベキューや運動シーンなど、より広範なシュミの場でも見受けられるようです。
※個人的には日本でいうともともと一部のスポーツマンが大量に汗をかくため買っていたアンダーアーマーがいつの間にか市民権を得ている、とか、気づいたら街中にノースフェイスのリュックを背負っている者が多発している、とか渋いおじさんたちの憩いの場だった広島市民球場がなくなり、カープ女子などという言葉が流行しているなどという状況に近いかと思います。
地<>域別のブランド認知はどこのエリアでも上がっています。
所有者も女性が増え、ハンターの割合が減っています。これは「割合」なので、ハンターに不人気になったのではなく、一般に広がって行った事を示しています。
もう少し商品について具体的に見ていきます。
イエティの商品クーラーボックスなどのアウトドア用品、マグカップ、ランブラーなどのドリンクウェアが中心。
クーラーやその他グッズは41%で、マグカップやランブラーの方が売り上げが大きいです。
キャンプ用マグとかもカッコいいです。
2016年以前はすべての商品が白や銀色だったのが次第にカラフルになっていき、商品群的にも、色合い的にもバリエーションが増えていっています。
機能性に特化して白っぽいのが本来のイエティらしくかっこ良いという人も、最近のカジュアル路線がおしゃれという人もいそうです。
YET イエティー 2020年4Q決算概要
売上は109億ドル、前年比19%の増加でした。ダイレクトトゥコンシュマーの売り上げが+50%の大幅増、卸売りは-3%の微減、調整後営業利益が2.2億ドルで20.5%の増加です。
決算発表は2月11日 でした。2021年3月9日のライブで広瀬隆雄さんのコメントは以下です。
EPS予想62¢ 結果74¢ 売上予想3.53億ドル 結果3.76億ドル(前年+26.3%) 2021年FY EPSガイダンス2.06ドル 新ガイダンス2.11~2.14ドル 売上高予想12.2億ドル 新ガイダンス12.56~12.78億ドル
流行りすたりのもの(コーヒーマグとか)だが、すごく高い値段で売っていてファンがいる。フロリダにはハンターがいて、ピックアップトラックにイエティのフリーザーを入れてショットガンで動物を仕留めてイエティのクーラーボックスに入れるというライフスタイルがあり、そういう人に人気のあるブランド。武骨でかっこよくない感じが逆にかっこいいというような位置づけ。
と続けられていました。
4月16日のセミナーでも紹介ありました。
イエティの2020年度決算についてSPS/CFPS/EPS/DPS
EPSは上昇、2020年は1株当たりキャッシュフローが大きく伸びています。
年度別の売り上げは直近4年間で約2倍、右肩上がりの成長です。
季節ごとの売り上げが真ん中の棒グラフになります。クーラーボックスやアウトドア用品は夏などに使う機会が多いので夏の前が売り上げが高いのかなと思っていましたが一番売り上げが高いのは10~12月です。直近3期を見る限り、3期とも10~12月の売り上げが年度で一番大きくなっています。
2020年度のEPSはそれぞれアナリストのコンセンサスEPSの平均値を上回ったようです。
1Qも昨年より高いコンセンサスが現状期待されています。
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